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SalesforceにおけるSandboxとは?使い方や種類などをわかりやすく解説

#Salesforce #Sandbox

「SalesforceのSandboxは、どのように使えばよいのだろうか?」

SalesforceのSandboxは、実際のビジネス現場で動作する環境と同じ状況でトレーニングに活用できます。
本記事は、SalesforceのSandboxの使い方のヒントや種類についての解説です。Sandboxで可能になることや、ログインについて役立つヒントなど紹介しましょう。ぜひ参考にしてみてください。

Salesforceで提供されるSandboxとは


Salesforceの環境機能として提供されるSandboxとは、Salesforceで設定した独自コンポーネントを検証する環境のことです。Salesforceを実際の現場で動かす本番をそのまま、Sandbox上で再現できます。Sandboxは、本番と同じ環境で作成した独自設定やプログラムを実行検証できる機能です。

たとえば、Trailheadで学習した知識やスキルを活かすためにSandboxで実証することもできます。Sandboxは、Salesforceの研修プラットフォームにも活用可能です。とくにSandboxの有用な部分は、効率よくトレーニングできる点ではないでしょうか。Sandboxの活用は、開発テストも兼ねた経験値の向上になります。

Sandboxでできること

Sandboxでできることは、次のとおりです。

  • 本番環境の設定内容をそのままコピーしてトレーニング(テスト)できる
  • Sandboxでコピーした設定情報をさらにコピーして2次利用できる

 
Sandboxは、Salesforceのトレーニングや開発テストに役立つ環境になります。社内でSalesforce担当者を育成するために役立つでしょう。

Sandboxには4つの種類がある

SalesforceのSandboxには、4つの種類があります。

  • Developer Sandbox
  • Developer Pro Sandbox
  • Partial Sandbox
  • Full Sandbox

 

Developer Sandbox

Developer Sandboxは、利用するファイルやデータのストレージ容量が小さい環境スペースです。本番環境のアプリケーション情報やオブジェクト設定情報などをコピーできます。
Developer Sandboxは、おもに開発目的で利用可能です。本番環境のレコードデータは含まれません。

更新間隔:1日たび
ストレージ制限:200MBまで
コピーできる内容:メタデータのみ
Sandboxのテンプレートは利用できない

Developer Pro Sandbox

Developer Pro Sandboxは、本番環境のアプリケーション情報やオブジェクト設定情報がコピー可能です。Developer Sandboxよりも容量が1GBと大きくなる点が特徴になります。

更新間隔:1日たび
ストレージ制限:1GBまで
コピーできる内容:メタデータのみ
Sandboxのテンプレートは利用できない

Partial Sandbox

Partial Sandboxは、本番環境のアプリケーション情報やオブジェクト設定情報のコピーだけではなく、本番環境における部分的なデータもコピー可能です。
Partial Sandbox は、1組織につき1環境のみの作成となる制限があります。とくに、品質保証テストに使われるケースが多くなるでしょう。

更新間隔:5日ごと
ストレージ制限:5GB
コピーできる内容:メタデータとサンプルデータ
Sandboxのテンプレートが必要

Full Sandbox

Full Sandboxは、ほぼ本番環境と変わらない実行ができる環境です。ただし、1組織につき1環境のみの作成となる制限があります。どちらかというと、開発には不向きで負荷テストに活用されることが多いでしょう。

更新間隔:29日ごと
ストレージ制限:本番環境と同じ
コピーできる内容:メタデータおよびすべてのデータ
Sandboxのテンプレートが利用可能

Sandboxの使い方


Sandboxは、どのように使うのでしょうか?Sandboxを使うには、本番環境から手動で作成する必要があります。

手動で作る手順

  • Salesforce「設定」
  • 「クイック検索」ボックス内「Sandbox」を検索して呼び出す
  • 「Sandbox」ページへ移動
  • ページには、既存で作成されたSandboxやライセンス情報が表示される
  • 「新規Sandbox」を選択
  • 新しいSandboxに「名前」と「説明文」を入力
  • Sandboxの種別下部にある「次へ」を選択
  • 「作成」の選択により完了

Sandbox ログイン方法

作成したSandboxにログインするには、次の手順が必要です。

作成したSandboxへのログイン
テスト画面へのログインが必要
https://test.salesforce.com/

ログイン画面では、「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。

本番環境によるログイン

Sandboxのログインでは、本番環境の「ユーザ名」または「Sandbox名」の入力と、本番環境と同じパスワードを入力が必要です。

Sandboxにログインできない場合

Sandboxにログインできない場合は、次の3つの状況が考えられるでしょう。

正しいパスワードを入力してもログインできないときの対処

正しいパスワードを入力してもログインできない場合は、Salesforceのシステム管理者が「私のドメインの設定」において、ログイン防止の設定の影響が考えられます。

対処として、「ログイン防止の設定」をチェックすることが必要です。ログインできないときは、「私のドメイン」を「設定」画面でチェックしてみましょう。

有効化が不完全な場合の対処

ログインできないケースとして、Sandboxが有効化されていなかったり、有効化している最中であったり、有効化が不完全であるとログインできないこともあります。

ログインできないときは、「お客様の組織は無効になりました・・・」と表示され、アクセス制限の対象になっている状況です。Sandboxの本番環境がロックされていることも考えられるため、ロックの解除が必要になります。

ブラウザが原因でログインできない場合の対処

ブラウザが原因でSandboxにログインできない場合もあるでしょう。Sandbox利用中のブラウザに、古いパスワードが記憶されているケースです。

対処法は、ブラウザのキャッシュやcookieなどをクリアになります。その後に、保存されているSandboxの古いパスワードをクリアして、ブラウザの再起動によりパスワードの書き換えは完了です。

本番への移行

コピーしたSandboxは、本番環境へ移行できます。具体的には、本番環境への変更をデプロイメントする方法です。手順は、次の2つになります。

非管理パッケージによる作成

Salesforceの開発組織に新規で「非管理パッケージ」を作成
「設定」→「作成」→「パッケージ」を選択
「名前」「バージョン」「説明」の入力
「保存」
セクション「パッケージコンポーネント」の「追加」を選択
リストより「コンポーネントタイプ」を選択
チェックボックスを「オン」へ変更
「パッケージに追加」を選択
「Component Type」を再変更
パッケージ内の「コンポーネントの追加」が完了
「キャンセル」を選択
「アップロード」を選択するとURLが表示

送信変更セット作成

「設定」→「クイック検索」により「送信変更セット」と入力実行
「送信変更セット」表示
「変更セット」の「新規」を選択
「送信変更セット」に「名前」を入力→保存
「変更セットコンポーネント」の「追加」を選択
コンポーネントの種類を選択
追加するコンポーネントにチェック
変更セットに追加
「コピー」を選択して送信変更セットのコピーを残す
送信変更セットをアップロード(アップロード後は再利用不可)
「アップロード」ボタンをクリック
アップロード完了後メールに通知が届く

Sandboxと本番環境のライセンス数は一致が必要

Sandboxと本番環境のライセンス数は一致が必要です。ライセンス数が一致していないと、Sandboxが更新できない場合があります。更新できないときの対処として、「本番ライセンスに一致」機能を実行しましょう。

Sandboxを使う目的

Sandboxを使う目的は、次の3つがあげられます。

  • Salesforceで設定した各種変更した情報を検証する
  • Salesforceでカスタマイズしたプログラムなど動作検証する
  • Salesforceの導入、導入前の検討段階において、開発者や研修ユーザ向けのトレーニング

Sandboxは、動作検証とトレーニングがおもな利用目的になるでしょう。

まとめ


今回は、SalesforceのSandboxについて、使い方や種類など紹介してきました。Sandboxは、テスト環境でありながら、本番環境をそのまま再現した動作実行ができます。その特徴から、企業のSalesforce担当者のトレーニングや新規担当者の研修に役立つ環境になるでしょう。

Salesforceでは、学習プラットフォーム「Trailhead」で積み重ねによる継続学習ができます。担当者は、学んだ知識をSandboxで実際にテストできるため、本番前に精度の高い設定が可能となるでしょう。

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