「Agentforceを使用した設定」でフローレビューや項目一括作成が可能
#Salesforce #Agentforce #Spring'26 #フローレビュー #項目一括作成
2025年のDreamforceでも話題になっていた「Agentforce を使用した設定 (ベータ)」が2026年2月本番リリースのSpring’26でベータ版として使用可能になります。
前回の記事「Spring’26:「Agentforce を使用した設定」とは?ユーザー更新・アクセス権調査が会話だけで完結する時代へ」では機能概要確認とアクセス権周りの検証を行いました。
今回はフローや項目作成の挙動を確認してみます。
※本記事は2026年2月時点の開発環境での実機検証を元に記載しています。最新の情報はSalesforce社の公式情報をご覧ください。
はじめに
この記事では主に下記を検証していきます。
- Agentはフローレビューに使えるか
- フローの修正をAgentに任せられるか
- 項目やオブジェクトのメタデータ作成は実用レベルか
- 変更セット作成は実行できるのか
これまでもフローや項目をメタデータレベルで操作できる人であれば、GPTやGeminiなどでフローレビューや項目一括作成は可能でした。
また最近はAgentforce vibesで会話ベースでの操作も可能になっています。
今回の「Agentforce を使用した設定」ではAdmユーザがSalesforce上の使い慣れたUIにて会話ベースで操作できる点が大きな特徴です。
フローアンチパターンのチェックと改善案
ユーザが作成したフローが適切な実装となっているか、アンチパターンとなっていないかをAgentにレビューしてもらいます。また、アンチパターンであればAgentにフロー修正を依頼してみます。
【結論】
・Agentはフローの構成を理解しある程度のアンチパターンチェックが可能
・実際にフローを適切な形に書き換えるのはまだ発展途上な印象
まずはループ内でレコード更新をするという典型的なアンチパターンをユーザ自身で事前に作成します。
取引先をトリガーに、配下の取引先責任者を取得して1件ずつループ内で更新する想定で作成します。

①Agentにフローが適切な構成になっているかをチェックしてもらいます。
構成要素を英語で回答してくれました。2026年2月現在は英語での回答のみのようです。
要素数が多いフローだとどういった回答になるか調査が必要ですが、フローの処理内容を要約してくれるのはAdmユーザにとって助かる場面がありそうです。

・Agentが回答した構成概要
This is a Auto-Launched Flow. Upon being launched, this flow first retrieves all contacts associated with the current account. It then loops through each contact, updating the phone number field with the value from the current account’s Phone field. The flow does not involve any subflows. Several objects and their fields worth mentioning. Below are the details (the format is given as: object_nam e – field_name: interaction)
* Contact – Phone : Updates the contact’s phone number
* Account – Phone : Uses the account’s phone number for update
・構成概要の日本語訳
これは自動起動フローです。
このフローは起動されると、まず現在のアカウントに関連付けられているすべての連絡先を取得します。次に、各連絡先をループ処理し、電話番号フィールドを現在のアカウントの「電話」フィールドの値で更新します。このフローにはサブフローは含まれません。
いくつかオブジェクトとそのフィールドについて触れておきます。詳細は以下のとおりです(形式は「object_nam e – field_name: interaction」です)。
* 連絡先 – 電話:連絡先の電話番号を更新します。
* アカウント – 電話:アカウントの電話番号を使用して更新します。
②次に「ガバナ制限に抵触するなど、適切でないフローの書き方をしている部分があれば教えて」とAgentに聞いてみます。
想定したアンチパターンである「ループ内でレコード更新をしている点」を指摘してくれました。加えてエラー処理の記載がないことも指摘してくれています。
一般的なアンチパターンであれば判断して教えてくれるようなので、フローレビューとしてAgentを使ってみるのも良さそうです。

③次にこのフローを「ループ内でレコード更新」しないように書き換えてもらうようAgentに指示してみます。

新規バージョンではなく、新規フローとしてAgentは下記のように作成してくれました。
ただ下記のようなフローになってしまっており、Agentによるフロー作成はまだ発展途上という印象です。
- 修正前はレコードトリガーフローだったが、なぜか自動起動フロートリガーに変更されている
- 取得した取引先責任者をループ内で割り当てをしてループ外でバルク更新するという考え方は出来ているが割り当てがエラーになっている

ループ内の割り当て要素では演算子の指定が無かったり、取引先責任者へ固定の電話番号を割り当てたりと、不十分な内容になってしまっていました。

レコードトリガーフローを維持した形で、ループ内の割り当て内容は、
など具体的に指示を出せば適切なフローを作成してくれるのかもしれません。
オブジェクトと項目の作成
オブジェクト新規作成やカスタム項目の一括作成はAdmユーザに身近な操作です。
Agentがどこまで実行してくれるか見てみましょう。
【結論】
・Agentがオブジェクト作成、項目作成を実行することは可能
・ただしAPI名の指定がうまくいかず不完全な挙動になってしまった(指示次第でAPI名の指定も可能?)
①カスタムオブジェクトとカスタム項目の新規作成を下記の内容で指示をします。
・在庫オブジェクトを作って、下記項目を作成して
| ラベル名 | API名 | データ型 |
| 商品 | Product__c | 参照(Product2) |
| 倉庫 | Warehouse__c | 参照(Warehouse__c) |
| 現在在庫数 | Quantity_On_Hand__c | 数値(18,0) |
| 引当済数量 | Allocated_Quantity__c | 数値(18,0) |
| 最小在庫数 | Safety_Stock__c | 数値(18,0) |
| 発注点数量 | Reorder_Point__c | 数値(18,0) |
| 最終入庫日 | Last_Stock_In_Date__c | 日付 |
| 最終出庫日 | Last_Stock_Out_Date__c | 日付 |
| 在庫ステータス | Inventory_Status__c | 選択リスト(通常/検品中/不良/保留) |
下記の通り、参照項目以外の数値、日付、選択リストはドラフトとして作成ができたようです。
参照項目は作成指示をしていても対象から除外されてしまったようです
各項目のAPI名は指定した通りにならず、field1などのアンチパターンとなっている点は注意です。
今回は検証環境での動作のため、Spring26が本番リリースされるタイミングではAPI名も指定通りとなることを期待しましょう。

②API名を指示した内容で作成するように依頼した場合になぜかエラーになってしまいます。何度か指示をやり直しましたがいずれも同じエラーになってしまうようです。

ここではAPI名はデフォルトのままでオブジェクト、項目の作成を許可してみます。
下記のようにAgentが実際にオブジェクトと項目を作成できることが確認できたので、API名の指定がスムーズにできるのであれば項目の一括作成なども依頼できそうです。


変更セット作成と資材追加
Sandboxで作成したオブジェクトや項目の本番リリースもAdmユーザに必要な操作です。
Agentがどこまで実行してくれるか見てみましょう。
【結論】
・2026年2月現在ではAgentは変更セット周りの操作実行ができない
・今後の機能アップデートに期待
①「変更セットに取引先オブジェクトを追加して」と指示をすると下記の回答となりました。

②現在使用している環境がSandboxのため、「推奨設定ページ」で指定されたページへ遷移すると送信変更セットページが表示されました。

2026年2月現在で「Agentforceを使用した設定」では変更セット周りは実行できないようなので、実行手順を教えてくれるだけのようでした。
今後Agentが操作できる範囲が広がれば変更セット周りも実行できるようになるのかもしれません。

Spring‘26のリリースノートでは「Agentforce を使用した設定」で実行できる操作として下記の内容となっているようです。
これ以外にも実行できる内容が増えていくことを楽しみに待ちましょう。
- ユーザーの管理
- ユーザーアクセスのトラブルシューティング
- 権限セット、権限セットグループ、組織の共有設定、共有ルールの管理
- カスタムオブジェクトとカスタム項目の作成
- フローの作成と管理
- Salesforce ヘルプからの情報の取得
- ToDo を完了するための適切な設定ページへの移動
- カスタムレポートタイプの作成
- Lightning ページの作成
- 数式の問題の修正と数式の説明の取得
- 利用状況とライセンスに関する情報の取得
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