Account Engagement(旧:Pardot)機能の紹介!プロスペクトのインポート方法
目次
- 1. Account Engagement(旧:Pardot)のプロスペクトのインポート方法
- 1.1 プロスペクトのインポート手順
- 2. プロスペクトをインポートする際の注意点
- 2.1 CSVファイルの先頭行の値のチェック
- 2.2 CSVファイルの文字コード
- 3. プロスペクトのインポートエラー
- 3.1 データインポートで起きやすいエラー
- 4. プロスペクトのインポート例:名刺からプロスペクトへ
- 4.1 名刺管理アプリからAccount Engagement(旧:Pardot)へ
- 4.2 Account Engagement(旧:Pardot)側のファイル選択
- 4.3 マッピング画面でフィールド名を選択
- 5. まとめ
「見込み客のデータを外部から取り込みたい」
「外部データを取り込むことは簡単にできるのだろうか?」
マーケティングオートメーションのAccount Engagement(旧:Pardot)では、見込み客に関するデータをプロスペクトとして扱います。プロスペクトのデータを取り込むインポート機能には、どのような特徴があるのでしょうか?
このページでは、Salesforce製品のMAツール「Account Engagement(旧:Pardot)」に備わっている機能の紹介として、プロスペクトのデータをインポートする方法を解説します。企業のマーケティングご担当者は、ぜひ、ヒントにしてみてください。
Account Engagement(旧:Pardot)のプロスペクトのインポート方法
Account Engagement(旧:Pardot)では、外部データからプロスペクトのインポートができます。たとえば、Account Engagement(旧:Pardot)に備わっていない訴求コンテンツからも条件をクリアすればインポート可能です。プロスペクトのデータはCSV形式でインポートできます。
このように、MAツールで管理していない外部イベントで入手した見込み客のデータなども対象となります。あらゆるタッチポイントからプロスペクトのデータを入手して、ビジネスの可能性を広げられるでしょう。
プロスペクトのインポート手順
プロスペクトをインポートする方法は、次の手順で実行します。
- Account Engagement(旧:Pardot)の「管理」を選択
- 「プロスペクトをインポートする」を選ぶ
Lightningアプリケーションの場合は、次のように開始します。
- Lightning Experienceの場合は「プロスペクト」を選択
- 「プロスペクトをインポート」を選択
ここからは、共通の手順です。以下の条件を持ったアカウントの場合は、メールアドレスかCRM IDによる照合が必要です。
基本は、CRM IDを優先して、CRM IDがない場合はメールアドレスを使います。
- 「ファイルをアップロード」を選択
- インポート対象のCSVファイルを選ぶ
- ファイルアップロード後に「次へ」を選択
- 列ヘッダーをAccount Engagement(旧:Pardot)項目にマッピング
- 項目マッピングの提案を確認
- 更新対象の項目の脇にある「既存のデータを上書きする」を「オン」に切り替え
- 「次へ」を選択して既存のプロスペクトデータをインポートで上書き
- キャンペーンの作成または選択を実行
- 必要であればタグを追加
- 「次へ」を選択
- アクションを選択
- 削除されたプロスペクトの処理方法を選択
- 「次へ」を選択
- インポートの詳細をチェック
- 「確認して保存」を選択
ここまでの手順により、インポート処理が実行されます。実行処理が終了すれば、Account Engagement(旧:Pardot)から完了メールが届きます。
プロスペクトをインポートする際の注意点
プロスペクトをインポートする際に注意すべき点は、CSVファイルの取扱い方です。インポート用のデータファイル形式は、CSV形式となります。CSVファイルは、そのままインポートした場合、次にあげる2点が対応していないとインポートエラーとなることが考えられるでしょう。
CSVファイルの先頭行の値のチェック
プロスペクトをインポートする際のCSVファイルは、先頭行の値に注意しましょう。先頭行の値は、Account Engagement(旧:Pardot)のデフォルトで定義されているフィールド名を入力する必要があります。たとえば、取引先担当者の名や姓、メールアドレスなどです。カスタムフィールドで設定された項目の値と一致していなければエラーになります。
CSVファイルの文字コード
CSVファイルの先頭行の値以外にもCSVファイルには注意が必要です。もうひとつの注意事項は、「文字コード」のチェックになります。Account Engagement(旧:Pardot)のインポートで使用するCSVファイルは、文字コードを「UTF-8」へ変換しましょう。UTF-8へ変換しないでインポートした場合は、文字化けしたままのデータが送られてしまいます。
プロスペクトのインポートエラー
プロスペクトのインポート中にエラーを起こす要因は、CSVファイルの条件だけではありません。CSVファイル以外にもインポート中に起きるエラーがあります。ここでは、エラーの内容について紹介しましょう。
「無効なメール」エラー:メールアドレスが無効なときのエラー
「項目検証不一致」エラー:前述したCSVファイルの先頭行の値と同じく、項目値の不一致でエラーを起こす
「スパム認定のメール」エラー:スパム認定の基準となるメールアドレスを拒否した際のエラー
「実行ユーザにプロスペクトが割り当てられていない」エラー:インポートを実行するユーザがプロスペクトを割り当てられていなければエラーを起こす
データインポートで起きやすいエラー
Account Engagement(旧:Pardot)でデータをインポートする際にCSVファイル形式をチェックしないままインポートを開始すると、エラーを起こしてしまう場合もあります。具体的には、次のような症状です。
プロスペクトのインポート例:名刺からプロスペクトへ
Account Engagement(旧:Pardot)におけるプロスペクトのインポートをどのように活用するのか?具体例を紹介します。例として、名刺からデータをインポートする手順を解説しましょう。
名刺管理アプリからAccount Engagement(旧:Pardot)へ
展示会やセミナーなどで集まった名刺は、Account Engagement(旧:Pardot)以外の外部データとしてプロスペクトのデータになります。
一般的に名刺管理アプリは、保存された名刺をスキャンしてデータ認識します。アプリケーションによって名刺データをCSVファイルに書き出し可能です。今回は、CSVファイルに保存できるデータ名刺管理アプリ(無料利用可)を3つ紹介します。
myBridge:https://jp.mybridge.com/home
Wantedly People:https://people.wantedly.com/
名刺ファイリングCLOUD:https://cloud.mediadrive.jp/
上記の無料アプリを使って名刺データをCSVファイルに保存します。名刺管理アプリにより、列項目が異なるため、保存されたCSVファイルから不要な列項目を削除して調整しましょう。この時点で、注意事項として取り上げた「UTF-8」形式の文字コードで保存しておくことをおすすめします。
Account Engagement(旧:Pardot)側のファイル選択
作成できた名刺データCSVファイルは、Account Engagement(旧:Pardot)側のファイル選択画面から「ファイルをアップロード」のインポートか、ドラッグアンドドロップのインポートのどちらかで実行します。その際、次の2つのチェック項目認証が必要です。
上記2つの制約に同意したうえで「次へ」を押します。
マッピング画面でフィールド名を選択
続いて、項目をマッピング画面に移動するので、インポート対象のフィールド名を選び、紐づけていくイメージです。Account Engagement(旧:Pardot)上のデータ列と名刺データの項目を割り当てます。必要に応じて、続けてキャンペーンや実行アクションを設定しましょう。
まとめ
本記事では、Account Engagement(旧:Pardot)の機能、プロスペクトのインポート方法について、手順や注意点など解説してきました。Account Engagement(旧:Pardot)では、外部から入手する見込み客のデータをツールの条件に沿ってインポートできます。インポートの際は、注意事項に考慮してプロスペクトの可能性を広げましょう。