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AIと医療機器

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高齢化社会の影響

高齢化社会を迎え、医療の進歩がますます重要になってきました。
ただ残念なことに、それを担う、医師をはじめとした医療従事者が不足しており、いわゆる「人の手」が足りなくなってきています。
政府は在宅医療に舵をきりましたが、まだまだ効果としては十分ではありません。
「老老介護」などという言葉も当たり前に耳にするようになりました。

AI時代到来

昨今、人工知能(AI)の進歩が著しくなってきました。
掃除機や、車の自動運転など日常生活でも見聞きする機会が増えてきましたし、かつては漫画の世界だけだったロボットも、犬型から始まり、今や人型ロボットも登場しました。
猫型ロボットが登場するのも、遠くないかもしれません。

AIと医療機器が作る新時代

医療機器にAIを活用する取り組みがでてきました。
画像診断システムにAIを活用することで、病気を早期発見したり、遺伝子情報を解析して、事前に重篤な病気の発症を検知する研究も進んでいるようです。
将来的には、手術や、人が立ち入れない災害現場での医療行為などにも活躍することでしょう。
どうやら、AIと医療はとても相性が良さそうです。

高齢者にやさしい社会

若年層に比べて高齢者の発症確率が高い病の一つとして、認知症があります。
認知症は医学的にも発症原因が特定できていませんが、「会話」が発症防止に好影響なのではないか、という説があります。
ところが、過疎化、少子化の影響により、高齢者の対話の機会が減ってきているのが現状です。
そこで、注目をあびているのが、対話型ロボットです。
対話をすることで、認知症発症を抑える可能性があるばかりか、仮に、対話の有無を遠く離れたご家族にデータ送信できれば、今日も一日元気であることが確認できます。
カメラ機能を使えば、直接家族同士の対話が日常的にできるかもしれませんね。
時代が進めば、熱や脈を測定し、異常があればかかりつけ医に連絡をすることも可能になるかも知れません。
こちらは、政府が推進している「地域包括ケア」にも寄与しそうです。
まだまだ想像の部分も多いですが、AIが、時代ならではの問題点を穴埋めしてくれることを期待します。

ロボットと人間

人間は医療ロボットを、家族として感じることができるのでしょうか。
私はできると思います。
かつて「はやぶさ」という小惑星探査機がいたことを、覚えているでしょうか。
はやぶさは、何年もの間、宇宙を一人で旅していました。
何とか惑星探査を終えたはやぶさは、故郷地球へ向かい帰路につきますが、途中、相次ぐ故障により消息が途絶えてしまいます。
ところが、みんなが諦めかけた時、かすかな信号をキャッチします。
はやぶさは最後の力を振り絞って、帰ってきたのです。
そして、静かに大気圏に突入し、生みの親である研究者たちが見守る中、その役割を果たしました。
当時大きなニュースになり、多くの人の心が一つになりました。
そうです。人は機械に心を寄せることができるのです。
おじいちゃんおばあちゃんに、「新しい家族だよ」と、ロボットをプレゼントする日も遠くないかもしれませんね。

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