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Power BIでレポートからダッシュボードを作る方法 |基本操作から活用シナリオまで解説

#Power BI #ダッシュボード #レポート

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Power BIを使い始めると、「レポートとダッシュボードは何が違うのか」「どのタイミングでダッシュボードを作るべきか」と迷うことがあります。本記事では、Power BIのダッシュボードとレポートの役割の違いを整理したうえで、レポートからダッシュボードを作成する基本操作、設計の考え方、活用シーンまでを一連の流れで解説します。

重要指標を一目で把握し、意思決定をスムーズに行いたい方に向けて、実務で役立つポイントをまとめています。

ダッシュボードとは何か:レポートとの違い

ダッシュボードは“要約”、レポートは“詳細”

Power BIのダッシュボードは「重要指標を瞬時に把握する1ページの要約ビュー」、レポートは「詳細データを深掘り分析するツール」です。違いを理解すると、目的や使い方が明確になります。

以下の表で、役割の違いを整理します。

ポイント:

  • ダッシュボードは「今の状況」を一目で把握するための設計
  • レポートは詳細分析して意思決定の根拠を確認する設計
  • 複数レポートを統合することで、部門や経営層が迅速に判断可能

ダッシュボードが活きるシーン

ダッシュボードは、状況把握や意思決定を迅速に行いたい場合に最適です。

ポイント:

  • 営業チーム:共通KPIを即座に把握
  • 店舗スタッフ:日次情報を安全に閲覧
  • 経営層:部門統合の状況把握

Power BIダッシュボードの特徴(1ページ固定/複数レポート統合)

ダッシュボードの特徴は以下の通りです。

  • 1ページで完結:重要指標をまとめ、全体状況を一目で確認
  • 複数レポート統合:必要なグラフをピン留めして情報を集約
  • タイル編集可能:サイズや配置を変更し、見やすさを調整
  • リアルタイム更新対応:データ更新が即時反映

ダッシュボードは報告・意思決定の効率化に直結します。設計時は閲覧者が知りたい情報を優先し、指標を絞ることが重要です。

ダッシュボード設計の考え方

目的から逆算する(誰が・何を・どの頻度で見るか)

ダッシュボードは、利用者と目的に合わせて設計します。「誰が見るか」「どの指標を把握したいか」「どの頻度で確認するか」を整理しましょう。

ポイント:

  • 利用者の目的を優先して指標選定
  • 閲覧頻度に応じて更新タイミングを検討
  • 迷わず理解できる構成を意識

レポートAとBを統合するストーリー例

複数レポートをダッシュボードに統合すると、意思決定の効率が向上します。
例えば、営業部門の「売上レポートA」と「案件進捗レポートB」を統合することで、会議中に指標を探す手間が減り、報告工数の削減につながります。

置くべき指標と不要な指標の切り分け

ダッシュボードは情報過多にならないことが成功のカギです。

ポイント:

  • 「何を決めるための情報か」を基準に選ぶ
  • 詳細はレポートに任せ、ダッシュボードは要約中心
  • 視認性と意思決定スピードを重視

レポートからピン留めして作成する手順

Power BIサービスにアクセス

ダッシュボード作成は、Power BIサービス(Web版)から行います。Power BI Desktopで作成したレポートをサービスに公開すれば、ダッシュボード作成や共有が可能。

ポイント:

  • 常に最新のレポートをサービスに発行しておく
  • 閲覧者がアクセスできる環境か事前確認

レポート内でピン留めしたいグラフを選ぶ

  1. レポートを開き、[ 編集] を選択して編集ビューでレポートを開く。
  2. グラフやカード(視覚エフェクト)の上にマウスポインターを合わせ、ピンアイコン📌を選択する。

※ピン留めする際は、重要指標や意思決定に直結する指標を優先します。

注意点:

  • 一度に多くのグラフをピン留めすると視認性が下がる
  • 後でタイル配置を調整することを前提に選ぶ

ピンアイコン→ダッシュボードへ配置

  1. 既存または新規ダッシュボードを選択し、[ピン留め]を実行する。
  2. ● 既存のダッシュボード:ドロップダウンから、ダッシュボードの名前を選びます。 共有されているダッシュボードはドロップダウンに表示されません。
    ● 新しいダッシュボード:新しいフォルダーの名前を入力します。

  3. ここでは、[新しいダッシュボード] のオプションを選択し、名前を入力する。
  4. この例では、既定の “Total Invoice by Country/Region” の名前が使用される。

  5. [ピン留め] を選択すると、現在のワークスペースに新しいダッシュボードが作成される。 [ダッシュボードにピン留めしました] というメッセージが表示されたら、 [ダッシュボードに移動] を選択。 レポートの保存を求めるメッセージが表示されたら、[保存] を選択する。
  6. Power BI によって新しいダッシュボードが開く。このダッシュボードには、ピン留めした視覚化という 1 つのタイルがある。

ポイント:

  • 複数レポートのグラフを同じダッシュボードに集約可能
  • 必要に応じてタイルに名前や説明を追加

ピン留め後のタイルを確認する

  1. タイルを選択してレポートに戻る。
  2. 新しいダッシュボードにさらにいくつかタイルをピン留めする。 [ダッシュボードにピン留めする] ウィンドウが表示されたら、 [既存のダッシュボード] を選択。

  3. ダッシュボードにピン留め後、以下を確認します。

注意点:

  • タイルを移動・サイズ変更して重要指標を目立たせる
  • 情報過多にならないよう、不要タイルは削除

これでレポートからダッシュボードへのピン留め操作が完了します。次のステップとして、デザイン調整や見やすい配置の工夫に進むと、より効果的なダッシュボードになります。

ダッシュボードのデザイン調整

グラフサイズ・配置の調整ポイント

ダッシュボードの視認性はタイルのサイズや配置で大きく変わります。重要指標を目立たせ、関連指標を近くに配置すると理解しやすくなります。

ポイント:

  • 関連指標は横並びや縦並びで配置
  • 一画面で全体を把握できる構成
  • 重要指標は上部または左側に配置

背景、テーマ、レイアウトで統一感を出す

背景色は淡色で統一し、グラフとのコントラストを意識します。フォントやタイトルサイズも統一すると視認性が向上します。テーマカラーを会社ブランドに合わせると印象も整います。

例:

  • 悪い例: 色やサイズがバラバラ、統一感なし
  • 良い例: 重要指標を強調、関連タイルをグループ化

情報過多を避けるためのルール

ダッシュボードは概要把握が目的のため、情報を詰め込みすぎないことが重要です。

ルール例:

  • 1画面に表示するタイルは10~12個まで
  • 重要度に応じてタイルサイズを調整
  • 詳細分析はレポートに任せる

外部コンテンツの追加方法

画像・テキストの追加例

画像やテキストを追加すると、数字だけでは伝わりにくい情報を補えます。

  • 画像: 商品写真、店舗地図、チャートのスクリーンショットなど
  • テキスト: 説明文、注意点、リンクや操作手順

Webコンテンツ・動画の活用

外部Webコンテンツや動画も埋め込み可能です。

  • Webコンテンツ: 社内Wikiや外部URLをタイルとして追加
  • 動画: 操作マニュアルや説明動画を埋め込み、社内教育にも活用

注意点:

  • 外部URLはアクセス権限を確認
  • 動画はファイルサイズや読み込み速度に注意

社内資料とまとめて見せる工夫

重要指標を上部に配置し、関連資料や詳細分析へのリンクを下部にまとめることで、全体像と詳細をスムーズに行き来できる構成になります。

こうした設計により、ダッシュボードは単なる数字の羅列ではなく、意思決定や情報共有のための統合ビューになります。閲覧者は重要情報を素早く把握でき、必要に応じて詳細分析にアクセス可能です。

ダッシュボードの共有方法

[共有]を使った個別共有

[共有]ボタンから、ユーザーやグループにダッシュボードを配布できます。

  • Proライセンスが必要: 共有者と受信者の両方がProライセンスを持っている必要があります
  • 権限設定: 「表示のみ」か「編集可能」を選択

ワークスペース権限との違い

ダッシュボード共有とワークスペース権限には明確な違いがあります。

ワークスペース権限は作業用環境として使い、ダッシュボード共有は閲覧用配布として使い分けるのがポイントです。

Premium容量なら閲覧者はライセンス不要

Premium容量を使用している場合、共有の仕組みが変わります。

  • 受信者にPro不要: 組織全体で閲覧可能
  • 大人数配布に最適: 部門・役職ごとのアクセス制御も可能
  • 更新も容易: ダッシュボードを更新すると全員に自動反映

Premium容量を活用することで、ライセンス不足によるアクセス問題を回避し、組織全体で統一された情報共有が実現できます。

まとめ:ダッシュボードは意思決定の速度を高める


Power BIのダッシュボードは、レポートの要点を1ページに集約した「要約ビュー」です。複数レポートを行き来することなく、重要な情報を瞬時に把握できます。
適切に設計・活用することで、以下の効果が得られます。

  • 意思決定のスピード向上: 経営層やマネージャーが必要なKPIを即座に確認
  • 報告・管理工数の削減: 個別レポートを確認する手間を省略
  • 統一された情報の提供: 全員が同じ指標で判断可能

ダッシュボードは単なる「閲覧ツール」ではなく、組織全体の意思決定を支える戦略的ツールです。目的と閲覧者を意識した設計により、日常業務の効率化と、迅速で正確な経営判断の実現にも貢献します。

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