オープンデータの活用事例10選!無料データを活用してビジネスを加速させる
だれでも利用可能なオープンデータは、今や人々の生活に欠かせないツールとなりました。
日本におけるオープンデータの種類は多岐に渡っており、地方が活性化することを目的とした事業や、国や地方自治体などが健康維持や健康増進を目的として保健施策など、あらゆるシーンで活用されています。
今回はオープンデータの活用事例10選を紹介します。あなたのビジネスを加速させるヒントになれば幸いです。
オープンデータとは
オープンデータとは、直訳すると「公開された情報」のことを意味します。事業者や国、地方公共団体などの組織が膨大に蓄積したデータを活用し、経済の活性化などをコンセプトに新しいサービスや価値を創造することを目的としています。
オープンデータの定義は主に以下の3つです。
- 誰でも無償で活用できること
- 誰でも利用できること
- 誰でも二次利用ができること
「誰でも」触れることができる点が、オープンデータの好まれる点であると言えるでしょう。
オープンデータはいつから使われるようになったのか
オープンデータの歴史は2004年にまで遡り、発祥は日本ではありません。さらに「オープンデータ」という言葉が普及し始めたのは、2009年からになります。オープンデータがいつから使われるようになったのか、詳しく解説していきます。
世界では2004年から
アメリカとイギリスの公的プログラムとしてケンブリッジ大学にて発表されたサイト「Open Knowledge International」が最初だと言われています。
その後、国連や世界銀行などが続いてオープンデータを活用したサイトを開設。こうして世界中で続々とオープンデータが活用されるようになったのです。
日本では2012年から
日本では2012年に総務省が主体となって開設した「オープンデータ流通推進コンソーシアム」を皮切りに、同年「政府標準利用規約」が制定。
2016年には「官民データ活用推進基本法」が制定されたことで日本のオープンデータ活用が加速。その年から2020年までを「オープンデータ集中取組期間」とされて以来、現在に至るまでオープンデータを活用したあらゆるサービスが世に生み出されるようになったのです。
オープンデータのデータセットの入手方法
オープンデータには、行政機関、地方自治体、民間企業が提供しているデータセットがあります。特に行政機関が公開しているデータセットは、最も規模が大きく、活用の需要も高いです。
行政機関が提供しているオープンデータは「e-Govデータポータル」から入手可能です。このサイトは、デジタル庁が2023年3月31日に公開し、次のようなことが可能になりました。
- 日本の行政機関が公開するオープンデータを一括管理
- データの内容から全文検索ができる
- 「カテゴリ」「提供組織」からもデータを探せる
- 一部のデータは、サイト上でグラフ化する機能を備えている
さらにフロッグウェルでは、企業様が活用しやすいように加工した医療オープンデータの病院マスタ、DPCデータ、病床機能報告データを取り扱っています。ご興味がある方は、記事の下にあるリンクから、お問い合わせください。
オープンデータ活用事例10選!
オープンデータは、国や地方自治体のみならず民間企業にも積極的な活用が広がっています。二次利用が可能なオープンデータに期待されるのは、行政機関が介入しなくても民間ネットワークによって活用され、多様な公共サービスが創造されることです。それでは、実際のオープンデータの活用事例10選をご紹介します。
Spotify
おそらく誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。 MusicBrainzが提供しているオープンデータを取り込んだ、まさに音楽のWikipediaのような存在で、保有曲数は7,000万曲を誇ります。
日本のみならず世界の楽曲を手軽に無料で聴けるのは非常に有益だと言えます。その他のストリーミングサービス同様、バッググラウンド再生や歌詞表示機能などを有していることから、人々のライフスタイルにマッチしたサービスであると言えます。
スマイティ「住みやすい街」
住まい探しの際に失敗しないために、気になる街の住みやすさを、各項目ごとに5点満点で点数化したサービスです。
視覚的に見やすいデータが豊富にあるため、引っ越しを検討している人々に重宝されています。また、人口や犯罪率、平均年齢などの細かい有益なデータがあることで、その街に住むイメージが湧きやすくなるのも魅力の1つです。
これらの有益なデータは、オープンデータを活用しているからこそ生み出せる貴重なデータです。実際にその街に住んでいる方の生の声が聞けるのも人気な理由です。
セーフティマップ
大企業 Hondaが提供しているサービスです。歩行者、ドライバー、ライダー全ての人々が安心して生活が送れるようにと願って作られた安全マップです。
Hondaのインターナビが集めた膨大なデータを分析し、日本中を走る車の交通事故情報や急ブレーキ情報などを基に、安全なマップを提供します。
カーリル
「図書館をもっと楽しく」をコンセプトに、各地方自治体が持つ図書館データベースを集約して作られたサービスです。
全国7,300以上の図書館から、あなたの読みたい本が検索可能です。貸し出し状況がリアルタイムに分かることから「せっかく足を運んだのに読みたい本が借りられていた。」というケースを防ぐことができます。本好きで、かつ図書館に普段から足を運ぶ習慣のある方にとっては大変重宝するツールです。
歩行者移動支援サービスに関するデータサイト
障害者や高齢者などを含めたあらゆる人々が歩行しやすい社会を構築するために、国土交通省がオープンデータを活用して提供しているサービスです。
このサービスを活用することによって、例えば最寄りの駅やモノレールにおけるバリアフリーの情報を簡単に収集することができます。
それ以外にも無線LANスポットなどといったビジネスマンなどにも有益な情報が掲載されています。
全国避難ガイド
全国の地方自治体が定めた災害時に活用すべき避難場所データを15万件以上保有しているアプリです。現住所の近くの避難所などもすぐに検索できるため、緊急時にも活用しやすいサービスです。事前に家族単位で安否登録しておけば、災害時の家族の安否確認なども容易に行なえます。
除雪車ナビ
降雪量が多い地域に主に活用されるサービスです。除雪車が現在どこにいるのかを把握することで、除雪状況を確認することができます。
雪が降り積もる地方では除雪ができているか否かは死活問題です。安全に除雪された場所を走行することが、「雪国」で安心して生活することに繋がります。
LIVE JAPAN
日本全国の観光情報が集約されたデータベースです。観光情報のみならず、グルメ、買い物、宿泊施設などの情報も網羅されており、旅行好きの人にとっては非常に有益なサイトです。
外国人にも活用いただけるように、文化財一覧情報や、公衆トイレ情報など、ちょっとした時に役に立つ情報も集約されています。
それ以外には、季節ごとのお出かけスポット特集や地方ごとにおすすめスポットをまとめた特集記事なども豊富で、飽きがこないサービスと言えます。
Coaido 119
119番をしながら、周囲の人々に助けを求めることができるアプリです。
利用可能エリアは全国規模となっているため、日本のどこに行っても利用可能です。周囲にいる一般の人々のみならず、医療従事者やAED設置施設管理者、救命講習受講者などに助けを求めることができるのが魅力です。突然の心停止が起きた際、1分1秒でも処置を素早くする必要があると言われている中、知識が無い一般の方はなかなか動けず、時間をロスしてしまうことがあります。
そのような状況でも、有識者がフォローできる体制が作り出せることは人命救助において非常に有意義であると言えます。
Fooducate
食品のバーコードをスキャンするだけで、その食品の栄養価を瞬時に把握することができます。また自己管理機能として、摂取カロリーや体重の推移を管理することで、質の高い食生活を送るためのサポートして活用することが可能です。
また、純粋にダイエットを目的として活用する人も多いため、使い道は多岐に渡っています。若い女性から主婦層にも人気のサービスとなっています。
オープンデータの活用事例に関するまとめ
オープンデータは無料で誰でも活用ができるサービスでありながら、非常に有益な情報が収集できるツールです。
上手に活用することで、人々の情報リテラシーは向上し、生活の質を向上させることが可能です。また自身が有効活用し、情報収集した上で大切な人へ情報共有することで、良い人間関係構築のきっかけにもなり得るでしょう。
是非、オープンデータを活用して、あなたの生活をより豊かなものにしてください。
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