Account Engagement(旧:Pardot)とzoomを連携させる方法とは?
目次
- 1. Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの2パターンによる連携方法
- 1.1 Zoomフォームでの連携方法
- 1.2 Account Engagement(旧:Pardot)フォームでの連携方法
- 2. Account Engagement(旧:Pardot)とZoomを連携するメリット
- 3. Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携によるデメリット
- 4. Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携による注意点
- 4.1 Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携ではCookieに注意する
- 4.2 Zoomとの連携では、参加者のオンラインアクティビティの保存ができない
- 5. まとめ
「Account Engagement(旧:Pardot)とZoomを連携させて、オンライン開催のセミナー参加者を見込み客リストに追加したい」
「ZoomとAccount Engagement(旧:Pardot)の連携には、どのようなメリットがあるの?」
BtoBビジネスでは、オンラインを活用したインサイドセールスが中心となりつつあります。オンライン開催のセミナーは、見込み客獲得の場において効果的な施策です。オンライン開催のセミナーを活用するには、Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携方法を理解する必要があります。
この記事では、Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携方法をZoomフォーム主導とAccount Engagement(旧:Pardot)フォーム主導に分けて紹介します。また、Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携によるメリットやデメリット、注意点についても紹介します。ZoomとMAツール連携について検討している管理者の方は参考にしてみてください。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの2パターンによる連携方法
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomを連携して、オンライン開催のセミナーによる見込み客を獲得する方法を紹介します。連携方法は、2つのパターンに分けて解説します。
Zoomフォームでの連携方法
Zoomフォーム主導のAccount Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携を紹介します。
はじめに、連携ではZoomのウェビナープランを契約していることが前提です。また、ZoomやAccount Engagement(旧:Pardot)における管理者権限があることも前提となります。手順で利用するツールは、ZoomとSalesCloud、Account Engagement(旧:Pardot)の3つです。
まず、Zoom Marketplaceから「Account Engagement(旧:Pardot)連携アプリ」をダウンロードします。
ダウンロードURL:https://marketplace.zoom.us/apps/FXW6cSzQSaW8LaGMDeVSKw
Account Engagement(旧:Pardot)のリスト作成
次に連携先となるAccount Engagement(旧:Pardot)リストを作成です。リストは3つ作成します。
登録:Zoomオンライン開催のセミナーの登録フォーム経由で申し込んだプロスペクトをリストに追加
参加:オンライン開催のセミナー参加者が入るリスト
欠席:オンライン開催のセミナー欠席者が入るリスト
Account Engagement(旧:Pardot)で2種類のフォームハンドラーを作成
続いて、Account Engagement(旧:Pardot)上で2種類のフォームハンドラーの作成です。
フォームハンドラーの作成により、登録者とキャンペーンが結びつけられます。
登録フォームハンドラーの作成
次に、登録フォームハンドラーの作成です。SalesCloudで作成した登録キャンペーンを選択して、登録フォームハンドラーを作成します。[フォームハンドラーを編集]画面の[トラッカードメイン]下にある2つの項目にチェックが必要です。
続いて、[完了アクション]の設定で登録者用につくったリストを選択します。その際、SalesCloudで作った登録キャンペーンを選択しましょう。[ユーザーに割り当て]では担当者の設定が必要です。
ここまでの設定により、オンライン開催のセミナーとSalesCloudの同期が完了します。完了後、ZoomとAccount Engagement(旧:Pardot)のフォーム項目をマッピングしましょう。
ZoomとAccount Engagement(旧:Pardot)のマッピングについては、下記ページを参考に設定ください
https://zoomappdocs.docs.stoplight.io/pardot
参加フォームハンドラーの作成
参加フォームハンドラーの作成は、先ほど作成した登録フォームハンドラーをコピーして活用します。コピーしたフォームハンドラーは、次の部分のみ変更が必要です。
ZoomとAccount Engagement(旧:Pardot)の連携
Zoomオンライン開催のセミナー設定から、[リストからAccount Engagement(旧:Pardot)で見込み客を作成]を選び、それぞれ3つのリストを設定します。
Account Engagement(旧:Pardot)で作成した登録リスト:Registration List
Account Engagement(旧:Pardot)で作成した参加リスト:Attendee List
Account Engagement(旧:Pardot)で作成した欠席リスト:Absentee List
次に、[Form HandlerからAccount Engagement(旧:Pardot)で見込み客を生成]を設定しましょう。
Account Engagement(旧:Pardot)で作った登録者・参加者それぞれのフォームハンドラ―URLの指定が必要です。フォームハンドラーURLをチェックするには、エンドポイントURLを参照します。
ここまでの設定により、登録者データがAccount Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラーとリスト、Salesforceキャンペーンに追加となりました。
ここまでの設定により、ZoomとAccount Engagement(旧:Pardot)の連携が完了し、オンライン開催のセミナー参加者のデータをAccount Engagement(旧:Pardot)に追加できます。
Zoomフォーム主導による連携のメリット
Zoomフォーム主導による連携メリットは、次の通りです。
Account Engagement(旧:Pardot)フォームでの連携方法
Account Engagement(旧:Pardot)フォーム主導での連携方法について紹介します。連携の前提条件は、Zoomオンライン開催のセミナーライセンスを購入することです。また、Account Engagement(旧:Pardot)の管理者権限も必要になります。
Zoomオンライン開催のセミナーライセンス購入URL:
https://zoom.us/pricing/webinar
Zoom管理画面より、登録ページのないZoomオンライン開催のセミナーを作成しましょう。
次に、SalesCloudによりキャンペーンを作成します。
Account Engagement(旧:Pardot)によりリスト作成→Account Engagement(旧:Pardot)によりフォーム作成→SalesCloudで作成したキャンペーンを選択→フォーム項目を編集→デザインテンプレートを選択→フォーム登録者に表示される「お礼メッセージ」の作成まで、Zoom主導のときと同じような流れで作成していきます。
完了アクションの設定を終えたら、ランディングページの作成に入ります。ランディングページは、直感的な操作で自由なカスタマイズが可能です。
オンライン開催のセミナー終了後に参加者データをZoomからエクスポートし、Account Engagement(旧:Pardot)へインポートします。Zoomのプロフィールページから参加者レポートへ移動し、CSVレポートを作成することが出来ます。
あとは、エクスポートしたCSVファイルをAccount Engagement(旧:Pardot)にインポートすれば連携完了です。
※「管理」→「インポート」→「プロスペクト」にてインポートできます。
Account Engagement(旧:Pardot)フォーム主導による連携のメリット
Account Engagement(旧:Pardot)フォーム主導による連携のメリットを紹介します。Account Engagement(旧:Pardot)フォームを活用した場合は、フォームデザインの直感的なカスタマイズが可能です。(ただし、Account Engagement(旧:Pardot)のテンプレートにないデザインにする場合、HTMLなどの知識が必要になります。)
また、Account Engagement(旧:Pardot)主導であれば、新規見込み客のトラッキングができます。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携では、リストベースでの連携がおすすめです。その理由として、リストの設定しやすさと連携内容に大差がないことがあげられます。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomを連携するメリット
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomを連携するメリットは、次の通りです。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomを連携させると、連携により追加した見込み客に対して、早い段階で営業担当のフォローを実行できます。
マーケティング活動においては、リード育成に向けたナーチャリングメールによる訴求が可能です。また、オンライン開催のセミナーの参加者や欠席者をAccount Engagement(旧:Pardot)のリストに反映できるため、オンライン開催のセミナー開催によるROIの測定にもつながるでしょう。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携は、データを反映させたリストを活用した2次的なメリットがあります。
2次的なメリットは、次の通りです。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携によるデメリット
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携によるデメリットも紹介します。
Zoomフォーム主導連携:フォームデザインをカスタマイズすることが難しい
Account Engagement(旧:Pardot)フォーム主導連携:登録者の参加や欠席データの管理を手動設定が必要
Zoomフォーム主導連携:新規見込み客のトラッキングができない
また、Salesforceとの連携でできたことがZoomとの連携ではできません。別のオートメーションルールの設定が必要になります。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携による注意点
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携による注意点を紹介します。
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携ではCookieに注意する
Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携ではCookieに注意が必要です。ZoomフォームにはCookieを埋め込むことが出来ないため、Account Engagement(旧:Pardot)からメールを送信して、Cookieのひも付けをすることが必要です。
Zoomとの連携では、参加者のオンラインアクティビティの保存ができない
Zoomとの連携では、参加者のオンラインアクティビティを保存できないことを理解しておきましょう。リストなど別途、自動化ルールの設定が必要です。
Zoomから参加者リストを手動でエクスポートして、Account Engagement(旧:Pardot)にインポートすることになります。
まとめ
今回は、Account Engagement(旧:Pardot)とZoomの連携方法について、解説してきました。
連携方法は、2通りあります。どちらの連携方法においてもメリットデメリットがあるため、自社の状況にあわせて活用してみてください。