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Account Engagement(旧:Pardot)の初期設定の流れと注意点

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「マーケティングオートメーションツールを導入した場合の初期設定は難しい?」

マーケティングオートメーションツール(以下MAツール)を導入したら必要となる取り組みが初期設定です。Salesforce製品のMAツール、Account Engagement(旧:Pardot)を自社導入する際も初期設定が必要になるでしょう。

今回の記事では、Account Engagementをはじめて自社導入する企業向けとなる、初期設定の手順や注意点などを解説します。初期設定の難易度などを調べている企業のマーケティング担当者は、MAツール選びの参考にしてみてください。

初期設定の手順を紹介

Account Engagementでは、ツールをインストールしてSalesforce上で有効化が必要です。今回の初期設定では、Salesforceが導入されていることが前提となります。また、設定の編集に利用するエディタは、Lightning Experienceです。ツールのダウンロードは、SalesforceのAppExchangeより実行してインストールします。

Account Engagementのインストールデータページ
https://help.salesforce.com/articleView?id=pardot_sf_connector_setup_install_package.htm&type=5

インストール

それでは、Account Engagementのインストールの手順を紹介しましょう。

  1. インストールページを開く
  2. 「管理者のみのインストール」を選ぶ
  3. 「インストール」を選択
  4. ダイアログボックス「サードパーティアクセスの承認」画面のチェックボックスにチェック
  5. 「次へ」を選択
  6. インストール開始(完了まで時間が掛かることも有り)
  7. インストールが終了したら「完了」を選択

Account Engagementのインストールが完了すると、Salesforce公式から登録のメールアドレスにインストール完了案内メールが届きます。ここまでの手順でSalesforce環境にAccount Engagementをインストールできました。

Account Engagementの有効化

インストールが完了したら、設定画面からAccount Engagementを有効化します。

  1. Salesforceの「ホーム」画面を開く
  2. クイック検索機能を使って「Account Engagement」を検索
  3. 「Account Engagementアカウントの設定」を選択して移動
  4. Account Engagement管理者として割り当てる管理者を選ぶ
  5. 「保存」を選択

Account Engagementの有効化が完了すると、メールにより通知が届きます。

アカウントの有効化

Account Engagementの有効化が完了すると、「Account Engagement設定のホーム」画面が開きます。「Account Engagement設定のホーム」画面の「Salesforce組織のAccount Engagementを有効化」項目の右下にある「有効化」ボタンをアクティブに切り替えましょう。すると、Account Engagementアカウントが有効化されます。

Lightningアプリケーションのアクセス権と権限セットの付与設定

ここまでの設定が完了したら、Account Engagementと連携するSalesforce製品のユーザアクセス権や権限セットをLightningアプリケーションに付与しましょう。

  1. Account Engagementの右上のギアアイコンを選択
  2. 「設定」画面を開く
  3. 「クイック検索」フォームに「接続アプリケーション」と入力
  4. 表示された「接続アプリケーションを管理する」を選択
  5. 表示されたリスト項目から「b2bma_canvas」を選択
  6. 下にスクロールして「プロファイルを管理する」を選択してプロファイルの割り当て画面へ移動
  7. SalesforceユーザでAccount Engagementを利用するユーザを選ぶ(システム管理者やユーザなど)
  8. 「保存」を選択

ここまでの手順で、ユーザの割り当てが設定できました。続いて、権限セットの設定です。

  1. Account Engagementの右上のギアアイコンを選択
  2. 「設定」画面を表示
  3. 「クイック検索」フォームに「権限セット」と入力
  4. 「権限セット」を選択
  5. 「SalesCloudユーザ」、「Service Cloudユーザ」、「CRMユーザ」などを選択
  6. 対象ユーザ画面が表示されたら「割り当ての管理」を選択
  7. 「割り当ての追加」を選択
  8. Account Engagementを利用するユーザをチェックして「割り当て」を選択
  9. 選択できたら「完了」を選択

Lightning Experienceからプロファイルの割り当て

Lightning Experienceでは、設定画面から有効化を設定します。

  1. Lightningの「設定画面」から「クイック検索」フォームに「アプリケーション」を入力
  2. 表示された「アプリケーションマネージャ」を選択
  3. Lightningの「設定」右上部「編集」を選択
  4. 「ユーザプロファイル」を選択
  5. Account Engagement Lightningアプリケーションへのアクセス権を要するすべてのプロファイルを選択
  6. 「▶」マークを押して「選択済みプロファイル」へ移動
  7. 「保存」で完了

アカウント情報の設定

Account Engagement Lightningアプリケーションの有効化の後は、アカウント情報の入力画面が表示されます。アカウントの編集で入力できる項目は次のとおりです。

  • 会社名
  • Webサイト(URL)
  • 住所1
  • 住所2
  • 市区郡
  • 都道府県など

情報を入力したら、「アカウントを保存」により完了です。

コネクターの停止状態を解除する

続いて、連携に必要な設定です。現状では、Salesforce-Account Engagementコネクターが停止されている状態になるため、設定を解除します。

  1. アプリケーションランチャーを開く
  2. 「Account Engagement」の起動
  3. 項目タブから「Account Engagement設定」を選択
  4. 左側メニュー項目から「コネクター」を選択
  5. 「コネクター」画面では、「Salesforce.com」コネクターが一時停止状態(Paused)になっていることをチェック
  6. 設定用「歯車」ボタンをクリックして「同期を再開(Resume Sync)」を選択
  7. 確認メッセージダイアログボックスが表示されたら「OK」を選択
  8. 設定後、画面を再読み込み
  9. 画面のコネクター状況カラーをチェックして緑に変化していれば完了

ここまでがAccount Engagementによる一連の初期設定手順です。

Account Engagementの機能について初期段階で設定しておく環境


Account Engagementでは、初期設定を終えて、Salesforce製品の連携などツールとして有効化を終えたら、初期段階における環境を設定しましょう。

  1. Webサイトのトラッキング用キャンペーンを作成する了
  2. Webサイトのトラッキング用タグをページ内に設置了
  3. Webサイトのサブドメインを決定する了
  4. WebサイトのサブドメインのDNSサーバを設定する了
  5. Account Engagementのサーバ設定が正常に実行されているかチェック了
  6. 送信ドメイン認証の設定了

送信ドメイン認証の設定は、メール配信先の顧客に対してメール送信者が偽称されていないことを証明するための処理です。認証設定では、SPFとDomein Keyを利用します。

SPFとは

メール送信者の偽称を証明する仕組みとして、Sendmail社が提供する技術、SPFがあります。SPFは、Sender Policy Frameworkの頭文字をとった略称です。送信ドメイン認証技術のひとつで、Account Engagementなど稼動しているシステムへの影響が掛けないで導入できる仕組みとなります。

Domein Keyについて

もうひとつの送信ドメイン認証技術として、Domein Keyが活用できます。Domein Keyは、正式名称が「Domainkeys Identified Mail」となり、Sendmail社が提供する送信者のドメインと配信する内容が完全に正しいかどうかを判断する仕組みです。

2つの送信メール認証技術のポイント

SPFとDomein Keyの活用では、次のような仕組みで認証します。

  • 認証するメールの指定が必要(複数のドメインがある場合)
  • Account Engagement側からDNSサーバ設定が正常に実行されているかチェックが必要

SPFとDomein Keyの設定は、DNSサーバの設定経験がないと、難易度の高い設定になるかもしれません。

Account Engagementの初期設定で注意すべきこと


Account Engagementの初期設定において、注意すべきポイントを解説します。

管理者名を検索する際は、フルネーム入力が必要

Account Engagement管理者を検索する際は、管理者のフルネームを入力するまでプルダウンのリスト表示が反映されない場合があります。

Salesforceユーザの設定により言語設定が必要

初期設定では、Account Engagementと同期させるSalesforceユーザの利用言語によっては、日本語ではない場合もあります。その際は、Account Engagementの言語設定が必要です。

  1. Salesforceの画面を開く
  2. 右上部のユーザ写真アイコンを選択
  3. 「Setting」を選択
  4. 左メニュー「Language」を選択
  5. リスト表示から「日本語」を選択
  6. 「Save」で設定完了

まとめ

今回は、営業との連携に必要なMAツール「Account Engagement」の初期設定手順を解説してきました。

初期設定には、Salesforce側の設定やAccount Engagement側の設定から、権限付与などが必要です。そのため、初心者で取り組むと、いずれかの段階で手順を間違えてしまうかもしれません。
ただし、Salesforceでは、各製品の初期設定マニュアルが用意されています。参考にしながら、一つひとつ進めていきましょう。

<MAツール運用>
弊社ではAccount Engagementの導入から運用・課題解決までフルサポートさせていただいています。
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>>Account Engagementについてはこちらのページで詳しく紹介しています。

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