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TableauのBar in Barグラフとは?具体的な作成手順や主な利用シーンを分かりやすく解説

#Tableau #Bar in Barグラフ

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データを直感的に比較して視覚的なインサイト(洞察)を深めることは、ビジネス分析において欠かせない要素です。
Tableauは強力なデータ可視化ツールを提供しており、その中でも「Bar in Barグラフ」は、目標と実績などの関係性を一目で把握するのに役立ちます。

Bar in Barグラフは、1つの棒グラフの中に別の棒グラフを重ねて表示する手法です。特に、予算と実績、前年と今年の比較など、関連するデータを同時に表示する際に非常に有効的です。これによってデータ間の差異や達成度合いを視覚的に比較でき、意思決定の精度を向上させることができるでしょう。

この記事では、Tableau初心者でも理解しやすいよう、Bar in Barグラフの特徴や作成手順、さらに効果的な利用シーンを分かりやすく解説します。
データ分析の幅を広げたい方にとって、この記事が有益なスタートラインになれば幸いです。

Bar in Barグラフとは


Bar in Barグラフとは、1つの棒グラフの中に別の棒グラフを重ねて表示する手法です。
これにより、目標と実績、前年と今年など、2つの関連データを直感的に比較できます。
例えば売上目標と実際の売上を同じ棒の中で示すことで、達成度や差異を一目で把握できるようになるでしょう。Bar in Barグラフの大きな特徴は、比較が視覚的に分かりやすい点です。通常の棒グラフでは隣り合った棒を見比べる必要がありますが、Bar in Barグラフでは1本の棒の中に異なるデータが表示されるため、比較が直感的に行えます。
そのため、会議やプレゼンテーションでデータを伝える際に非常に役立つでしょう。

Tableauを使えば、Bar in Barグラフを簡単に作成できます。特に、目標と実績の差異を視覚化するとデータの背景やストーリーを明確に伝えることが可能です。

TableauでBar in Barグラフを作成する手順


それでは実際に、Tableauを使ってBar in Barグラフを作成する具体的な手順をご紹介します。
なお、今回はTableauに付属している「サンプルスーパーストア」を使用し、各地域における2024年の売上(実績と目標)を可視化していきます。
あらかじめ、Tableauにサンプルスーパーストアの「オーダー(注文)」シートを接続しておきましょう。

 Tableauにデータを接続する方法がわからないという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
    ◆Tableauにおけるデータ接続と加工方法を手順付きで解説

【手順1】目標売上データを準備する

サンプルスーパーストアのデータ(実績データ)とは別に、地域ごとの目標売上のデータを作成しましょう。

今回は、以下のようなデータを作成しました。

【手順2】データソースペインの設定を行う

目標売上データのワークシートに接続するなど、各種データソースペインの設定を行います。

以下の操作を順に行いましょう。

・画面左上の「追加」>Microsoft Excel から、目標売上データに接続する

・該当のシートと「オーダー」シートをリレーションシップさせる

・画面右上にあるフィルターの「追加」をクリックする

・追加>オーダー日>年>2024 のみに✓を入れる

【手順3】グラフを作成する

ここから実際にBar in Barグラフを作成していきます。

以下の操作を順に行いましょう。

・列シェルフに[地域]を、行シェルフに[売上]と[目標売上]をドラッグ&ドロップする

・[合計(目標売上)]を右クリック>二重軸 をクリックする

 なお、Tableauにおける二重軸グラフについては、以下の記事もあわせて読んでおきましょう。
    ◆Tableauで二重軸グラフを作る方法を分かりやすく解説

・目標売上の軸を右クリック>軸の同期 をクリックする

・マークカードの「すべて」を開き、グラフタイプを自動→棒 に変更する

【手順4】棒グラフの太さを調整する

現時点では[売上]と[目標売上]の棒の太さが同じになっているため、太さを調整します。

マークカードの「色」に入っている[メジャーネーム]を、Ctrl(Macの場合は⌘)を押しながらしながら「サイズ」にドロップしましょう。

また、売上(実績)の棒グラフが隠れてしまっているため、行シェルフにある[合計(売上)]と[合計(目標売上)]の順序を入れ替えます。

【手順5】グラフの体裁を整える

最後に、グラフ全体の体裁を整えて完成です。

必要に応じて以下の操作を順に行いましょう。

・画面サイズを標準→ビュー全体に変更する

・メジャーネームの凡例>色の編集 から、売上と目標売上の色を変更する

・メジャーネームの凡例>サイズの編集 から、2つの棒グラフのサイズ(太さ)を微調整する

以上で完成です!

TableauでBar in Barグラフを作成したことで、

  • 売上目標を達成した地域は、4/8地域(関西、四国、中部、東北)である
  • 中部地方は目標売上を2倍近く上回って達成している
  • 逆に関東地方は目標に対して大幅未達になっている

といったインサイトが得られました。

TableauにおけるBar in Barグラフの主な利用シーン


TableauのBar in Barグラフは、2つの関連データを1つの棒グラフ内で重ねて表示することで、データの比較を視覚的にわかりやすくする手法です。

ここでは、TableauにおけるBar in Barグラフの主な利用シーンを3つご紹介します。

①目標と実績を比較したい時

Bar in Barグラフは、目標値と実績値の比較に最適です。

例えば、売上目標と実際の売上を同じカテゴリ内で重ねて表示することで、達成度合いや不足分を一目で把握できます。

この手法により、各カテゴリのパフォーマンスを迅速に評価し、必要な対策を講じる際の判断材料とすることができるでしょう。

②複数の数値を同時に表示したい時

複数の関連する数値データを同時に表示する際にも、Bar in Barグラフは有効です。

例えば、売上と利益、コストと収益など、関連性のあるデータを重ねて表示することで、各指標間のバランスや関係性を直感的に理解できます。

これによりデータの全体像を把握しやすくなり、意思決定の質を向上させることができます。

③異なる指標間の関係性を示したい時

Bar in Barグラフは、異なる指標間の関係性を示す際にも役立ちます。

例えば、予算と実際の支出、計画と実行結果など、異なる指標を重ねて表示することで、計画と現実のギャップやトレンドを明確に視覚化できます。

これにより、潜在的な問題点や改善点を早期に発見して適切な対応が取れるようになるでしょう。

まとめ

この記事では、TableauでBar in Barグラフを作成する手順や、その主な利用シーンについて詳しく解説しました。
Bar in Barグラフは、目標と実績、複数の数値、異なる指標間の関係性を直感的に比較するための強力な可視化ツールです。本記事では、Tableau初心者でも迷わずに作成できるよう、実際の画面を交えた手順をステップごとに説明しました。
Bar in Barグラフを活用することで、データのインサイトがより一層深まり、意思決定の精度を向上させられます。

特に、ビジネスシーンにおいて複数の指標を同時に分析する場面で、その効果を実感できるでしょう。
この記事が、Tableauを使ったデータ分析の幅を広げ、より深いインサイトを得るための参考になれば幸いです。ぜひBar in Barグラフを活用して、データを視覚的に探求する楽しさを体験してください。

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