SalesforceとTableauを連携するメリット&データ接続方法や注意点・認証情報も紹介
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目次
- 1. SalesforceとTableauの連携(統合)した【CRM Analytics(旧:Tableau CRM)】とは
- 2. Tableauのメリットとは
- 2.1 Tableauのメリット① さまざまなデータと接続できるため、視覚化できる
- 2.2 Tableauのメリット② Salesforceから直接データを取り込める
- 3. SalesforceからTableauへのデータ接続には、Sandboxデータの初期設定にポイントあり
- 3.1 SalesforceとTableauのデータ接続時の注意点
- 4. SalesforceとTableauの接続の際に必要な認証情報とは
- 5. SalesforceとTableau実際の連携と設定の手順
- 5.1 SalesforceとTableauの連携手順① Tableau上からSalesforceへログイン
- 5.2 SalesforceとTableauの連携手順② Tableau上で、Salesforceのデータと接続
- 5.3 SalesforceとTableauの連携手順③ 2つのデータ項目を接続する
「自社のデータ管理をもっと簡単にわかりやすくできないモノだろうか?」
専門知識がなければ使えないツールには、限界があります。テレワーク中心の今、遠隔でのデータの探索や管理は、ビジネスの進捗に大きな影響をあたえるでしょう。
ヴィジュアル分析のTableauは、そのような問題点をふり払うような、ユーザーファーストな設計がされたプラットフォームです。データドリブンなBIツールのTableauと顧客管理のSalesforceを連携することによって、データ活用の可能性を拡大できます。その理由は、TableauをSalesforce社が買収して、直感的なヴィジュアル分析をCRMと連携させたからです。
この記事では、SalesforceとTableauの連携により、実現できるメリットについて紹介します。
Tableauのデータ接続方法や接続の際に必要な認証情報など、あわせて解説します。ワンランク上のデータドリブンによる効率化を求めている企業の経営者にとって、インサイトの強化に役立つことでしょう。
SalesforceとTableauの連携(統合)した【CRM Analytics(旧:Tableau CRM)】とは
顧客管理の営業支援ツールであるSalesforce社のアナリティクスツールの「Einstein Analytics」は、SalesforceとTableauの統合により、「CRM Analytics(旧:Tableau CRM)」として、2022年夏に公表されました。
Tableauの特徴となる直感的な分析と検索機能が、Salesforceとの連携後も、わかりやすい操作性を維持しています。
Tableauのメリットとは
Tableauのメリットは、直感的なヴィジュアル分析です。ビッグデータをあつかう企業が増える中、IT専任者やデータアナリストだけがデータを認識しているだけでは、戦略決定の速さに影響します。
そのようなデータ分析の認識において、社内格差の歯止めをかけるのがTableauの役割です。
つまりTableauは、企業における「ソフトウェアの使い方を学ぶ」手間のない、誰でも簡単にデータ分析ができる環境づくりとなります。
Tableauのコンセプトは、「顧客がデータを見るだけですべてを理解できること」です。
Salesforceのグループ企業となった今、Tableauによるヴィジュアル化したデータは、企業の業務効率化に大きく貢献するでしょう。
Salesforceとの連携により、次のような業務においてデータをヴィジュアル化します。
- 見込み客の開拓
- リードの管理
- パイプライン範囲設定
- 顧客アカウント管理
- パイプライン内フェーズごとの指示
Tableauは、これらの業務におけるグラフチャートなどの作成を簡単にしました。そのためオンライン会議中でも、参加者が必要なデータを直感的に追加することもできます。
たとえば、「後で、資料を作りなおしてから打ち合わせしよう」など、資料が不十分なため、1回の打ち合わせで完了しないケースは少なくありません。
Tableauは、会議中に直感的な操作で必要なデータをヴィジュアル化できます。そのためオンライン会議の質の向上にもつながるのです。
Tableauは、直感的な操作によるデータのヴィジュアル化が特徴となります。
Tableauの操作性の中でも、2つのメリットが、Salesforceとの連携に効果的です。
- 様々なデータと接続できること
- Salesforceから直接データを取りこめること
Tableauのメリット① さまざまなデータと接続できるため、視覚化できる
Tableauは、別名「すごいExcel」と表現されるほど、直感的な操作で迅速にグラフやチャートを作成します。
さらに様々なデータとの接続ができるため、Salesforceによる顧客データのファイル形式にも幅ひろく対応可能です。
たとえば、クラウド上のデータや社内サーバ上のデータ、顧客環境下の共有データなど、さまざまな環境下のデータを接続して、視覚化します。
具体的には、次のようなデータです。
- デスクトップ上のスプレッドシート
- Googleスプレッドシート
- サーバ上のビッグデータ
- Google Analyticsデータ
- Amazon Redshift
- Salesforce上のクラウドデータなど
Tableauのメリット② Salesforceから直接データを取り込める
さらにTableauは、Salesforceとの連携により、直接データを取り込めます。
起動中のTableauから、Salesforceにログインすることにより、Salesforceで管理するデータと、さまざまなデータを関連づけることが可能です。
TableauとSalesforceの連携により、マーケティング部門のビジネスデータと営業部門の顧客データなど、データの可視化が向上します。
社内全部門がセキュリティのあるデータを共有して、業務の効率化が実現するのです。
SalesforceからTableauへのデータ接続には、Sandboxデータの初期設定にポイントあり
それでは、SalesforceからTableauへのデータ接続する際に、必要なポイントを紹介します。
Salesforceの開発環境にあたる機能「Sandbox」は、公開前のテスト環境として、ひんぱんに使われていることでしょう。
Salesforceとの連携では、SandboxデータもTableauと接続できるのでしょうか?
さらにTableauと接続することによって、直感的なデータのヴィジュアル化ができるのでしょうか?
Salesforceのテスト環境となるSandboxとTableauは、接続できます。直感的なデータの視覚化も可能です。
連携のポイントでは、Sandboxを作成するときに、カスタムドメインでの設定が必要になります。
SalesforceとTableauの連携は、テスト環境においても接続できるのです。
SalesforceとTableauのデータ接続時の注意点
データ接続時の注意点は、Tableau Desktopバージョン2020.4 以降であれば、全サインインには認可情報の委譲となるOauthを使用します。
Oauthを使用するため、ユーザー名とパスワードの入力がいりません。この設定は、Salesforce.comデータへの接続対応がTableau Prep Builderバージョン2020.2.1より可能になっています。
SalesforceとTableauの接続の際に必要な認証情報とは
SalesforceとTableauの接続に必要な認証情報について、解説しましょう。
接続の際に必要な認証情報は、“Salesforceのユーザー名とパスワード”です。認証情報により、接続できた場合、データソースを設定します。
SalesforceとTableau実際の連携と設定の手順
SalesforceとTableauを連携する手順について、紹介しましょう。
SalesforceとTableauの連携手順① Tableau上からSalesforceへログイン
まず、TableauDesktopの起動です。起動すると、Tableauメイン画面左側の「接続」項目の中から、「その他」を選択します。
すると、50以上のデータ項目が出てくるので、その中から、「Salesforce」を選択しましょう。
「Salesforce」をクリックすると、Salesforceのログイン画面へのサインインを求められます。
この段階で、「ユーザー名」と「パスワード」によりログインしてください。その際、「アクセスを許可しますか?」と出てきたら、「許可」を選びます。
SalesforceとTableauの連携手順② Tableau上で、Salesforceのデータと接続
Tableauのブック画面より、Salesforceのさまざまなデータと接続が可能です。
左側の下半分にSalesforce内のデータ項目が表示されています。その中から、任意の項目(ここではA、Bとします)を選んで、ドラッグアンドドロップして、中央のフィールド画面に貼りつけましょう。
たとえばSalesforceの項目より、「A 情報」を選択します。その際は、左中央の検索窓に「A情報」と入力すると、「A 情報」項目を選ぶことが可能です。
次に「A情報」をフィールド画面にドラッグアンドドロップすると、画面下に「A情報」に関連している項目が表示されます。
つづいて、左側の検索窓に「B情報」と入力することにより、「B情報」が表示され、こちらもドラッグアンドドロップすることが可能です。
SalesforceとTableauの連携手順③ 2つのデータ項目を接続する
フィールド画面上には、「A情報」と「B情報」が、警告のマークが表示されたままリレーションされている状態になります。この「警告マーク」の状態を「接続状態」にするため、関連付けの“一致”が必要です。
ここでは、「A情報」と「B情報」の関係性を設定します。2つの項目を「何によって関係性をもっているのか?」の設置が必要になるのです。
関係性は、警告マークをクリックして表示される「リレーションシップの編集」ダイアログボックス上で設定可能です。「リレーションシップの編集」ダイアログボックスに表示される2つの「フィールドを選択」に関係性の条件を入力します。
たとえば次のような設定も可能です。
A情報→「取引先」
B情報→「B情報のアカウントID」
上記の設定では、「A情報の取引先は、B情報のアカウントIDにより一致」となり、警告マークが消えて、関係性がアクティブになります。
このような接続方法により、SalesforceとTableauの連携ができるのです。
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