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【初心者向け】Tableauの学習方法ロードマップ オススメの学習コンテンツとともに

Tableauを触り始めたはいいがどうやったら上達するのかが分からない、どのレベルまで行ければいいのか分からない、このような疑問を持たれる方は多いと思います。
闇雲手あたり次第やってみるのも良いかもしれませんが、あまり効率的ではない行いです。

そこで今回は、Tableauの学習ロードマップをコンテンツと合わせて紹介していきます。

学習ロードマップ

ロードマップとしては大まかに3段階に分かれます。

①ホップ(操作方法を覚える、基本機能を把握する、基本計算を知る、平易なダッシュボード・チャート作成)
②ステップ(元データを上手に処理する、難しい計算を知る、難しいダッシュボード・チャート作成)
③ジャンプ
の3段階です。

それぞれのレベルに達成するまでの時間は3か月、6か月、12か月ほどを見込んでおくとよいでしょう。
ここからは各段階でのゴールやオススメの学習コンテンツを紹介します。

ホップ

Tableauはデータ項目をドラック&ドロップするだけでデータ分析を行うことが出来るツールですが、製品独特の仕様も存在するので、すぐに操作が習熟するかというと、そうでもない人をたくさん見てきました。ですので、最初は基本機能を把握して操作に慣れることを目標にするとよいでしょう。

この段階のゴールは以下の通りです。
・Tableauファイルを開いて、どのような操作をしているか理解できること
・平易なチャートを一人で作成できること
・平易なダッシュボードを一人で作成できること

おススメの学習コンテンツ

Tableauトレーニングビデオ

Tableau社が無料のトレーニングビデオを用意しています。
これをみることで一通りのTableauの基礎を学ぶことができます。
ライセンスごとにビデオが用意されていますが、Creatorの部分だけをまずは視聴することをおススメします。

トレーニングビデオはバージョン毎に用意されており、2021.3(2021年12月現在の最新バージョン)だと英語版ビデオしか掲載されていませんでしたので、過去バージョンである2021.1などに切り替えることで日本語対応しているコンテンツが表示されます。
過去バージョンにしても英語版しかないコンテンツもあるので、それは飛ばしても構いません。

また、ワークブックが用意されているコンテンツもあるので、そのような場合は自分のPCに是非ダウンロードして頂き、トレーニングビデオに従って操作を行いながら学習すると非常に効率的にスキルの向上が見込めます。

Tableau e-Learning

Tableau社公式のe-Learning教材(有償)です。所要時間は10時間以上となり、トレーニングビデオと比較して充実のコンテンツが用意されています。
ハンズオンもかなりの量があり、レベル別コース(初級・中級・上級)で受講できます。

こちらもトレーニングビデオと同様にライセンスごとに用意されています。費用は年間15,000円とクラスルームトレーニングより安価に抑えられていることに加え、自分の好きなタイミングで受講できるため、忙しい方や費用負担が難しい方にはおすすめです。
Tableauを触ったことがある人や、講師がいなくても自己解決できるので問題ないという方向きの内容となっています。ただし、ビデオは全て英語(日本語字幕付き)なので、英語に苦手意識がある方には厳しいかもしれません。

書籍

Tableau関係の書籍は数多く存在しますが、初心者向けならこちらの書籍がよいでしょう。
Tableauデータ分析 ~入門から実践まで~ 第2版

700ページ以上の分量があり、ちゃんと読んでいるとかなりの時間を要してしまうので、軽く流し読みした後は辞書として活用することをオススメします。Tableauの基礎情報が網羅されていますし、電通デジタルやANAなど実際のユーザー活用例も載っていますので興味があるページだけ読むのでも良さそうです。

ステップ

最初の段階を超え、Tableau操作にも慣れてきたらより高難度のスキルを身に着けながら様々なダッシュボードやレポートを作成する段階です。
「習うより慣れよ」方式で表現の幅を広げていくと良いでしょう。

この段階のゴールは以下の通りです。
・第三者のTableauファイルと同じ表現を一人で再現できること
・実業務に最適な表現でダッシュボード/レポートを作成できること

おススメの学習コンテンツ

Tableau e-Learning

内容は先ほどと同様ですので説明は割愛しますが、こちらの中級を受講すると良いでしょう。

Workout Wednesday

毎週水曜日に出題者より基礎データとVizが提示され、そのデータを使って出題者と同じVizを作成するチャレンジです。数をこなしていくうちにTableauの操作テクニックが向上していくのを実感できるでしょう。

具体的には以下のような、Month,Quarter,Yearの項目をクリックすると、下の棒グラフが変化する動的ダッシュボードを作成せよ、というものや、

ウォーターフォールグラフを作成せよなどなど様々なお題が提供されています。

Viz of the Day

こちらはTableau Publicに公開されているダッシュボードのうち、その日一番優れていると評価された成果物のことです。
メールアドレスを登録していると以下のような内容で毎日メールが届くようになります。ざっと流し見して、実業務に応用できそうだと思ったら是非ダウンロードしてみましょう。

私自身も毎日見ていますが、これを見ているとデータ分析の成果物というより一つの「作品」を眺めている気分になります。様々な「作品」をインプットし、それを自分の成果物作成に役立たせるサイクルを回していけると良いでしょう。

ジャンプ

ここまで来たらデータの可視化は簡単にできるようになっているでしょう。最終段階のこちらでは、それぞれの課題に対応したインサイトを得られるダッシュボード/レポート作成を行う段階です。そのため、Tableauの使い方に習熟していることを前提として、ストーリー作成の技能も求められます。

この段階のゴールは以下の通りです。
・Tableauで出来ることと出来ない事を把握して応用できること
・データ分析を行った結果、そこからインサイトを得られるような構成のダッシュボードを作成できること
・自分以外の第三者が作成したダッシュボードに対してレビューができること

おススメの学習コンテンツ

Tableau e-Learning

内容は先ほどと同様ですので説明は割愛しますが、こちらの上級を受講すると良いでしょう。

書籍

最初の段階でのおススメの学習コンテンツとしても紹介しましたが、この段階ではよりハイレベルな書籍を紹介します。
Tableau公式HPにこのようなページがあることをご存知でしょうか。

その中から1冊「The Big Book of Dashboards」を取り上げたいと思います。

こちらはTableau社の社員と、Zen Masterと呼ばれる全世界で年間数人しか選ばれないTableauコミュニティへ貢献した人が共同で書かれた書籍です。

レポートやダッシュボードの設計についての基礎に始まり、実際のビジネス課題に即したダッシュボード設計まで幅広くカバーしている書籍です。
使い方としては、設計基礎を確認したり、自分の課題と似たようなユースケース箇所を読むことをオススメします。

Makeover Monday


こちらはステップ段階で紹介したWorkout Wednesdayと同じ系列の取り組みで、内容としては基礎データとVizが提示され、そのデータを使ってタイトル通り「makeover=作り直し」を行います。データを理解し、独自の分析観点を盛り込んで可視化するプロセスを踏むことになるので、「データを説明する力」を向上させることに役立ちます。
そして、その作り直したダッシュボードをTableau Publicにアップロードし、全世界へ公開し、Twitterでハッシュタグ(#MakeoverMonday)をつけて投稿する流れとなっています。
必ずアップロードしなくてはならない、ということはないので安心してくださいね。

【まとめ】

いかがでしたか?
どこまで出来るようになっていれば良いかが明確になり、学習の道筋が見えてきたのであれば幸いです。

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