Sales Enablement(旧:my Trailhead)とは?Trailheadとの違いや導入にかかる費用などを解説!
目次
- 1. Sales Enablement(旧:my Trailhead)とは?
- 1.1 Sales Enablement(旧:my Trailhead)を使うことにより見えてくる未来
- 2. TrailheadとSales Enablement(旧:my Trailhead)の違いについて
- 2.1 Trailheadの特徴
- 2.2 TrailheadとSales Enablement(旧:my Trailhead)の違いをまとめると
- 3. Sales Enablement(旧:my Trailhead)の概要
- 3.1 企業の社員がスキルアップするための継続学習
- 3.2 企業ごとに学びやすい学習環境が必要
- 4. Sales Enablement(旧:my Trailhead)の価格と内容
- 5. まとめ
Salesforce社から提供されるSales Enablement(旧:my Trailhead)とは、どのような学習プラットフォームなのでしょうか?
技術革新がすすむ昨今、企業の社員教育のハードルも高くなりつつあります。そのため企業では、「教育環境をいかに整備できるか?」が今後の課題になるでしょう。
その課題を克服するためには、企業独自の学習プラットフォームが必要となります。企業独自の学習プラットフォームを実現したのがSales Enablement(旧:my Trailhead)です。
この記事では、Sales Enablementについて解説します。
Sales Enablementの概要やTrailheadとの違いについて理解できることでしょう。自社ビジネスの教育コストに頭をかかえている企業の経営層は、ぜひ参考にしてみてください。
Sales Enablement(旧:my Trailhead)とは?
Sales Enablement(旧:my Trailhead)とは、Salesforce社が提供するオンライントレーニングです。従来ある、拡張されたTrailheadプラットフォームになります。
Sales Enablementの特徴は、自社向けに学習プラットフォームをカスタマイズできる点です。またSales Enablementは、あらゆるデバイスで利用できます。そのため、職場や自宅のPCからはもちろんのこと、スマホやタブレットなどから場所を選ばない学習が可能です。
Sales Enablementは、社員のスキルアップを効率的に目指せるプラットフォームになります。パーソナライズ性の高い体験型学習プラットフォームです。
具体的には、Sales Enablement(の活用により、自社独自の教育アプリを全社員で共有するイメージになるでしょう。
Sales Enablement(旧:my Trailhead)を使うことにより見えてくる未来
Sales Enablementを使うことにより、見えてくる未来は社員教育の効率化とコスト削減ではないでしょうか。Sales Enablementを導入することにより、企業独自のSalesforce製品の学習環境を整えられます。
Sales Enablementの導入は、自社だけのSalesforce学習システムとして資産になるでしょう。その理由は、構築できた学習プラットフォームにより、社員教育の効率を高め教育にかかるコストを削減できるからです。
TrailheadとSales Enablement(旧:my Trailhead)の違いについて
2014年に起ち上げたセールスフォース・ドットコムの学習プラットフォーム「Trailhead」とSales Enablementの違いについて紹介します。Trailheadは、無料のオンラインラーニングであり、汎用的な学習プラットフォームです。
Trailheadの特徴
Trailheadは、汎用的な学習プラットフォームになります。Trailheadは、汎用的な学習プラットフォームでありながら、一般的なソフトウェアのヘルプデスクのようなリスト表記だけの学習環境ではありません。Trailheadでは、学習の単元ごとに「この単元を完了すると、何ができるようになるか?」と冒頭において、わかりやすく表示しています。
さらに各単元の終わりには、その単元で学んだ知識を定着させるための「確認テスト」を利用して知識を深められます。テストをクリアしたユーザーには、修了を証明するバッジが付与されるため、学習によるスキル習得レベルを積み重ねられる仕組みです。
また、Trailheadは無料でありながら仮想データを使ったツールの利用ができます。ツールを操作することにより、実際に学んだ知識を体系的に習得できる点が特徴です。
TrailheadとSales Enablement(旧:my Trailhead)の違いをまとめると
Sales Enablementは、Trailheadの仕組みを企業ごとでカスタマイズできる仕様とした、学習プラットフォームになります。Trailhead の汎用的なコンテンツを自社向けのアレンジできる独自の学習コンテンツです。Sales EnablementとTrailheadの違いは、次のようにまとめられます。
Trailhead:汎用的な学習プラットフォーム・無料で利用可能
Sales Enablement(旧:my Trailhead):カスタマイズできる学習プラットフォーム・有料
Sales Enablement(旧:my Trailhead)の概要
Sales Enablementの概要について解説しましょう。
Sales Enablementは、株式会社セールスフォース・ドットコムより2019年3月に発表されました。「Salesforce World Tour Sydney」において、世界展開を発表したのが始まりです。
Sales Enablementを提供する目的は、企業ごとに学習をカスタマイズできる学習文化の創造のサポートとなります。
企業の社員がスキルアップするための継続学習
Sales Enablementは、企業の社員がスキルアップに向けた環境の提供です。学習とともに、知識を身につけながら継続学習が可能となります。
なぜ、セールスフォース・ドットコムはSales Enablementのような学習環境を提供したのでしょうか?その理由は、IoTやAI、ビッグデータを駆使した技術革新が進む中、企業に学習文化を定着させるためです。学習文化が定着することにより、企業戦略がテクノロジーへの方向性に切り替わることがあげられます。
企業ごとに学びやすい学習環境が必要
いままでのソフトウェア会社が提供する学習コンテンツは、汎用的な内容を自社向けに検出する必要がありました。汎用的であるため、ビジネスに不要な知識や企業ブランドに合わない部分もふくめて取捨選択する必要がありました。
Sales Enablementでは、企業が学習コンテンツをカスタマイズできます。企業にとって最適な学習環境を整えられるプラットフォームです。
社会の生活様式やビジネス形式は、大きな変革をもたらしています。めまぐるしいテクノロジーの進化は、企業にとって汎用的な学習ではなく、企業戦略を見すえた学習が必要です。さらに、コロナ禍における三蜜回避が非対面のコミュニケーションを必要としています。非対面でのコミュニケーションにも有効的なパーソナライズ設定できる学習環境が必要不可欠です。
そのような背景からもSales Enablementは、従来のTrailheadでは実現できないTrailheadをベースにした自社専用の学習コンテンツを作成できるプラットフォームになります。
Sales Enablement(旧:my Trailhead)の価格と内容
Sales Enablement(旧:my Trailhead)の価格は、次の通りです。
【Sales Enablementの価格】:月額1ユーザー3,000円(要年間契約)
1ユーザーに対して、月に3,000円のコストがかかります。自社でSalesforce専属トレーナーを採用したときの人的コストをもとに検討してみてください。
まとめ
今回は、Sales Enablementについて概要やTrailheadとの違いなど解説してきました。
第4次産業革命が進む中、社員のスキルを向上させるには教育ツールの整備が不可欠です。CRMの導入だけではなく学習環境もあわせて検討することをおすすめします。