PHONE APPLI LINERとは?SalesforceとLINE、SMSを連携するメリットや価格を解説
目次
- 1. SalesforceのPHONE APPLI LINERとは
- 2. SalesforceのPHONE APPLI LINERのメリット
- 2.1 顧客とコミュニケーションが取れる
- 2.2 顧客単価の向上
- 3. SalesforceのPHONE APPLI LINER の価格
- 4. SalesforceのPHONE APPLI LINERの機能
- 4.1 メッセージのセグメント/スケジュール一括配信
- 4.2 1:1チャット
- 4.3 テンプレート管理/Salesforceレコードの差込
- 4.4 複数LINE公式、SMSアカウントの紐付け
- 4.5 チャットボット
- 4.6 リッチメニュー機能(LINEのみ)
- 5. SalesforceのPHONE APPLI LINERの活用事例
- 6. SalesforceのPHONE APPLI LINERを使って、LINEとSalesforceを紐づけよう!
コロナ禍において、マーケティング手法はアナログからデジタルに大きく変わりました。
インサイドセールスが電話で、お客様の課題のヒアリングや提案を行うことができていたのに、現在はそもそも顧客がオフィスにいないので、電話が繋がらず、商談を作成できないようになりました。
企業と顧客とのコミュニケーション手段が大きく変わったといえるでしょう。
電話や訪問といった今までの営業手法は、通用しなくなってきています。
そこでおススメしたいのが、日本で一番使われているSNS LINEを使った顧客とのコミュニケーションです。
メッセージ閲覧率も高いので、顧客とのコミュニケーションにも最適です。
Salesforceは、LINEやSMSとの連携が可能なのをご存知でしょうか。
今回は、SalesforceとLINE、SMSの連携アプリ、PHONE APPLI LINERをご紹介します。
SalesforceのPHONE APPLI LINERとは
PHONE APPLI LINERは、SalesforceでLINE公式アカウントと連携できる有償のアプリケーションです。
SalesforceからLINE公式アカウントを通して、顧客にメッセージを送信したり、顧客と1対1でチャットしたり、顧客とコミュニケーションが取れます。
例えば、消費者向けのプロダクトを扱っている際に、個人への案内やサポートをSalesForceのデータから、LINEを通じて、連絡、やり取りができます。
LINEを使用したマーケティングとSalesforceを使用したマーケティングを組み合わせたい方に最適なアプリといえるでしょう。
SalesforceのPHONE APPLI LINERのメリット
SalesforceのPHONE APPLI LINERのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
大きくは、以下3つです。
- 顧客とコミュニケーションが取れる
- 顧客単価の向上
- 顧客満足度の向上
それぞれ紹介します。
顧客とコミュニケーションが取れる
LINEは、日本で一番使われているSNSです。
7000万人以上に使われており、若い世代から老人まで、使用されており、そのプラットフォームを使うLINE公式アカウントは、BtoC マーケティングにおいて、有用なものといえるでしょう。
またメールと違い、短いメッセージなどの特徴があり、高い閲覧率があることが特徴です。
高い閲覧率や気軽なチャットという特性から、個人と企業としてもコミュニケーションが取りやすく、個人に最適な提案も可能です。
顧客とコミュニケーションをとる際にLINEやSMSなどは、企業が個人とやり取りするには最適なプラットフォームといえるでしょう。
顧客単価の向上
SalesForce上で、顧客をグループ分けをおこない、そのグループ層にLINEやSMSを通じて提案することができます。
同じ購買層の購入データから、購入角度が高い製品や購入した商品のオプションを提案することができます。
その最適な提案を日々おこなうことで、全体的な売上向上につなげることができます。
顧客満足度の向上
顧客それぞれとやりとりできることは、顧客満足度の向上につながります。
チャットなどのやりとりを通して、個別の回答やすばやい回答により、顧客は企業に対して信頼をするようになるからです。
例えば、スマホの問い合わせなど、チャットで回答ができれば、実際の店舗に訪問して、長い時間待つ必要もなく、顧客の満足度は向上します。
PHONE APPLI LINERを使用することで、新たなチャネルで顧客満足度を向上することができます。
SalesforceのPHONE APPLI LINER の価格
SalesforceのPHONE APPLI LINERは、アプリケーションとなります。
お持ちのSalesforceにインストールするイメージです。
費用は、1ユーザ3,000円/月の有料アプリです。
スターターパック契約は1年単位となり、最小10ユーザ(30,000円)から契約できます。
その他の費用としては、LINE公式アカウントによる従量課金の費用が必要です。
SMSの場合は、ベンダーとのそれぞれの契約と費用が発生しますので、注意が必要です。
SalesforceのPHONE APPLI LINERの機能
SalesforceのPHONE APPLI LINERの機能は以下の通りです。
- メッセージのセグメント/スケジュール一括配信
- 1:1チャット
- テンプレート管理/Salesforceレコードの差込
- チャットボット
- リッチメニュー機能(LINEのみ)
メッセージのセグメント/スケジュール一括配信
Salesforceには、見込み客や取引先中の顧客データとして、リードや取引先責任者が登録されています。
そのデータを元に、グループ分けをおこない、特定のグループ毎にメッセージ送信ができます。
メッセージ配信は、スケジューリングができます。
例えば、既納先向けのキャンペーンを実施する際は、既納先でグループ分けをおこない、キャンペーン告知日にメッセージ送信を一括でおこなうことができます。
Salesforceのメール一括配信と同じ感覚で、メッセージを送信できます。
1:1チャット
Salesforce上でメッセージを使った、顧客との1対1でのやりとりが可能になります。
指定したオブジェクトにその画面を埋め込むことで使用できます。
LINEの画面のように専用チャット画面で、顧客を選択してメッセージの
やりとりをすることもできます。
1対1で顧客とコミュニケーションが取れるようになります。
テンプレート管理/Salesforceレコードの差込
Salesforceの機能でメール文面など、テンプレート保存が可能で効率的にメール送信することができます。
メッセージでも同様なことができます。
事前にテンプレートを用意することのメリットは、似たような文章作成をおこなわなくてすむことと、誰でも同じ内容でメッセージを送ることでサービス品質が保てることです。
メッセージでは、Salesforceのレコードの値を参照できます。
例えば、顧客の名前で話しかけたり、問い合わせの内容や、キャンペーンの情報を差し込むことで、あなただけに送信しているようなメールを作成できます。
複数LINE公式、SMSアカウントの紐付け
LINE公式アカウント、SMSアカウントは事業部毎など、会社によっては複数持っている場合があります。
Salesforceでのアカウントは、複数アカウントに対応しているので、必要で最適なアカウントから連絡することができます。
サポート部隊であれば、顧客対応であれば、サポートアカウントから、キャンペーン関連であれば、営業企画アカウントから出すことで、受け取る顧客も内容が判断しやすくなります。
チャットボット
顧客からのメッセージのやり取りは重要なコミュニケーションとなりますが、同じような質問が多い場合は、時間を浪費します。
メッセージに応じたシナリオを作ることで、自動配信ができます。
自動対応で、FAQなどの対応時間を大幅に削減することができます。
Account Engagementと組み合わせることで、レコードの更新タイミングでメッセージを送信することができます。
例えば、申し込みがされたときのお礼メールの際に、返信作業を自動でおこなうことができます。
チャットボットとSaleforceのAccount Engagementを組み合わせて使うことでよりマーケティングをを意識した配信ができます。
リッチメニュー機能(LINEのみ)
LINEの強みは、メッセージを活かした開封率の高さとリッチメニューの豊富さがあります。
Salesforceの顧客やグループごとに、リッチメニューを指定することができます。
サービスを提供するグループ毎に設定することで、顧客に特徴づけることが可能です。
検討中の方や、購入済みの方など、グループに分けて、表示するメニューを分けたりすることが考えられます。
LINEのリッチメニュー機能を活かした活用方法を検討しましょう。
SalesforceのPHONE APPLI LINERの活用事例
美容医療クリニックの場合の事例を紹介します。
課題として、スタッフ対応が一元管理されておらず、処⽅箋の紛失による発⾏処理が多くなっていました。
Salesforceと処⽅箋の管理システムのデータを連携させ、PHONE APPLI LINERを通じてLINEで患者に処⽅箋を通知するようにしました。
LINEから予約確認や変更なども可能にし、患者とのコミュニケーションの改善に成功しました。
LINEを使用することで、リアルタイムな予約変更にも対応できるようになり、無駄な予約を減り、結果として、クリニックの稼働率が向上しました。
データをSalesforceに⼀元化し、LINEによる処⽅箋と適時コミュニケーションで患者満⾜度を向上した事例です。
SalesforceのPHONE APPLI LINERを使って、LINEとSalesforceを紐づけよう!
SalesforceのPHONE APPLI LINERを紹介してきましたが、いかがでしょうか。
LINEを使用すれば、顧客とのコミュニケーションが増えて、売上や満足度向上につながることがわかりました。
消費者と繋がるマーケティングを実施したい方は、必須の機能といえるでしょう。
PHONE APPLI LINERを使用して、顧客のエンゲージメントを高めていきましょう。