Salesforceの関連リストについて徹底解説!使い方や注意点・特徴を理解しよう
「関連リストは、どのようなときに使えるの?」
関連リストの重要性について活用の場面から判断してみませんか?
Salesforceには、関連リストの機能があります。関連リストの重要性は、あらゆる項目を表示されるためのリストとなる点ではないでしょうか。
今回の記事では、Salesforceのオブジェクト項目を追加できる関連リストについて、使い方や注意点など解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
Salesforceの関連リストの特徴
関連リストとは、どのような特徴があるのでしょうか?Salesforceの関連リストには、以下の特徴があります。
- あらゆる項目(関連する項目)をリストに追加できる
- 標準オブジェクトやカスタムオブジェクトを追加できる
関連リストでは、あらゆる項目がリストに追加できるため、取引先オブジェクトに追加作成したカスタムオブジェクトなども含められます。
関連リストの使い方
Salesforceの関連リストについて、使い方を解説します。関連リストでは、追加するための使い方や表示方法のカスタマイズ設定、ページレイアウトの設定など状況に応じてカスタマイズ可能です。それぞれの手順を解説します。
オブジェクトを関連リストに追加する手順
関連リストの使い方として、オブジェクトを関連リストに追加する手順を解説します。オブジェクトを関連リストに追加することは、参照関係項目を作成することです。手順は、次のように進めます。
- 「設定」を開く
- オブジェクトマネージャを選択
- 追加対象となる任意のカスタムオブジェクトを選択
- 「項目とリレーション」を開く
- 「新規」を選択
- 参照関係ページを開く
- 「次へ」を選択
- 関連先選択欄で任意のオブジェクト名を入力
- 「次へ」を選択
- 「保存」を選択
関連リストの並び替えの設定や表示非表示の手順
関連リストは、追加だけではなく並び替えなどもできます。並び替えの手順は、次のとおりです。
- オブジェクトマネージャからオブジェクト名を選択
- ページレイアウトをクリック
- 「関連リスト」を選択
- リストアップされている各オブジェクトの表示非表示設定や並べ替えが可能
Salesforceの関連リストでは、並び替えだけではなく表示非表示などのカスタマイズができます。カスタマーポータルからレコード詳細ページの関連リストのカスタマイズとして、次の項目が編集可能です。
- ボタン
- 表示される列
- 列の順序
- レコードの並び替え順序
関連リストをカスタマイズする手順
関連リストのカスタマイズ手順は、次のとおりです。
- ページレイアウトエディタを開く
- 対象の関連リストを選択
- 関連リストに含める項目を選ぶ
- 含める項目の表示順序を定義
- レコードの並び替え順を選ぶ(デフォルトでレコードID順になっている)
- 必要に応じてページレイアウトを選択
- 「ボタン」セクションの「+」を選択
- カスタムボタンのカスタマイズを定義
- 必要に応じて「デフォルトに戻す」を選択してカスタマイズを取り消す
- カスタマイズできたら「OK」を選択
- ページレイアウトをすべてのユーザに適用する場合は「ユーザのカスタマイズされた関連リストを上書き」を選択
- ページレイアウトを保存
条件一致で子レコードだけを表示する関連リストの作成方法
関連リストは、カスタムオブジェクトや標準オブジェクトどちらも追加できます。それでは、Salesforce組織における親オブジェクト上で、子オブジェクトの関連リストを表示させたいときの方法です。
つまり、親オブジェクトの関連リストで、条件が一致する子レコードだけを表示させる設定となります。具体的には、SalesforceのAppExchange経由で導入可能なCMTD Enhanced Related Listを使う方法です。例として、親オブジェクトが「取引先」であり、表示させる子オブジェクトが「商談」で解説します。
- AppExchangeからCMTD Enhanced Related ListをSalesforce組織にインストール
- インストール完了後のメール通知を受信
- 「設定」を開く
- インストール済みパッケージを選択
- CMTD Enhanced Related Listの導入を確認
- 「設定」を開く
- 「カスタムメタデータ型」を選択
- 新規カスタムメタデータ型に表示される「Enhanced Related List」の左横「レコードの管理」を選択
- 「新規」を選択
- 「設定」内容を入力
ここでは、関連リストの名前や関連リストに表示するAPI参照名、関連リストに表示する項目表示ラベル名などを入力します。表示させたい子オブジェクトの設定は、この段階で設定しましょう。
「情報」画面の「Related List Name」と「Field API Name」、「表示ラベル」、「Enhanced Related List名」を条件の数だけ入力します。たとえば、商談だけの表示であれば、「商談名」と「受注金額」、「商談完了日」などが設定条件です。
- それぞれの子オブジェクトとなる項目をカスタムメタデータとして作成
- 親オブジェクトとなる「取引先」レコードページ(Lightning)の編集画面を開く
- 「取引先レコード」を表示
- 右上部の「設定」アイコンを選択
- 「編集ページ」を開く
- Lightningアプリケーションビルダー内のコンポーネント一覧からCMTD Enhanced Related Listを表示させたい関連リストまでドラッグアンドドロップする
- CMTD Enhanced Related Listの入力設定
- 条件に一致する項目だけの表示であれば、フィルタ条件を設定(StageName=’Closed Won’)
- すべての必要項目を入力できたら右上部「保存」を選択
- 「有効化」を求められたら「有効化」を選択
上記の手順により、親オブジェクトの「取引先」レコードページに子オブジェクトの「商談」だけの関連リストが表示されていれば設定は完了です。関連リストが作成できたら、動作をチェックしてみましょう。
関連リストのレイアウト
関連リストのレイアウトは、製品によって表示方法が変わっています。
Salesforce Classicの場合は、レコードの詳細情報部分の下に「関連リスト」が表示される仕様です。Lightning Experienceの場合は、画面の「詳細」アイコンを選択して、レコード詳細情報を開く必要があります。レコード詳細情報内の「関連」アイコンを選択すると、「関連リスト」が表示される仕様です。
Salesforceの関連リスト注意すべきポイント
関連リストをカスタマイズする際は、注意すべきポイントが2つあります。
カスタマイズできない関連リスト
関連リストでは、すべてがカスタマイズできるわけではありません。「履歴」関連リストは、他の場所に格納されているためカスタマイズできない点を理解しておきましょう。
カスタムボタンの定義対象は関連リストに含まれるオブジェクト
カスタムボタンの定義対象は親オブジェクトではありません。定義対象は、関連リストに含まれるオブジェクトです。ボタン「種別」の選択では、「リストボタン」を選びましょう。
関連リストにレコードがないとコミュニティに表示されない
Salesforceでは、関連リストにレコードが存在していなければコミュニティページに表示されない仕組みです。逆に、関連リストにレコードが存在していればコミュニティページに表示されます。関連リストに表示させるには、ユーザのプロファイルにレコードの作成権限を追加しなければなりません。この仕様は、コミュニティページにおける特徴です。
まとめ
本記事では、Salesforceの関連リストの特徴や使い方、注意点などを解説してきました。
関連リストの重要性は、レポート作成や編集の際に必要な項目を関連リストから表示させられる点ではないでしょうか。
営業活動の中でも、顧客データの検出は時間のかかる業務です。検出を簡単にすることで、業務効率を上げられます。関連リストのカスタマイズは、担当者の業務効率向上になる機能のひとつです。
<Salesforce>
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投稿者プロフィール
- Salesforceの導入を支援するフロッグウェル株式会社のシニアコンサルタント。Salesforce導入前の課題整理や戦略検討から、導入支援、定着化・保守など、多岐にわたるサポートを経験。Salesforce認定SalesCloudコンサルタント、上級アドミニストレーターの資格を保有。