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「厚生局で手に入る!」病院リストの メリット・デメリットを解説します!

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競合となる医療機関を市場調査する際や、営業先の医療機関を選定する際などには、全国の医療機関が一覧化されたデータがあると便利です。厚生局のホームページでは、地方ごとに、病院リストが公開されており、誰でも利用することができます。

しかし、無料で入手できるメリットがある反面、可読性が低く、分析・活用するのには適していません。フロッグウェル株式会社が提供している医療機関マスタは、全国の医療機関情報を、分析に適した形に加工、リスト化(一覧に)しています。

本記事では、厚生局で入手できる病院リストについて解説します。
病院や企業で効率的に活用するための方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

厚生局で入手できる病院リストとは

厚生局では、医療機関所在地によって、地方厚生局のホームページで該当地域の医療機関の情報を病院リストとして公開しています。
リストの正式名称は「コード内容別医療機関一覧」です。地方厚生局ごとの管轄地域を紹介します。

地方厚生局 管轄地域
北海道厚生局 北海道
東北厚生局 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
関東信越厚生局 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県
東海北陸厚生局 富山県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
近畿厚生局 福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国四国厚生局 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国厚生支局 徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州厚生局 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

病院リストは、都道府県ごとに「医科」「歯科」「薬局」に分かれているのが特徴です。医科と歯科を併設する機関を分けて別途公開している地方厚生局もあります。

厚生局が公開する病院リストの内容

厚生局は、管轄する都道府県の病院リストをPDF形式とEXCEL形式で公開しています。病院リストに記載されている項目名と内容は、以下のとおりです。

項目名 内容
項番 ファイル内の連番
医療機関番号 厚生局が割り当てる医療機関番号
医療機関名称 医療機関名称
医療機関所在地 住所(都道府県を除く)
電話番号/勤務医数 ・電話番号
・常勤医・非常勤医の総数と医科及び歯科医師/薬剤師の内訳
開設者氏名 開設者の氏名
管理者氏名 管理者の氏名
指定年月日
登録理由
指定期間始
・医療機関の指定を最初に受けた年月日
・医療機関を登録した理由
・健康保険法による保険指定期間の開始日
病床数/診療科名 ・病床区分ごとの病床数
・標榜する診療科
備考 施設分類(病院/診療所)とステータス情報(現存/休止/廃止)

 

厚生局で病院リストを入手するメリット・デメリット

病院リストを病院経営の改善やビジネスに役立てようと考えている方は、厚生局から入手できる病院リストが必ずしも適切であるとは限りません。場合によっては、企業が提供している有料の病院リストの方が、効率的に目的を達成できる可能性があります。

厚生局から入手できる病院リストのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

厚生局が公開する病院リストのメリット

最短で最新の病院リストを入手したい方には、厚生局が公開する病院リストがおすすめです。厚生局が公開する病院リストの主なメリットを紹介します。

最新の情報が手に入る

厚生局が公開する病院リストは、毎月最新化されており、情報の鮮度が高いです。最新の医療機関情報が掲載されている理由には、診療行為を行うために満たすべき人員・設備が定められた「施設基準」が関係しています。

医療機関が特定の診療行為を行うためには、地方厚生局に対して、施設基準の届出を提出しなければなりません。診療行為を算定できるか否かは、医療機関の収入にも関わるため、医療機関は早急に施設基準の届出を提出します。

厚生局が公開している病院リストは、医療機関から提出された届出の内容に基づいているため、医療機関の情報が常に最新化されているのです。

無料で簡単に手に入る

厚生局のホームページを閲覧すると、誰でも簡単に無料で病院リストを入手できます。特定の病院を検索したい方にとっては、コストがかからない最適な入手方法と言えるでしょう。

ただし、情報の取得にコストはかかりませんが、情報の分析には人員コストがかかる点に注意が必要です。病院リストの分析を検討している方は、企業が提供している有料のものよりも、トータルのコストが上回る恐れもあります。

厚生局で入手できる病院リストのデメリット

病院や企業の担当者で本格的に病院リストを分析したい場合、厚生局が公開する病院リストでは、情報の網羅性や加工性が不十分です。厚生局が公開する病院リストの主なデメリットを紹介します。

必要な情報が収録されていない

厚生局が公開する病院リストに収録されている情報は、わずか10項目しかありません。ビジネスや病院経営の改善に活用する場合、以下のような項目も必要です。

  • 医療機関の規模
  • 二次医療圏名
  • 状況区分 etc

例えば、医療機器メーカーが営業リストを作成する場合、医療機関の規模が分からなければ、売上効果が試算できません。また、医療機関の住所だけでは、地域ごとに絞るのが難しく、二次医療圏の情報も必要になります。

情報の加工・検索がしづらい

厚生局から入手できる病院リストは、PDF形式とEXCEL形式のため、他のソフトとの互換性が悪いです。そのため、ソフトを使った分析を行うには、まず手動で他の形式に変換する必要があります。

また、都道府県・点数表別にファイルが分かれている上に、各地方厚生局のホームページに分散しているため、全都道府県で分析を行うにはファイルをかき集める作業が必要です。

さらに、病院リストの中身はというと、可読性・加工性の悪さが際立ちます。実際に、EXCEL形式の病院リストを見てみましょう(図1)。

図1:令和6年6月処理分 コード内容別一覧表(医科) 茨城

このように、加工するのを困難にしている、以下のような問題が散見されます。

  • 1医療機関に対して複数行を使っている
  • 一つのセル内に複数の情報が含まれている
  • 医療機関の届出情報をそのまま使用しているため、表記ブレが多い
  • 例1)住所(〇丁目とハイフン表記)
    例2)標榜診療科(内と内科など、同じ診療科でも表記がさまざま)

  • 移転や組織変更等で医療機関番号が変更されるため、同じ医療機関の判断がしづらい
  • 医療機関を特定するコード体系が統一されていない(医療機関番号を加工して一意コードを作成する必要あり)

結果的に、加工するための労力と人員コスト、時間を要してしまい、有料版を購入する方が低コストで済む可能性が大いにありえるのです。

分析に特化した有料版の病院リスト

フロッグウェル株式会社では、厚生局で入手できる病院リストの網羅性・加工性の低さを解消している、医療機関の情報一覧を医療機関マスタとしてご提供しています。厚生局の病院リストを元に、分析しやすい形に加工しているため、容易に活用いただけます。
より詳細な機関抽出のために、表記の統一や地域情報(二次医療圏)を付与したデータのご提供も可能です。
まずはサンプルデータにて使いやすさをご確認ください。

ファイルはCSV形式なので、ソフトとの互換性が高く、分析するのに余計な情報は含みません。

厚生局で入手できる病院リストにはない医療機関の規模や二次医療圏名、状況区分などの追加項目を多数収録しているのが特徴です。独自の管理用コードを付与することで、医療機関コードが変更されても新旧データの紐づけが可能になっています。

さらに、全国の医療機関の情報を医科マスタ・歯科マスタ・薬局マスタの3種類に分け、分析しやすい形に加工しているため、購入してすぐに活用できます。

マスタを取得された法人の方で活用方法が分からない場合は、アドバイスも行っております。

まずは医療機関マスタの無料版のサンプルを取得して、厚生局の病院リストと比較してみたいという方は、こちらからお問い合わせください。

まとめ

厚生局から入手できる病院リストには、必要最小限の最新情報が無料で簡単に手に入るというメリットがある一方で、加工が難しいというデメリットがあります。
フロッグウェル株式会社では、厚生局で入手できる病院リストの情報を使いやすく編集し、情報を付加した有益な病院リストを販売しています。
本リストはこんな方におすすめです。

  • 営業活動をする中で、厚生局の情報だけでは難しい
  • もっと効率的に情報収集して訪問件数を増やし、成約件数を伸ばしたい
  • 他の医療機関との差別化を図るために病院リストを活用したい
  • 病院リストを元に顧客管理をしっかり行い、取引先のCSを向上させたい…etc.

有料版の病院リストを入手したい方は、こちらからお問い合わせください。
無料で病院リスト情報のサンプル提供も行っております。是非、参考にしてみてください。

<医療系オープンデータ>
弊社では、医療系オープンデータとして
・医療機関マスタ(医科、歯科、薬局)
・DPCデータ
・病床機能報告データ
をご用意しております。

【医療機関マスタ】
厚労省のオープンデータ「コード内容別医療機関一覧表」をもとに作成した医療機関マスタをご提供しています。ご興味のお持ちの方は、お気軽に下記フォームよりお問合せ下さい。
>>無料版の詳細はこちら!
無料版は医療機関(病院・クリニック等)、医薬・医療機器のメーカー・販売会社の方限定です。

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