Salesforce Summer’18 使いやすくなったLightning Experienceレポートビルダー
#レポート #Salesforce #Experience #Lightning #Summer’18 #ビルダー
目次
2018年6月、Salesforce Summer’18の機能がリリースされました。今回ユーザーの注目を集めたリリース内容の1つとして、「Lightning Experience レポートビルダー」が挙げられます。
Lightning Experience レポートビルダーはWinter’18でベータ版がリリースされていました。今回ついに正式リリースとなり、機能もUIもさらに進化した状態になっています。Lightning Experience レポートビルダーではどのようなUIに変わり、どのようなレポートが作れるのか、本ブログでご紹介していきます。
Lightning Experienceレポートビルダー画面のご紹介
Salesforceの画面から[レポート]タブを選択すると、[新規レポート] ボタンと [新規レポート(Salesforce Classic)] ボタンが表示されるようになりました。この [新規レポート] ボタンを選択すると、Lightning Experienceレポートビルダーを使うことができます。
※ [設定] > [レポートおよびダッシュボードの設定] よりSalesforce Classicレポートビルダーを非表示にする設定ができるようです。
[新規レポート] をクリックし、レポートタイプを選択(今回は [商談] を選択)します。レポートタイプ選択後、レポートの編集画面が表示されます。
管理画面はClassicのときに比べ大きく変更されました。簡単に各ボタンの概要を見ていきます。
- アウトライン:表示項目の追加や削除、グルーピングの作成が可能
- 検索条件:レポートに表示させる内容の絞り込み条件指定
- 項目:すべての項目を表示(項目をドラッグ&ドロップでレポートに追加可能)
- プレビュー画面:設定中のレポートの一部をプレビュー表示
①アウトライン
レポートに表示させる項目を選択したり、レポート上での行列のグループ化を行うことができます。レポートビルダーが開かれたとき、左メニューにはアウトラインメニューが表示されています。検索条件とタブを切り替えて利用します。
②検索条件
②の検索条件タブを選択すると下記のようなメニューが現れます。検索条件に利用したい項目を追加し、条件を編集していきます。従来の絞り込み条件メニューに比べ、利用しやすい形に大きく変更されています。
③項目
③の項目メニューを開くと、すべての項目が表示されます。項目を選んでアウトライン側へドラッグ&ドロップをするとレポートへ追加することができます。
④プレビュー
アウトライン・検索条件で指定した内容でのレポートのプレビュー画面を表示させます。プレビューでは一部のデータのみ表示されるので、全データを表示したい場合は [実行] ボタンを押して確認します。
Lightning Experienceレポートビルダーでレポートを作成
それでは実際にレポートを作ってみます。
マトリクス表の作成
取引先ごとの商談金額と、それぞれのフェーズを確認するための商談レポートを想定して、①のアウトラインメニューの中から、[取引先名] で行を、[フェーズ] で列をグループ化します。
Lightning レポートビルダーになってから、行列を入れ替えるボタンが追加されていました。
行数や金額の小計や総計も、ON/OFFボタンで簡単に表示/非表示を選ぶことができます。
グラフの追加
これでも十分見やすいレポートですが、さらに視覚的に状況を把握するため、グラフを追加していきます。右上にある [グラフを追加] ボタンより、作成した表を元にしたグラフを作成できます。
グラフの形は棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなど様々な形から適した者を選ぶことができます。今回はフェーズごとの売上を積立棒グラフに、各取引先が占める売上がわかりやすいよう取引先ごとに色分けをしています。
これで完成です。商談フェーズごとの売上金額の概略を上のグラフでとらえ、詳細は下の表で確認ができます。
Salesforce Classic レポートビルダーとの比較
基本的にSalesforce Classicのときのレポートビルダーの機能を踏襲している作りですが、UIが格段に使いやすくなりました。
ちなみに、Classic時代のレポートビルダーは下記のような形です。
Salesforce Lightning Experienceのレポートビルダーは過去と比べてだいぶスタイリッシュに、感覚的に操作しやすいUIへと変わりました。
新しくなったレポートビルダー機能。商談の状況やケースの問い合わせ対応の履歴などを集約してパフォーマンスの可視化を行い、チームのマネジメントに役立ててみてはいかがでしょうか。