Account Engagement(旧:Pardot)のオプトアウトを知っていますか?プロスペクトが自動再登録できる!
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目次
- 1. Account Engagementのオプトアウトの定義
- 1.1 オプトアウト項目について
- 1.2 メール送信除外との関係性
- 1.3 顧客がメール経由でオプトアウトを実行した場合
- 2. プロスペクトのメール可能性の管理改善
- 2.1 メール可能性の変更点
- 2.2 「メール可能性」の状況
- 2.3 手動によるプロスペクトのオプトイン状況を変更
- 2.4 プロスペクトレコードのバウンス数リセット
- 3. オプトアウトの上書き機能「コネクタオプション」について
- 3.1 Account Engagement側の設定手順
- 3.2 プロスペクトのメール再登録許可
- 4. オプトアウトによるプロスペクト自動再登録の手順
- 4.1 自動再登録のプロセス
- 4.2 準備すべき事項
- 4.3 自動再登録機能の有効化手順
- 4.4 フォームごとのカスタマイズ方法
- 5. まとめ
「Account Engagement(旧:Pardot)を使えばメールマーケティングを効率化できるの?」
Account Engagementを活用すれば、メールマーケティングの設定を簡略化できます。Account Engagementでメールマーケティングを実施するには、オプトアウトについて理解が必要です。
この記事では、Account Engagementのオプトアウトについて解説します。オプトアウトを理解したうえで、プロスペクトの自動再登録を活用できれば、休眠顧客やリマーケティングの効果を期待できるでしょう。企業のマーケティング担当者は、ぜひお役立てください。
Account Engagementのオプトアウトの定義
オプトアウトとは、企業が顧客に対して許可を得ずに宣伝用メールを送信すること、または企業の送る宣伝用メールに対して顧客が受信拒否する行動のことを指します。
Account Engagementで活用できるオプトアウトの条件は、顧客がメールなどを経由して、自らの意思で企業から配信される広告宣伝メールの受け取りを拒否することです。
反対に、一度オプトアウトしたメール受信を再開することや、宣伝メールを配信する際に事前に配信の承諾を得ることをオプトインと言います。
オプトアウト項目について
オプトアウト項目は、主にメール受信者が配信停止や再登録の意思を示すために使用される項目です。
Account Engagementの登録解除ページと連動し、True/Falseの値が更新されます。
メール受信者が配信停止を選択すると、この項目がTrueに設定され、再登録を選択するとFalseに設定されます。
メール送信除外との関係性
メール送信除外とオプトアウトの関係には、Account EngagementとSalesforceの項目連携を理解する必要があるでしょう。
まず、Account Engagementの「Do Not Email(メール送信除外)」の自動チェックの条件は次の要素となります。
顧客のオプトアウト:顧客のメール配信除外処理(配信停止・拒否行動など)
ハードバウンス:メールの配信の不変的なエラー(ドメイン・メールアドレスの存在なし)
ソフトバウンス5回:メール配信の回復可能なエラー(メールボックスの容量やサーバーの不具合など)
Account Engagementの「Do Not Email(メール送信除外)」は、上記の条件で自動的にチェック対象となります。
顧客がメール経由でオプトアウトを実行した場合
Account Engagementで顧客がメールを使ってオプトアウトを実行した場合、次のように処理されます。
- 顧客がオプトアウト(メール配信停止の実行)する
- Account Engagementの「Opted Out」にチェック
- Account Engagementの「Do Not Email(メール送信除外)」に自動的にチェックが入る
- Salesforceと連携している場合:Salesforceの「メール送信除外」に自動的にチェックが入る
プロスペクトのメール可能性の管理改善
Account Engagementでは、プロスペクトのメール可能性を管理できます。
具体的には、蓄積されたプロスペクトレコードからプロスペクトの「メール可能性」を表示して状況を把握することです。
さらに、状況に合わせた編集もできます。顧客から要求されるオプトアウトやオプトインに対して、管理機能として除外や配信再開を手動で行う必要があります。
メール可能性の変更点
2022年冬のアップグレードから、プロスペクトの「メール可能性」の見え方が変わっています。アップデートによりどのような変更がされていたのでしょうか。変更点を紹介します。
アイコンデザインの変更
・メール可能を緑のアイコン表示・メール負荷を赤いアイコン表示
・新規ブロックの追加「メール可能性」
「状況」フィールドによるチェック
・配信状況がチェック可能
・ハードバウンスとソフトバウンスの状況チェック可能
・重複メールアドレスのチェック可能
・アップデート前の自動化ルールの利用も可能
「メール可能性」の状況
Account Engagementでは、全プロスペクトレコードにメール可能性セクションを備えています。これによりプロスペクトのオプトアウトやDo Not Email項目のチェック状況のほか、顧客のハードバウンスやソフトバウンスの状況など、企業側は見込み客へのメール配信可否が判断しやすくなります。
手動によるプロスペクトのオプトイン状況を変更
顧客からオプトインやオプトアウトを要求された場合は、要求に対して手動で行う必要があります。Salesforceと連携している場合は、プロスペクトのオプトアウトやオプトイン状況を実行ごとに自動同期される仕組みです。次のような手順により変更します。
- Account Engagementからプロスペクトレコードを開く
- 該当レコードを選択
- 該当レコードで編集を選択
- 該当レコードの「メール可能性項目」を選択
- ドロップダウンメニューの「オプトアウト済み」を選択
- オプトインする場合は「False」・オプトアウトする場合は「True」を選択
- 変更を「保存」
図.Salesforceプロスペクトレコード
図.Salesforceメール可能性項目
上記の手順で、メール可能性の状況は、プロスペクトレコード上で変更可能です。
プロスペクトレコードのバウンス数リセット
先述したメール配信除外の条件となるバウンスでは、回数条件により「到達不能」の状態となります。通常は、ハードバウンス(永続的なメール配信不能)が1回で、ソフトバウンスの場合が5回です。「到達不能」の制御が掛かった場合は、管理者かマーケティングユーザの権限によりバウンス数をリセットできます。
オプトアウトの上書き機能「コネクタオプション」について
従来は、Salesforceと同期されたオプトアウト済みのプロスペクトを配信対象に戻す場合は制限がありました。具体的には、SalesforceまたはAccountEngagementの画面からオプトアウトのチェックを外しても、2分に1回の同期が行われると、オプトアウトのチェックが復活してしまい、送信対象に戻すことが難しいという状況があったのです。
しかし、これから紹介するオプトアウトの上書き機能「コネクタオプション」を使うことで、オプトアウト状態に戻ってしまうことなく、手動でオプトインを行うことができるようになりました。活用する場合は、Account Engagement(旧:Pardot)とSalesforceそれぞれで設定が必要になりますので、設定方法を紹介します。
Account Engagement側の設定手順
Account Engagement側にコネクタオプションを設定する手順は、次のとおりです。
- Account Engagementメニューを開く
- 「管理」を選択
- 「コネクター」を選択
- Salesforceの「歯車」マークを選択
- 「編集」を選択
- コネクター設定を編集
- 『「プロスペクトオプトアウト済み」項目を上書き』のチェックボックスにチェック
- 「コネクターを保存」をクリック
続いて、Account Engagement(旧:Pardot)のデフォルト項目の編集画面からオプトアウト項目を選択し、連携項目として、Salesforceの「HasOptedOutOfEmail」を選択します。
以上でオプトアウトの上書きオプションの設定は完了です。
プロスペクトのメール再登録許可
プロスペクトのメール再登録許可(オプトイン)では、いくつかの設定が必要です。Account Engagementでは、システム管理者がアカウント設定の段階でメール再登録用のメッセージを編集できます。ただし、フォームハンドラーでは使えない点に注意しましょう。
オプトアウトによるプロスペクト自動再登録の手順
オプトアウトしたプロスペクトが再度メール配信を希望する場合、自動再登録機能を使うと、AccountEngagement フォームを通過する際に再オプトインできます。
以下にその手順を記載します。
自動再登録のプロセス
- オプトアウト中のプロスペクトがAccountEngagementフォームに入力すると、再登録を促すメッセージが表示
- プロスペクトに再登録用のメールが自動で送信され、メール内の再登録リンクをクリック
- プロスペクトが再登録リンクをクリックすると、オプトアウトフラグが自動で解除され、再びメール配信が可能になる
準備すべき事項
- 再登録用メールテンプレートに「再登録」用の変数タグを含むテンプレートを作成します。
- フォーム表示メッセージにオプトアウト中のプロスペクトに表示する再登録メッセージを設定します。
参考:再登録用メールテンプレート
参考:再登録用メールテンプレートの「再登録」変数タグ差し込み
自動再登録機能の有効化手順
- AccountEngagementの設定メニューから「取引先設定」の編集を行い、「プロスペクト再登録」の項目を開く
- 「再登録に使用するメールテンプレートを設定します」にチェックを入れ、準備した再登録用メールテンプレートを指定
- AccountEngagementフォームに表示するメッセージを準備した内容にカスタマイズし、保存
- 「アカウントを保存」ボタンをクリック。
※これにより、すべてのAccountEngagementフォームに対して自動再登録メッセージの機能が適用される。
フォームごとのカスタマイズ方法
- カスタマイズしたいフォームの編集画面を開き、「項目」のステップに進む
- メールアドレス項目の編集を開き、「再登録」タブをクリック
- 「登録解除したプロスペクトが再登録できるようにする」にチェック
- フォームごとに異なる再登録メッセージを使用したい場合は、「カスタム再登録メッセージを使用」にチェック、メッセージのカスタマイズを行う
まとめ
Account Engagement(旧:Pardot)のオプトアウトは、メール配信制御をより直感的な操作で実行できます。
企業のマーケターや営業担当者がメール配信を制御する一方で、顧客側も配信停止や再登録のアクションを簡単に行えるようになりました。
企業はプロスペクトのメールの可能性を効果的に管理でき、リマーケティングや休眠顧客の再活性化に役立ちます。
Salesforceとの連携により、プロスペクトのオプトアウトや再登録の状態を自動的に同期できるため、効率的なメールマーケティングが実現します。
企業はプロスペクトとのコミュニケーションを最適化し、マーケティング効果を最大化できます。
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