Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターを理解しよう!特徴を徹底解説
目次
- 1. Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターとは
- 2. ビジターフィルターの特徴
- 2.1 ホスト名やIPアドレスを除外設定できる
- 2.2
- 2.3
- 3. Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターを使う方法
- 3.1 ビジターフィルターの作り方
- 3.2 ビジターフィルターでビジターの絞り込み
- 3.3 作成したビジターフィルターを削除する方法
- 4. Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターにおける注意点
- 4.1 新規フィルターが新規ビジターのアクティビティを評価する
- 4.2 ビジターフィルターの作成により影響を受けるアクション
- 4.3 ホスト名によるフィルター作成の絞り込み制限
- 4.4 社員用のフィルター作成はクッキー削除が必要
- 5. まとめ
「自社のWebページに訪問している社内アクセスを除外したい」
Account Engagement(旧:Pardot)は、Webによるアクセスログなどもプロスペクトの実行アクションとして計測できます。ただし、フィルターをかけないままトラッキングしてしまうと、施策立案に向けたデータの精度が落ちてしまいます。そのような状況において、特定のアクセスにフィルタがかけられる機能がビジターフィルターです。
今回は、Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターについて、特徴から使い方を解説します。フィルター機能を活用してターゲットを絞り込んだ確度の高いマーケティングを検討中の担当者は、ぜひお役立てください。
Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターとは
ビジターとは、匿名ビジターのことでプロスペクト手間の見込み客を指します。ビジターフィルターとは、自社の実行アクション数値を継続しないようにするフィルタリングのことです。Account Engagement(旧:Pardot)の管理者は、IPアドレス経由またはホスト名からビジターフィルターを作成できます。具体的には、次の状況に対してフィルターが設定可能です。
これらをキャンペーン結果やメール通知から除外する設定がビジターフィルターになります。ビジターフィルターは、アクセス解析などで自社のIPアドレスを除外してレポート内容に偏りを発生させないようにする取り組みです。Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターにおいても、トラッキングデータの正確性を求めて設定できます。除外設定は、IPアドレスやホスト名などに基づき実行可能です。
ビジターフィルターの特徴
Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターには、いくつか特徴があります。
ホスト名やIPアドレスを除外設定できる
ビジターフィルターの作成では、IPアドレスやホスト名などを除外設定できます。フィルタリングでは、自社のIPアドレスやホスト名も対象です。ホスト名のフィルタリングには、ワイルドカードを使って実行できます。
標準のフィルターの特徴
Account Engagement(旧:Pardot)アカウントには、標準で自動生成されたフィルターが設定されている仕様です。標準のフィルターには、プレフィックス「PD-SYS」の接頭辞がついていてメールセキュリティ関連のアクティビティが削除される特徴があります。メールセキュリティ機能を除外対象としない場合は、フィルターの削除が必要です。
Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターを使う方法
ビジターフィルターを実際に使う場合は、Account Engagement(旧:Pardot)上での設定から実行します。ここでは、作り方や絞り込みなどを解説しましょう。
ビジターフィルターの作り方
Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターは、以下の手順で作成します。
- 「管理」を開く
- 「オートメーション設定」を選択
- 「ビジターフィルター」を選択
- 「+フィルターを追加」を選択
- 作成するフィルターの名前を入力
- フィルターの種別を選ぶ
- フィルター値を設定
- 「フィルターを作成」を選択
- 「保存」で完了
フィルター値の設定では、IPアドレスやサブドメインなどを除外設定できます。たとえば、IPアドレスの場合は「198.168」を設定すると、「198.168」で始まるIPアドレスからのアクセスを除外するイメージです。他には、特定のドメインのみフィルター設定した除外もできます。
ビジターフィルターでビジターの絞り込み
Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターを使ってビジターを絞り込むには、フィルターの追加が必要です。ビジターフィルターの追加対象は、次の要素があげられます。
ビジターフィルターの絞り込みでは、メールの開封数や購読を終了する登録解除ページへのアクセス数を利用できません。絞り込み対象に設定できない仕組みです。
絞り込んだビジターアクティビティに対して、管理者は表示する権限があります。絞り込んだアクティビティを表示する手順は、次のとおりです。
- Account Engagement(旧:Pardot)のLightningレポートを開く
- プロスペクトのアクティビティテーブル上部「ツール」を選択
- 「絞り込んだアクティビティを表示」を選ぶ
上記の手順でビジターアクティビティが表示できます。
作成したビジターフィルターを削除する方法
Account Engagement(旧:Pardot)では、作成したビジターフィルターを削除できます。削除判断は、Account Engagement(旧:Pardot)管理者の権限です。
基本的にAccount Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルター作成は、クッキーを使った絞り込みとなります。クッキーを削除しなければ、絞り込みは継続される仕組みです。フィルターの削除は、次の手順で実行できます。
- 「フィルター」ページを開く
- 「管理」を選択
- 「オートメーション設定」を選択
- 「ビジターフィルター」を選択
- 削除対象のフィルター名を選択
- 「削除」を選択
Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターにおける注意点
絞り込みにより確度の高いマーケティングが期待でっきるAccount Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターには、いくつかの注意点があります。
新規フィルターが新規ビジターのアクティビティを評価する
新規で作成したフィルターは、90日間その後に実行されるビジターアクティビティの評価対象となります。評価対象となったアクティビティデータは、以降の新規ビジターに反映される仕組みです。フィルターは、新規作成された時点から、90日間新規ビジターの評価として有効になります。
ビジターフィルターの作成により影響を受けるアクション
ビジターフィルターを作成すると、絞り込んだアクティビティに関連付けられた一部のアクションが機能しなくなります。機能しなくなるアクションは、次のとおりです。
これらアクションは、機能しなくなります。
ホスト名によるフィルター作成の絞り込み制限
ビジターフィルターの作成では、絞り込みとなる除外設定でホスト名が設定できます。ただし、ホスト名による絞り込みではすべてが対象となりません。ホスト名ごとのフィルター作成では、ビジターのホスト名のドメインだけを絞り込みます。絞り込み対象外となるのは、プロスペクトのメールドメインです。
社員用のフィルター作成はクッキー削除が必要
Account Engagement(旧:Pardot)を利用する企業が全社員のフィルターを作成する場合、Account Engagement(旧:Pardot)に蓄積されたクッキーを削除する必要があります。クッキーを削除した状態からビジターフィルターを作成しましょう。
まとめ
今回は、Account Engagement(旧:Pardot)のビジターフィルターについて、特徴や使い方など解説してきました。ビジターフィルターは、Account Engagement(旧:Pardot)の「オートメーション設定」から簡単に作成できます。また、Lightning Experience上からAccount Engagement(旧:Pardot)の設定を呼び出して作成が可能です。
ビジターフィルターによる絞り込みで特定の経路からのアクセスを選別することは、キャンペーンやメールマーケティングに対して確度の高い顧客の絞り込みになるでしょう。顧客を分析して、確度を高めるための緻密な施策をつくる要素となります。担当者は、ビジターフィルターを追加して、精度の高い顧客分析を実行してみましょう。