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Account Engagement(旧:Pardot) 完了アクションとは?具体的な設定方法や活用例をご紹介

「Account Engagement(旧:Pardot)の完了アクションについて、詳しく知りたい」

Account Engagement(旧:Pardot)の完了アクションとは、どのようなときに活用する機能でしょうか?また、活用するにあたって注意すべきとなどもあります。完了アクションについて、具体的な設定方法から理解を深めることが大事です。

今回は、Account Engagement(旧:Pardot)の完了アクションの定義や具体的な設定方法、活用例など紹介します。完了アクションについて調べている担当者のヒントになれば幸いです。

Account Engagement(旧:Pardot)の完了アクションの定義


Account Engagement(旧:Pardot)の完了アクションは、何らかのアクションを実行することでプロスペクトのマーケティングアセットを自動化できる機能のことです。Account Engagement(旧:Pardot)には、見込み客としてプロスペクトの行動データを参考にします。プロスペクトがフォームやメールなどから何らかのアクションを実行した際に、自動的に設定された「完了」の動作を実行する仕組みです。

Account Engagement(旧:Pardot)の完了アクションの特徴

特徴的な部分は、完了アクションがアクティビティごとに異なる設定ができる点ではないでしょうか。たとえば、次のような完了アクションの異なる設定が可能です。

完了アクションが設定されているメールを開封した場合:スコアを3点プラス
完了アクションが設定されているフォームを送信した場合:既定の案内メールを送信
完了アクションが設定されているファイルをダウンロードした場合:スコアを5点プラス

上記のように、Account Engagement(旧:Pardot)の完了アクションはアクティビティごとの個別設定ができる点が特徴となります。ちなみに完了アクションは、次のアクティビティで実行できます。

  • フォーム
  • フォームハンドラー
  • ファイル
  • カスタムリダイレクト
  • メール
  • ページアクション
  • 設定可能な完了アクションの種類

    ページアクションに設定可能な完了アクションの種類は、次のとおりです。

  • タグの追加を実行
  • リストに追加を実行
  • Salesforceキャンペーンに追加を実行
  • Salesforceで有効な割り当てルールに沿ってプロスペクトに割り当てを実行
  • グループに割り当てを実行
  • ユーザに割り当てを実行
  • キューに割り当てを実行
  • プロスペクトのカスタム項目値の変更を実行
  • プロスペクトのデフォルト項目値の変更を実行
  • セールスフォースドットコムのToDo作成を実行
  • プロスペクト項目値の増加を実行
  • 割り当て済みのユーザに通知を実行
  • ユーザに通知を実行
  • 選択したリストから削除を実行
  • 選択したタグの削除を実行
  • プロスペクトのソースキャンペーン設定を実行
  • 完了アクションの制限の種類


    完了アクションには、制限の種類があります。すべての完了アクションは、定義が同じではありません。完了アクションによっては、期間制限が設けられているものもあります。期間制限は、次のとおりです。

    ファイルダウンロードによる制限:制限タイム24時間
    カスタムリダイレクトのスコアを調整する際の制限:制限タイム24時間
    その他の完了アクション:制限なし
    フォームによる制限:制限タイム10分
    フォームハンドラーによる制限:制限タイム4時間
    カスタムリダイレクトによる制限:制限タイム4時間
    ページアクションによる制限:制限タイム4時間

    完了アクションの具体的な設定方法

    マーケティング機能を自動化できる完了アクションの具体的な設定方法について解説します。

    設定方法の具体例のアクティビティは、「メール配信後の完了アクション」です。
    完了アクションの設定内容は次のようになります。

    プロスペクトがメールを開封した→該当のプロスペクトをメルマガリストに追加
    プロスペクトがメール内リンクをクリックした→スコアを付けて営業担当へ通知

    完了アクションの設定手順は、次のようになります。

    1. 「マーケティング」を開く
    2. 「メール」を選択
    3. 「新規リストメール」を選択
    4. 「作成」エリア上でメール本文を作成
    5. 「送信」エリア上で必要事項を入力:「件名」「送信元」など
    6. 画面最下部の「完了アクション」エリア部分へ移行
    7. 「次の場合にアクションを実行・・・」のアクションルールを設定※
    8. 選択した完了アクションごとにアクション内容をリストから選択
    9. 「保存」

    ※完了アクションの「次の場合にアクションを実行・・・」部分のアクションルールの設定は、次の3つから選択します。

  • プロスペクトがこのメールを開封
  • プロスペクトがこのメールをクリック
  • プロスペクトがこのメールで登録を解除
  • ちなみに、テンプレートメールは、完了アクションの設定対象ではありません。設定対象は、手動で新規作成するメールまたは作成済みのメールになります。

    完了アクションの活用例

    完了アクションは、プロスペクトの行動に対して設定できる自動機能です。完了アクションの機能は、さまざまなアクティビティで活用できます。今回は、完了アクションの活用例として、ページアクションの作成内での設定を紹介しましょう。ページアクションの作成目的は、「プロスペクトが該当のページを閲覧開始したら営業担当へ通知を送る」自動化機能です。

    1. 「マーケティング」を開く
    2. 「オートメーション」を選択
    3. 「ページアクション」を選択
    4. 「ページアクションを追加」を選択
    5. 名前とページURLを入力
    6. 完了アクションの設定:「ユーザに通知」を選択
    7. 通知するユーザ(営業担当)を選択
    8. 「保存」

    完了アクションを活用する際の5つの注意点


    完了アクションを活用する際の注意点について5つ紹介します。

    注意点その1:完了アクションが反映される範囲

    完了アクションが反映されるのは、完了アクションが追加された後のアクティビティからです。そのため、過去のアクティビティは反映されません。

    注意点その2:完了アクションが実行されるタイミング

    完了アクションが実行されるタイミングは、トリガー(分岐の派生機能)によります。例外として、メールリンクをクリックした際の完了アクションの実行は、プロスペクト1件につき1回までです。

    注意点その3:Salesforceと同期した際の処理時間

    完了アクションは、Salesforceと同期した際に処理時間が長くなることが考えられます。具体例を紹介しましょう。

    フォームによる完了アクションを活用した場合、フォーム上で複数の完了アクションを実行すると複数処理に時間が掛かります。その要因としては、プロスペクトのフォームに正常送信する処理時間が考えられるでしょう。

    注意点その4:完了アクションの実行対象でないもの

    完了アクションは匿名ビジターには活用できない仕組みです。完了アクションを実行できるのは、プロスペクト限定になっています。匿名ビジターへは何も反映されない仕様です。

    また、完了アクションは属性を絞ったアクティビティと画像ファイルのダウンロードも実行対象になりません。

    注意点その5:

    リンククリックに関する完了アクションでは、設定できないアクティビティがあります。リンククリックで設定できないアクティビティは次の2つです。

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  • まとめ

    今回は、完了アクションの定義や具体的な設定方法、活用例など紹介してきました。
    完了アクションを使うと、見込み客に対して施すあらゆるアクションを自動化できます。マーケティングオートメーションツールは、アクションの作成や設定などをアクティビティごとに個別設定できるのが特徴です。
    注意点でも紹介したように、すべての設定で活用できませんが見込み客に限定した訴求を自動化できるのは、MAツール「Account Engagement(旧:Pardot)」のメリット部分ではないでしょうか。

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