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Tableauの「セット」と「グループ」の違いとは?それぞれの適切な使い分け

#Tableau #セット #グループ

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Tableauの「セット」と「グループ」とは?基本を整理

Tableauで分析をしていると、「セットとグループは何が違うのか分からない」と感じる場面は少なくありません。どちらもデータを分類・整理する機能ですが、実際には役割が大きく異なります。

この違いを理解せずに使ってしまうと、本来セットで行うべき分析をグループで無理に管理したり、逆に単純なカテゴリ整理をセットで複雑化してしまったりするケースがあります。

まずは、セットとグループそれぞれの基本的な役割を整理していきましょう。

セット(Set)とは何か

セットは、条件に一致するデータを抽出・分類するための機能です。特定条件に合致するデータだけを「IN」、それ以外を「OUT」として扱えるため、分析用途でよく利用されます。

例えば、「売上上位顧客だけを分析したい」「特定条件のユーザー群を比較したい」といったケースで非常に便利です。条件に応じて自動で内容が更新されるため、動的な分析に向いています。

セットの定義

セットとは、条件に一致するデータの集合を作成する機能です。Tableauでは、セットに含まれるデータを「IN」、含まれないデータを「OUT」として区別します。
この仕組みによって、「対象データだけを分析する」「対象と非対象を比較する」といった分析が容易になります。

セットの特徴

セット最大の特徴は、条件ベースで柔軟にデータを抽出できる点です。
たとえば、「売上上位10%」「利益率が一定以上」「購入回数が5回以上」といった条件でデータを自動分類できます。また、元データが更新されるとセット内容も変化するため、常に最新状態を維持できます。

さらに、計算フィールドと組み合わせることで、セグメント分析やKPI分析など高度な分析にも対応できます。

グループ(Group)とは何か

グループは、複数の値をまとめて分類するための機能です。分析目的というより、データを見やすく整理する用途で使われます。
例えば、「東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県」をまとめて「関東」と表示したい場合などに利用されます。
可視化をシンプルにしたり、カテゴリ数を減らしたりするときに役立つ機能です。

グループの定義

グループとは、ディメンションの値を手動でまとめ、新しいカテゴリを作る機能です。
ユーザー自身が任意で分類を決められるため、ビジネスルールに合わせた柔軟な整理が可能です。

グループの特徴

グループは、複雑なカテゴリをシンプルにまとめられる点が大きな特徴です。
例えば、細かく分かれた商品カテゴリを大分類へ統合したり、表記ゆれをまとめたりできます。基本的には手動管理になるため、セットのように自動更新されるわけではありません。
そのため、「分析」というより「見せ方の整理」に強い機能といえます。

セットとグループの違い

セットとグループの違いは、一言でいうと「分析目的か、整理目的か」にあります。
この違いを理解できると、実務でどちらを使うべきか判断しやすくなります。

違いを一言で

セットは、条件によってデータを分類する機能です。そのため、分析用途に向いています。
一方、グループは複数のデータをまとめる機能であり、主に整理や可視化を分かりやすくする目的で使われます。

つまり、

  • セット → 分析のための機能
  • グループ → 見やすくするための機能

という理解をしておくと分かりやすいでしょう。

セットとグループの違い

セットとグループの違い

機能の違い比較

同じ「分類機能」に見えても、セットとグループでは使い方や考え方が大きく異なります。
実務ではこの違いを理解していないと、管理コストが増えたり、ダッシュボードが複雑化したりする原因になります。

目的の違い

セットは、売上上位顧客や特定条件ユーザーなど、分析対象を抽出するために使います。
一方グループは、カテゴリ整理や表示名の統一など、見やすい可視化を目的として使われます。

操作の違い

セットは条件式やフィルタを利用して定義します。
対してグループは、ユーザーが手動で複数の値をまとめて作成します。
この違いによって、セットは分析ロジック寄り、グループはUI・表示寄りの機能だと理解できます。

動的・静的の違い

セットは条件ベースのため、データ更新に応じて内容が自動で変化します。
一方グループは、一度作成すると基本的には固定されます。新しいカテゴリが増えた場合は、手動でグループへ追加する必要があります。

セットを使うべき場面

セットは、条件に基づいた分析をしたい場面で使います。
特に、「フィルタだけでは管理しづらい分析」を行う際に非常に便利です。

条件でデータを絞りたいとき

特定条件に合致するデータだけを分析したい場合は、セットが適しています。
条件変更にも自動対応できるため、毎回手動で調整する必要がありません。

例えば、

  • 売上上位10%の顧客を抽出する
  • 購買回数が多いユーザーだけを分析する

といったケースでセットは非常に有効です。

売上上位10%の顧客を抽出するためのセット作成

売上上位10%の顧客を抽出するためのセット作成

実際にセットを反映、条件で色分けも可能

実際にセットを反映、条件で色分けも可能

ダッシュボードで分析したいとき

セットは、特定セグメントを比較分析する際にも役立ちます。
KPI分析や経営ダッシュボードなどでは頻繁に利用されます。

例えば、

  • 優良顧客とその他顧客の比較
  • 特定地域の売上分析

などで活用できます。

計算と組み合わせたいとき

セットは計算フィールドと組み合わせることで、さらに強力になります。
条件分岐やセグメント別分析を柔軟に実装できるためです。

例えば、

  • セグメント別の売上比較
  • 条件ごとのKPI分析

など、高度な分析ロジックを実現できます。

売上が1000以上のみの顧客のセット(条件つき)を作成することも可能

売上が1000以上のみの顧客のセット(条件つき)を作成することも可能

グループを使うべき場面

グループは、データ整理や見やすい可視化を目的とする場合に使います。
分析そのものより、「ユーザーが理解しやすい表示を作る」ことに向いています。

カテゴリをまとめたいとき

カテゴリ数が多すぎる場合、グループによって粒度を揃えると見やすくなります。
特にダッシュボードでは効果的です。

例えば、

  • 地域を「関東・関西」などへ統合する
  • 商品カテゴリを大分類へまとめる

特定の地域を選択してグループを作成することが可能

特定の地域を選択してグループを作成することが可能

といった使い方があります。

ラベルを整理したいとき

表記ゆれや細かすぎる分類を整理したい場合にも、グループは便利です。
可視化品質の向上にもつながります。

例えば、

  • 略称と正式名称を統一する
  • 小さいカテゴリを「その他」にまとめる

などの用途があります。

セット作成時に詳細設定が可能

セット作成時に詳細設定が可能

シンプルな可視化をしたいとき

グラフのカテゴリ数が多すぎると、ユーザーは内容を理解しづらくなります。
グループを使えば、視認性を大きく改善できます。

例えば、

  • 棒グラフのカテゴリ数を減らす
  • 色分けを整理する

といった改善が可能です。

実務でのセットとグループの使い分け

実務では、「どちらを使うべきか」で迷うケースが非常に多くあります。
しかし、判断基準を持っておくことで、設計や分析効率は大きく向上します。

使い分けの判断基準

基本的には、

  • 分析したい → セット
  • 表示を整理したい → グループ

と覚えておくと分かりやすいでしょう。

もし迷った場合は、

  • 条件ベースで管理するか
  • 手動でまとめるか

という観点で判断するのがおすすめです。

よくある間違い

セットとグループはどちらも「データを分類する機能」のため、初心者〜中級者が混同しやすいポイントです。しかし、用途を間違えると、更新作業が増えたり、管理が複雑になったりする原因になります。実務では「分析のためなのか」「整理のためなのか」を意識することが重要です。

グループで条件管理してしまう

よくあるのが、「売上上位顧客」や「優良顧客」をグループで管理してしまうケースです。
例えば、毎月の売上データを確認しながら、

  • 顧客A
  • 顧客B
  • 顧客C

を手動で「優良顧客」グループへ追加していく運用です。

一見すると問題ないように見えますが、売上順位は毎月変動するため、そのたびにグループを手動で更新する必要があります。顧客数が少ないうちは対応できますが、データ量が増えると現実的ではありません。

さらに、更新漏れが発生すると、「本来は上位顧客ではないユーザー」がグループに残ってしまい、分析結果が正しくなくなるリスクもあります。
このような「条件によって変化するデータ」を扱う場合は、グループではなくセットを使うべきです。

例えば、

  • 売上上位10%
  • 購買回数5回以上
  • 利益率20%以上

などの条件をセットで定義すれば、データ更新時に自動で対象が切り替わるため、メンテナンス工数を大きく削減できます。

セットで単純分類しようとする

逆に、単純なカテゴリ整理をセットで作ろうとしてしまうケースもあります。

例えば、

  • 東京
  • 神奈川
  • 埼玉
  • 千葉

を「関東」としてまとめたいだけなのに、セットで複雑な条件を作成してしまうパターンです。

しかし、このケースでは条件抽出は必要ありません。単純にカテゴリを整理したいだけなので、グループを使う方が圧倒的にシンプルです。

セットで無理に管理すると、

  • 条件式が増える
  • 管理が複雑になる
  • 他のユーザーが理解しづらくなる

といった問題につながります。

特に実務では、ダッシュボードを複数人で運用するケースが多いため、「誰が見ても分かりやすい構成」にすることが重要です。

単純なラベル整理やカテゴリ統合であれば、グループを使った方が保守性も高く、設定も分かりやすくなります。

セットを作りすぎて管理が煩雑になる

セットは便利な機能ですが、増やしすぎると逆に管理が難しくなることがあります。

例えば実務では、

  • 上位顧客セット
  • 高利益セット
  • リピーターセット
  • 関東顧客セット
  • VIP顧客セット

など、分析目的ごとに大量のセットを作成してしまうケースがあります。

最初は便利でも、後から見ると、
「どのセットが何の目的だったのか分からない」
という状態になりやすくなります。

さらに、不要なセットが増えるとデータペインが見づらくなり、他の開発者がメンテナンスしづらくなる原因にもなります。

そのため実務では、

  • 本当に必要なセットだけ作る
  • 命名規則を統一する
  • 不要なセットは定期的に削除する

といった運用ルールを決めておくことが重要です。

特にTableauは「あとから編集される」ことが非常に多いため、作成時だけでなく、将来的な保守性も意識して設計する必要があります。

実務での具体例

最後に、実務でよくあるケースを見ながら、セットとグループの使い分けを整理していきましょう。

ケース①:売上分析

売上分析は、セットとグループの両方を使う代表的なケースです。

セット

「売上上位顧客」をセットで抽出し、優良顧客分析を行います。
条件変更にも柔軟に対応できるため、分析用途に適しています。

売上上位10位の顧客をセット

売上上位10位の顧客をセット

グループ

商品カテゴリをまとめ、「食品」「日用品」など大分類で表示します。
グラフが見やすくなり、経営層にも伝わりやすくなります。

ケース②:マーケ分析

マーケティング分析でも、両者は役割が異なります。

セット

購買頻度や購入金額など、特定条件に一致するユーザーを抽出します。
ターゲット分析やキャンペーン分析で活用されます。

購入回数5回以上の顧客のみセット、条件で色分け

購入回数5回以上の顧客のみセット、条件で色分け

グループ

年齢層や地域などの属性を整理し、可視化を分かりやすくします。
ユーザー分類をシンプルに見せたい場合に効果的です。

まとめ

Tableauのセットとグループは、どちらも「分類」に関わる機能ですが、役割は大きく異なります。

セットは「条件による分析」、グループは「見やすさの整理」が目的です。
この違いを理解して使い分けることで、ダッシュボードの品質や分析効率は大きく向上します。

実務では、

  • 分析したいならセット
  • 整理したいならグループ

という基準を持っておくと、迷わず設計できるようになるでしょう。

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