Power BIでマイナス金額をマイナス記号付きで表示する方法|赤文字で見やすくする設定も解説
目次
Power BIで売上や利益のデータを扱っていると、マイナス金額を見やすく表示したい場面があります。しかし、Power BIでは通貨の書式設定によっては、-1,000円 ではなく (¥1,000) のようにカッコ表記になってしまうことがあります。
「カッコじゃなくて普通のマイナス記号(-)で表示したい」
「ついでに、マイナスは赤字で目立たせたい」
そんな方に向けて、本記事ではPower BIでマイナス金額を「-記号」かつ赤文字で表示する方法を、初心者にもわかりやすく解説します!
Power BIでマイナス記号付きの通貨表示に設定する方法
Power BIでは、数値フィールドに対して「通貨」フォーマットを設定できますが、初期設定ではマイナス金額が (¥1,000) のようにカッコ付きで表示されるケースがあります。
これは、「通貨 (全般)」設定が影響しているためで、売上のマイナス値や返品処理などで発生します。ですが、設定を少し見直すだけで、¥-1,000 のようにマイナス記号付きで表示することが可能です。
手順(Power BI Desktopの場合)
- 右側の「データ」ビュー、または「レポート」ビューで対象のテーブルを表示
- フィールドリストから、対象の数値列(例:売上や利益)をクリック
- 上部のリボンから「列ツール」タブを選択
- 「データ型」や「書式」設定項目が表示される
- 書式が”通貨”であることを確認し、お金の単位を”円”に変更する。
※今回は営業利益の表記を修正します。
– 書式: 「¥#,0」や「#,0.00」など任意のカスタム形式
例:0→ 整数表示で「1,234」などと表示
2 →小数点以下 2 桁で「1,234.56」などと表示
これで、**マイナス記号付きの通貨表記(¥-1,000 形式)**に変更されます。
マイナス値を赤文字で表示する方法(条件付き書式)
マイナスの金額をより視覚的に分かりやすくするには、赤文字で表示するのが一般的です。Power BIでは、テーブルやマトリクスの条件付き書式を使って、マイナス値を自動的に赤く表示することができます。
以下に設定手順を紹介します。
条件付き書式の設定手順(Power BI Desktop)
- 対象のビジュアルを選択
- 書式ペインで設定
- ルールの設定を選択
マイナスを赤く表示したいテーブルまたはマトリクスを選びます。
右側の「ビジュアルの書式設定」パネルから[セル要素] → 対象の列を選択 → [フォントの色] をオンにします。
[高度なコントロール] をクリックすると、数値ルールを指定できます。
たとえば、以下のように設定します。
このように設定すれば、負の数だけが赤文字で表示され、視認性が向上します。
まとめ|マイナス表示の整備でレポートの見やすさUP
Power BIで金額のマイナス表示を適切に設定することで、レポートの読みやすさ・わかりやすさは大きく向上します。
- かっこ ( ) 表示を避けて「−(マイナス記号)」で統一する
- 条件付き書式を使ってマイナス値を赤文字に強調する
これらの対応はどちらも簡単にできるうえに、
{閲覧者にとっての視認性・直感的な理解を高める重要なポイントです。
Power BI初学者の方でも、今回紹介した設定を覚えておけば、
今後のレポート作成でも役立つはずです。
「金額の見せ方」にこだわることで、より信頼されるレポートを作っていきましょう。
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