SalesforceのCRM Analytics(旧:Tableau CRM)は、高度なAIと高速
目次
- 1. CRM Analytics(旧:Tableau CRM)とは
- 1.1 Einstein Analyticsの強みとなるポイント
- 1.2 Tableauの強みとなるポイント
- 1.3 Einstein Analyticsとの違い
- 2. CRM Analyticsのメリット
- 2.1 Salesforceのデータ分析結果を全て参照できる
- 2.2 AI機械学習による将来分析
- 2.3 Salesforceのデータをセキュリティ保持したまま委譲できる
- 2.4 AIとビジュアル化により施策判断を加速する
- 2.5 属人的な操作を極力なくす環境に合わせた更新が可能
- 2.6 コロナ禍の企業の現状を変えるデータ変革となる
- 2.7 CRM Analyticsの社内ワークフローでのメリット
- 2.8 レコードに関するアクション
- 3. CRM Analyticsの利用料金
- 4. Tableauの詳細な機能
- 4.1 Tableau Desktop:ビジュアル分析
- 4.2 Tableau Prep:ビジュアルデータ準備
- 4.3 Tableau Server:セルフ管理型分析プラットフォーム
- 4.4 Tableau Cloud:アズ・ア・サービスの分析プラットフォーム
- 5. Salesforceとの統合によりリリースしたCRM Analyticsについて
営業支援ツールとして、CRMの代名詞といっても過言ではない営業支援データ分析ツールがあります。Salesforceの機能をさらに効率化させたデータ分析ツール「CRM Analytics(旧:Tableau CRM)」についての紹介です。
CRM Analyticsは、Salesforceの機能の1つであり、以前はEinstein Analyticsという名称でした。
SalesforceにTableauの要素が加わることでデータ分析による意思決定を迅速かつ正確に実行可能としました。今回は、業務の効率化を実現するプラットフォーム「CRM Analytics」のメリットについて紹介していきます。
CRM Analytics(旧:Tableau CRM)とは
デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが進む企業が増える中、Salesforce社が、2020年4月にデータ解析プラットフォームの強化を目的として、Tableauを買収しました。
従来のSalesforceデータ解析ツールとなるEinstein Analyticsをより組織内で迅速かつ正確に共有するために、Tableauと統合した背景です。
旧製品名であるTableau CRMとは、従来Salesforce CRMのデータ解析ツール「Einstein Analytics」の後継となります。カンタンに言うと、TableauとEinstein Analyticsを統合したプラットフォームです。
現在はTableau CRMは製品名が変わり、CRM Analyticsとなっております。
CRM Analyticsは、TableauとEinstein Analyticsの統合により、世界で最高レベルの分析プラットフォームとなります。その理由は、Einstein Analyticsの強みとTableauの強みを組み合わせたからです。
Einstein Analyticsの強みとなるポイント
- Salesforceに根づいていた汎用性
- Salesforce全データの最適化
- AIによる機械学習機能
Tableauの強みとなるポイント
- 視覚的な分析
- 視覚的な検索
- あらゆる場所からのデータ接続が可能
- クラウド&オンプレミス対応
CRM Analyticsは、TableauとEinstein Analyticsの強みを備えていることにより、業務に途切れのない円滑さを求められます。企業の営業活動やマーケティング活動の効率を上げる打ち手となるでしょう。
参考URL:https://ascii.jp/elem/000/004/035/4035560/
Einstein Analyticsとの違い
Einstein AnalyticsとCRM Analytics(旧Tableau CRM)の違いについて、紹介します。
Einstein Analyticsは、従来BIツールとして、Salesforceに内外のデータをAIにより取り込み分析する機能として使われてきました。
Einstein Analyticsは、ダッシュボード上でAIによるクロス分析が実行されて、多角的な切り口の分析が可能なツールです。ただしEinstein Analyticsは、コーディング未経験者や非IT系の担当者にとって、専門知識が必要となる点が課題となります。
Tableauは、Einstein Analyticsの高性能な課題を解決するのにふさわしい違いを持っていたのです。それが直感的な操作によるビジュアル分析に優れている点となるでしょう。Einstein AnalyticsとTableauの違いは、あきらかに特徴が重複していない点です。両者の強みが足し算となったCRM Analyticsは、利用対象の顧客層を広げることになります。
CRM Analyticsのメリット
それでは、CRM Analyticsのメリットについて、解説しましょう。
Salesforceのデータ分析結果を全て参照できる
CRM Analyticsは、Salesforce CRMに格納しているデータの分析結果を参照できることから、導入することによってアクション実行まで一気通貫で反映できます。CRM内に格納したデータの分析結果は、AIによりインサイトされたデータとなるでしょう。インサイトされたデータは、アクション実行となる成約まで反映されます。
AI機械学習による将来分析
Einstein AnalyticsのAI機能とTableauの予測機能が統合されることにより、予測アルゴリズムでの予測が可能です。Tableauの予測アルゴリズムは、ビジネスの継続を基準として、将来へ向けたデータを規則的に提案します。
Salesforceのデータをセキュリティ保持したまま委譲できる
CRM Analyticsは、Salesforce CRMプラットフォーム上の情報の参照が可能です。参照された情報は、権限を保持したままCRM Analyticsのセキュリティ設定に完全委譲できます。つまり蓄積されたSalesforceのデータセキュリティレベルを低下させないでCRM Analyticsによりデータ化できるのです。
AIとビジュアル化により施策判断を加速する
CRM Analyticsは、AIとビジュアル化の統合により、顧客の施策判断を効率化します。結果的にCRM Analyticsの導入により、投資対効果を上げられるでしょう。
属人的な操作を極力なくす環境に合わせた更新が可能
CRM Analyticsは、属人性の高いカスタマイズを避けられます。データ分析の環境は、日々変化していることから、データアナリストなど担当者に依存したカスタマイズにより業務が属人化するでしょう。
カスタマイズにより、属人化したデータは、担当者不在時やリモート対応のさまたげになります。CRM Analyticsでは、定期的な分析環境の更新が可能です。「時代の流れにあわせた分析」への対応となるSalesforce.com年間3回の最新解析機能が追加されます。
コロナ禍の企業の現状を変えるデータ変革となる
コロナ禍において、多くの企業が従来のビジネスを展開できない状況です。テレワークやリモート対応に合わせたデータ変革は、企業にとって必要不可欠な選択となります。
SalesforceとTableauの統合は、企業の営業活動の効率化とリモート対応に大きなデータ変革となるでしょう。その理由は、データ分析の操作が効率よく実行できるからです。
CRM Analyticsの社内ワークフローでのメリット
CRM Analyticsが社内ワークフローにもたらすメリットは、スピード感のあるデータ分析があげられます。データ分析では、よりすばやくトレンドを発見して、よりすばやく結果を予測して、最善の手段をAIガイダンスより通知できるのです。
レコードに関するアクション
アクションフレームワークでは、次の項目を実行できます。
- チャットでのコラボ
- レコードのアップデート
- チーム内ビジュアライゼーション共有
CRM Analyticsは、チーム内で、打ち合わせ中に直感的な操作によるデータ分析が可能です。さらに標準でビルドインされた業種業態に特化したテンプレートも活用できます。とくに営業部門やコールセンター部門では、そのまま活用できるソリューションがそなわっている点がメリットです。
CRM Analyticsの利用料金
CRM Analyticsの利用料金を紹介しましょう。
- Einstein Predictions:月額9,000円(年間契約)
- CRM Analytics Growth:月額15,000円(年間契約)無料トライアル有(英語)
- CRM Analytics Plus:月額18,000円(年間契約)無料トライアル有(英語)
- Revenue Intelligence:24,000円(年間契約)
Salesforce同様、サブスクリプション方式での年間契約利用となります。GrowthやPlusの場合は、無料トライアル期間があるため、実際の利用により判断ができるでしょう。
Tableauの詳細な機能
Tableauは、4つの機能により構成されてます。
Tableau Desktop:ビジュアル分析
Tableau Desktopは、ライブ感覚で商談の最中、直感的なビジュアル分析が可能です。Tableau Desktopの特徴は、より人間的なパターンを認知したビジュアル分析になります。
さらにデータの場所を問わない点も大きな特徴です。オンプレミスでもクラウドでもデータ接続の手段を選びません。このようなTableau Desktopに、Salesforceの解析機能を連携させたのがCRM Analyticsです。
Tableau Prep:ビジュアルデータ準備
Tableau Prepは、煩雑になったデータの整理やクリーニングを実行します。データの結合やファイル形式の変換などに特化したデータ準備機能です。
Tableau Server:セルフ管理型分析プラットフォーム
「誰でもどこからでも使える」ことをコンセプトとしたTableauは、Tableau Serverにより、非IT担当者にもわかりやすく、ビジネスの進捗性を高めます。ビジネスへの機能だけではなく、データの保護も重要視することが可能です。
Tableau Cloud:アズ・ア・サービスの分析プラットフォーム
テレワークが主流な現在では、クラウド環境における分析が必要となります。そのためSaaS分析をカンタンにしたのが、Tableau Cloudです。Tableau Cloudは、ブラウザやモバイルアプリから、自由にアクセスできます。
Salesforceとの統合によりリリースしたCRM Analyticsについて
Salesforceとの統合により、リリースされたCRM Analyticsは、ビジネスの現状を把握する時間や手間を大幅に削減しました。CRM Analytics(旧:Tableau CRM)が多くの企業に浸透されることにより、あきらかにセールスファネルを短縮できます。企業が営業部門を強化する手段として、データの可視化は、欠かせない判断材料となることでしょう。
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