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PowerBIドリルダウンの方法を知っていますか?

ドリルダウンとは

各種のデータを使ってその分析を行いたい場合に有効なのが、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。分析したいデータがある場合に、まずはデータの全体像を把握する事から始めていきます。次により掘り下げてデータを確かめる事で、より詳細にデータを確認していきます。ドリルダウン機能とは、データの全体像を確認した後、より詳細のデータを確認する事を実現する機能を指しています。掘り下げてデータを確認することから、データは階層を持っていることが条件となります。
さて、実際にPowerBIを操作してみましよう。
PowerBIを個人的に練習するために、使用できるExcelデータを探してみます。
ブラウザ上で「power bi practice data」と入力して見ますと、https://www.superdatascience.com/pages/powerbi がヒットしました。このページの中からSuperStoreUS-2015.xlsx を利用してみましよう。
まずPowerBiでこのデータを取得してみます。
PowerBIではまず立ち上げた画面で、「レポートにデータを追加する」というナビゲーションが確認できます。
この画面で確認できるのは、
 ・Excelからデータをインポートする
 ・SQL Server(マイクロソフト社開発のデータベース機能)からデータをインポー  トする
 ・空のテーブルにデータを貼り付ける
 ・サンプルデータセットを試す
 とあり、さらに別ソースからデータを取得するとも書かれています。
PowerBIでは色々なデータソースを利用して分析を進めることが出来ますので、非常に便利です。
今回扱うデータはExcel形式ですのでこのデータを取り込んでみます。

これで自動的にPowerBIではデータとして取り込んでくれます。
取り込んだシートをモデルで確認してみます。

Ordersは Country、Customer情報、Orderに関する情報が含まれています。
ReturnはOrderとStatus情報が含まれており、返品情報が入っています。
Usersでは各Region毎の、Manager情報が入っています。
これで、いつ、どのCustomerから幾らの受注があったのか、またそのCustomerの担当Managerは誰なのかという分析が進められそうです。
PowerBIでは各シートで同じデータ項目が存在する場合、自動的にシートを紐付けてくれます。

さて、ビジネスレポートとして分析を行う場合においては、おおよそどのような業種であっても期間を意識した分析を必ず実施すると思います。必須の分析の切り口と言えるでしょう。
calendarのという名前のデータを作成しこれもordersの分析に紐付けています。
「calendar=一般的な日付階層」には、年、四半期、月、および日が含まれます。
この期間の切り口で、例えば昨年度の同じ四半期を比較すると、どのように変化したのかとか、四半期の中でも月によってデータの偏りがあるのか等を掘り下げて分析することが出来ます。
このように calendarは 年>四半期>月>日のデータで階層になっており、層を掘り下げて分析する=ドリルダウン機能となります。

ドリルダウンの設定方法

ドリルダウンの設定方法は2つの方法があります。
この例では、データを使ってPowerBI機能の中でマトリックスを設定してみました。
salesの値を日付階層で分析を進めていきます。
ドリルダウン設定の1番目は1つ1つ階層を設定する方法です。
この例ではフイールドのcalendarの項目の中から、まず列の中に年をチェックして軸に項目を入力します。その次に列の年の配下に四半期をドラッグ&ドロップします。これで年でsales情報を確認した後、より詳細に掘り下げた四半期のデータを確認することが出来ます。これでドリルダウンの設定は完了です。四半期のデータからさらに月のデータに掘り下げたい場合は、四半期の列の下に、月の列を追加することでより1段掘り下げたドリルダウンを設定することが出来ます。

もう1つの方法はフィールドの階層化されているデータを割り当てる方法です。
calendarは日付の階層として、年、四半期、月、日で構成されていますから、calendarデータをそのまま選択して列に配置しますと、それだけでドリルダウンを設定できます。1つ1つ列に追加するのではなく、1度に階層が設定することが出来、ドリルダウンの設定が完了します。
さて分析の上で必須の切り口であるcalendarのように、どの分析でも必ず使用するデータについては事前に階層項目を作成して利用すると大変便利です。
列にcalendarそのものを配置すると、自動的に年>四半期>月>日のドリルダウンを設定することが出来るということです。

ドリルダウンおよびドリルアップの方法

上で使用したデータを積み上げグラフにもしてみました。
「マトリックス」及び「積み上げ棒グラフ」両方ともに、右上のアイコンで説明します。
下矢印を黒く反転した場合、ドリルダウンがオンの状態となります。

ドリルダウンがオンの状態で下矢印(左から2番目)を操作すると1つ下の階層のレベルに移動します。これで年のレベルから四半期レベルにデータの情報が展開されます。
2015年の年でのSalesの情報から2015年のQuarter1(第1四半期)、Quarter2(第2四半期)のデータへとドリルダウンされました。

同様にもう1度下に展開すると、Quarter1(第1四半期はJanuary,February,March)、Quarter2は(April,May,June)のそれぞれ3か月の、月によるSalesデータに展開されます。

下矢印からその左の上矢印を選択しますと、Quarterによるデータの階層に戻る事ができます。これがドリルアップになります。1つ上の階層に戻る処理となります。
これで分析を進めるとき、データの切り口の軸を自由に操作して分析することが出来ます。

ドリルダウンですが下矢印にもう1種類あります。(先の操作の右隣です。)この操作ですが下矢印のドリルダウンと同じような1つ掘り下げた階層のデータを確認することが出来ます。この操作ですが、現在の階層のデータを引き継いで次の階層データを表示することが違いとなります。2015年のデータを引き継いで、Quarter1,Quarter2のデータを確認することが出来ます。

ドリルダウンの経路

ドリルダウンについては動きに違いがありますので注意が必要です。
軸に複数項目を設定する事でドリルダウン可能になりますが、
-ドリルダウンはクリックで1段階下のの階層を表示します。
-次のレベルに移動は上階層+下の階層の情報を表示します。

ここまで簡単な操作で、見たいデータが自在に閲覧できるようになるドリルダウンの利用について簡単に解説してきました。
1つのデータやグラフを矢印の操作をし、ドリルダウンを実行すれば、より深堀りした情報を分析する事が出来、ドリルアップを実行すれば、すばやくよりデータの全体像も確認する事ができます。
このようにインタラクティブにデータを扱える機能は、紙で印刷して見る静的なグラフ等と違って、BIツール、PowerBIを利用するメリットとなります。

ドリルダウンできるデータやグラフを作成するときは、「ドリルダウンできる階層データ」をあらかじめ作成しておくことがポイントであり、calendarは必須の階層であることを意識して日々の業務にお役立てください。

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