SalesforceのHeroku(ヘロク)とは?特徴や価格などを徹底解説
目次
- 1. SalesforceのHeroku(ヘロク)とは?
- 1.1 HEROKUであつかえる言語
- 2. HEROKUより提供される製品
- 2.1 HEROKUプラットフォーム
- 2.2 HEROKUコネクト
- 2.3 HEROKU Postgres
- 2.4 HEROKU Redis
- 2.5 HEROKUエンタープライズ
- 2.6 HEROKUプライベートスペース
- 2.7 HEROKUエレメンツマーケットプレイス
- 2.8 Apache Kafka on HEROKU
- 2.9 HEROKUチームズ
- 2.10 HEROKU Shield
- 3. Herokuの特徴
- 4. Herokuを利用するメリット
- 4.1 拡張機能
- 5. Herokuの価格
- 6. まとめ
Salesforceの情報を調べていると、よく見かけるHerokuとは何でしょうか。
HEROKUは、クラウド上でアプリ開発全般を実行できるプラットフォームです。ということは、Salesforceとどこが違うのでしょうか。HEROKUには、Salesforce製品でありながら、Salesforceにはできない特徴を持っています。
今回は、SalesforceのHEROKUについて、特徴やメリットなどを解説します。HEROKUについて、調べている人は入門編として活用してみてください。
SalesforceのHeroku(ヘロク)とは?
クラウドサービスは、場所を選ばずインターネット環境があればどこからでも利用できるメリットがあります。HEROKUは、クラウド上のプラットフォームを利用したサービスのPaaS(Platform as a Service)であり、Webアプリ開発から保守運用、拡張まで実行できるクラウドサービスです。
PaaSの目的であるWebアプリをネットワーク経由で提供するクラウド型サービス全般に役立ちます。
HEROKUが必要となった背景には、顧客と企業のタッチポイントとしてモバイルアプリが台頭してきたことも考えられます。開発環境では、安全性と拡張性が大きなポイントです。そこで注目されているプラットフォームがSalesforce製品とのシームレスな連携が可能なHEROKUになります。
ノーコードやローコードなどの活用で最近のアプリ開発は、リリースまでの期間短縮が求められます。その状況から、アプリのアイデア創出から運用開始までのプロセスを効率よく迅速に進めなければなりません。その課題解決に役立つクラウドサービスがHEROKUです。
HEROKUであつかえる言語
HEROKUがSalesforceと異なる部分は、プログラミング言語の制約を受けない開発ができる点ではないでしょうか。CRMによる開発の場合は、Apex開発が必要です。HEROKUは、そのような制約もなく開発を進められます。対応可能な言語は、次のとおりです。
HEROKUより提供される製品
HEROKUは、Salesforceと同じくいくつかの製品群で構成されているサービスです。
HEROKUプラットフォーム
HEROKUの利用を支える基盤となるのがクラウド上のプラットフォームです。
開発からビルド、リリース、運用保守、拡張まで行えます。また、拡張においてアドオンの入手もプラットフォームで行います。「dyno」と呼ばれるスマートコンテナで開発したアプリを実行します。
また、HEROKUプラットフォームでは、豊富なプログラミング言語を利用できます。対応していない言語のデプロイでも、ビルドバックで実行できます。
HEROKUコネクト
HEROKUとSalesforceの環境をつなぐ仕組みがデータベースの活用です。データベースでつなぐには、専用のアドオンを使います。
HEROKUコネクトは、Salesforce製品とHEROKUをデータ連携させるためのアドオンです。Salesforce製品のデータをHEROKU Postgresデータベース間で同期します。
HEROKU Postgres
HEROKU Postgresとは、HEROKUが提供するオープンソースなSQLデータベースサービスのこと。次の機能を持っています。
HEROKU Postgresは、オンデマンドで拡張性の高いくデータベースが活用できます。データ操作収集の際に、アプリ開発での負荷やトラフィックを検知し調整が可能です。
HEROKU Redis
非リレーショナルデータベースでデータ管理するサービスのRedisは、データドリブン経営に欠かせないアプリ開発ツールです。詳細を可視化しながらデータ構築できる点が特徴となります。
HEROKUエンタープライズ
大規模組織でアプリ開発から運用まで進める場合は、大企業向けの製品「HROKUエンタープライズ」が役立ちます。プログラミング言語に依存しない開発や複数のユーザー管理にも対応しています。エンタープライズは、開発者のみならず組織のセキュリティ管理からコラボレーション機能を確立することが可能です。
HEROKUプライベートスペース
HEROKUエンタープライズには、利用者独自の環境であるプライベートスペースの利用も追加されます。プライベートスペースでは、アプリとデータサービスを通常の環境とは別の専用ランタイム環境で実行できます。大企業が安全に開発を進めるうえで役立つ機能です。企業のオンプレミス環境やSalesforce上のクラウド環境までまとめられます。
HEROKUエレメンツマーケットプレイス
SalesforceでいうApp changeに該当するHEROKUエレメンツマーケットプレイスは、HEROKUの可能性を広げるツールが入手できます。
Apache Kafka on HEROKU
アプリ開発のやり取りを快適にするサービスがApache Kafkaです。Apache Kafkaは、イベントストリームの管理や大量のデータ処理に適しています。アプリを介して膨大なイベントやトランザクション処理が必要な場合は、Apache Kafkaの分散型アプリ開発スタイルが役立ちます。
HEROKUチームズ
HEROKUで開発から運用まで携わるメンバーの編成などは、HEROKUチームズで行えます。メンバーへの権限付与なども行える点が特徴です。HEROKUチームズは、ソフトウエアの配信プロセスを設定したり、請求も一元管理したりできます。
HEROKU Shield
開発するアプリの規制に準拠する機能は、HEROKU Shieldのセキュリティ機能で監査を強化できます。
Herokuの特徴
それでは、HEROKUの特徴となる部分を紹介しましょう。冒頭でもふれたように、HEROKUは、アプリ開発の効率化を目的としたクラウドサービスです。そのため、下部構造(インフラ)の構築初心者でも手軽に実行できる部分が特徴ではないでしょうか。
これらの機能に対して、インフラが苦手な初心者でも取り組めるクラウドサービスとなるでしょう。
Herokuを利用するメリット
HEROKUを利用した場合、どのようなメリットが得られるのでしょうか。メリットとしては、次の部分に期待できます。
HEROKUは、面倒なサーバの立ち上げが不要です。クラウド上で実行できるため、効率的なデータ管理ができ開発コストも下げられます。また、特定の言語やデータベースの知識などの学習も軽減されているため、開発担当者の学習コストも下げられます。
開発者の学習コストを下げる要因は、SalesforceのナレッジサービスであるTrailheadとの連携も考えられます。HEROKUを利用する開発者がTrailheadからHEROKUの知識も高められます。
拡張機能
HEROKUのメリットには、スケールが考えられます。先述したHEROKUエレメンツマーケットプレイスでは、豊富な拡張機能をそろえています。アプリ開発を進めていくうえで、特定の機能を必要に応じて追加できます。
Herokuの価格
HEROKUを利用する場合は、以下の価格帯を参考にしてみてください。
また、データベースの利用は、月額5ドルから設定されています。HEROKUは、2022年11月に無料プランが廃止されました。現在では有料利用のみとなっています。
まとめ
今回の記事では、Salesforce製品と連携できるHEROKUについて、特徴やメリットなどを解説してきました。
HEROKUは、プログラミング言語に制約のないクラウドサービスです。また、いくつかの製品群で構成されていて、ビジネス規模に合わせた活用もできます。HEROKUは、インフラ知識の弱い初心者でもデータベース構築などに触れる機会がもてるクラウドサービスではないでしょうか。
<Salesforce>
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