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Tableau Pulseの特徴と実際の利用手順を丁寧に解説

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Tableauは、その直感的な操作性と強力なビジュアライゼーション機能で広く利用されているBIツールです。その中でも特に注目すべき機能が、Tableau2024.1に新機能としてリリースされた「Tableau Pulse」です。

Tableau Pulseは、ユーザーに対してパーソナライズされたデータインサイトを提供することで、日常業務におけるデータ活用をサポートします。Tableau AIを活用したこの機能は、データの変化を自動で検出し、その要因やトレンドを自然言語で分かりやすく説明してくれます。
これにより、ユーザーはデータの背景にある「なぜ」を理解しやすくなり、迅速かつ適切な意思決定が可能となります。

この記事では、Tableau Pulseの特徴から具体的な利用手順までを、Tableau初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説します。

Tableau Pulseを活用することで、データの分析力が向上し、ビジネスにおけるデータ活用の幅が広がるでしょう。この記事を通してTableau Pulseの基本的な使い方をマスターし、データ分析の新たな可能性を探求してみてください。
なお、Tableau Pulseを含むTableau Cloudの概要や主な機能については、以下の記事で詳しく解説しています。

 関連記事もぜひ参考にしてみてください
    ◆Tableau Cloudとは 特徴や機能についての解説

Tableau Pulseとは?

Tableau Pulseとは、「誰もが簡単にデータを利用できるようにする」ことを目的としたサービスです。

【目的】
「誰もが簡単にデータを利用できるようにすること」
 
【対象者】
一般のビジネスユーザー
 
【主な特徴】
・自然言語によるインサイトを自動生成
・会話形式のUIでアドホックな質問に対する回答を提供
・あなた自身にとって重要なメトリクスを表示
 
【利用環境】
Tableau Cloudのみ

Tableau Pulseは、メトリクスに基づきパーソナライズされたデータインサイトを提供します。Tableau Pulseの主な強みは、業務の流れの中でデータに基づいた意思決定を迅速に行えることです。
Tableau Pulseを活用することで、ユーザーにとって重要な指標の変化を自動的に検出し、その背景にある要因やトレンドを自然言語で分かりやすく提示します。

これによりユーザーは新しいツールを学ぶことなく、即座にインサイトを理解してアクションに移せるようになるでしょう。
以上のように、Tableau Pulseはデータ分析のハードルを下げ、より多くの人がデータドリブンな意思決定を行えるようにする強力なサポートツールです。

Tableau Pulseを実際に利用する手順

それでは実際に、Tableau Pulseを利用する手順を見ていきましょう。
今回はTableauに付属している「サンプルスーパーストア」のデータを使用し、「オーダー日ごとの売上」のメトリクスを作成します。

また、チェックしたい項目(重要指標)として、「地域マネージャー」と「サブカテゴリ」を取り上げたいと思います。

【手順1】Tableau PulseとTableau AIをオンにする

Tableau Pulseを利用するには、事前準備として「Tableau Pulse」と「Tableau AI」機能の利用許可を設定する必要があります。

Tableau Cloudにログインして、
設定 > 全般 > Tableau Pulse Deployment > Turn on Tableau Pulseに✓を入れます。

次に、
設定 > 全般 > Tableau AIの可用性 > 利用規約の同意に✓を入れます。

なお、これらはTableau Cloudのサイト管理者でないと設定ができません。

そのため、ご自身がサイト管理者でない場合はサイト管理者に設定を依頼するようにしましょう。

【手順2】データソースをCloudにパブリッシュする

任意のプロジェクト内に、Tableau Pulseで使用するデータソースをパブリッシュしておきます。

今回は、「スーパーストア2024」という名称で、サンプルスーパーストア(Excelファイル)をパブリッシュしました。

【手順3】Tableau Pulseをクリックする

手順1の設定で、画面左側にあるタブで「Tableau Pulse」が選択できるようになりましたので、Tableau Pulseをクリックします。

【手順4】New Metric Definitionをクリックする

新しいメトリクスを作成するために、「New Metric Definition」をクリックします。

【手順5】データソースに接続する

手順2でパブリッシュしたデータソース(スーパーストア2024)を選択し、Connectをクリックします。

【手順6】Nameに任意の名称を入力する

ここから、メトリクスの定義を設定していきます。

Nameに任意の名称を入力します。(今回は「売上」と入力しました。)

【手順7】MeasureとTime dimensionの項目を適切に選択する

Measure(メジャー)とTime dimension(時系列データのディメンション)を選択します。

今回は、Measureとして[売上]を、Time dimensionとして[オーダー日]を選択しました。

 

【手順8】Adjustable metric filtersの項目を適切に選択する

「Adjustable metric filters」とは、メトリクスを作成した後に調整(変更)できるフィルター項目です。

ここにチェックしたい項目(重要指標)を追加する必要がありますので、今回は[地域マネージャー]と[サブカテゴリ]を選択しました。

【手順9】Value going up isを変更する

「Value going up is」とは、値(メジャー)が大きくなる方が、
・良い場合:Favorable
・どちらでもない場合:Neutrale
・悪い場合:Unfavorable
を選択する項目です。

今回は、売上が大きい方が良いため、「Favorable」を選択しました。

なお、この設定はDefinitionタブ→Insightsタブに切り替えてから行うようにしましょう。

【手順10】Save Definitionをクリックする

Save Definitionをクリックして、今までのメトリクスの設定を保存します。

【手順11】Followをクリックする

Followをクリックして、作成したメトリクスをフォローします。

これにより、メールやSlackなどで最新データのダイジェスト情報を受け取ることができます。

 関連記事もぜひ参考にしてみてください
    ◆Tableau Cloudとは 特徴や機能についての解説

なお、新しく別のメトリクスを作成する際は、画面左上の「Back」をクリックして、【手順4】から同様の手順で設定していきましょう。

【手順12】メトリクスの完成(Insight Summary)

手順は以上です。

メトリクスを作成すると、画面上部に「Today’s Pulse」というInsight Summaryが表示されます。

これはTableau AIが自動生成する要約文であり、作成頻度は「1日に1回」のため、1日に何度もメトリクスを作り直すと、最新の内容と異なるサマリが表示される場合があります。

日次更新されるデータであれば、これでメトリクスを毎日確認できるようになりました。

まとめ

この記事では、Tableau Pulseの特徴や実際の利用手順について詳しく解説しました。
Tableau Pulseは、ユーザーが業務の中で迅速にデータに基づいた意思決定を行えるように設計された強力なツールです。Tableau Pulseを活用することで、データの可視化だけでなく、インサイトの発見と迅速な意思決定が可能となります。
データ分析のスキルが向上し、ビジネスにおけるデータ活用の幅が広がることをぜひ実感してください。

この記事が、データ分析をより効果的に行いたいと考えるTableauユーザーの皆さんにとって、有益なガイドとなれば幸いです。

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