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Account Engagement(旧:Pardot)を使ったHMLタグの活用法とは?

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Account Engagement(旧:Pardot)には、差し込み項目を表示させるためのHMLタグがあります。どのような目的で使うのでしょうか?
目的としては、プロスペクトレコードの値をコンテンツに合わせたカスタマイズが考えられます。HMLタグを活用するには、従来の変数タグとの関係性を理解する必要があるでしょう。

本記事では、HMLタグの使い方や従来からあるPMLタグ(変数タグ)との違う部分を紹介します。企業のマーケティング担当者は、Account Engagement(旧:Pardot)の機能から得られるヒントとして参考にしてみてください。

変数タグとは

HMLタグやPMLタグ(変数タグ)を解説する前に、変数タグについて解説しましょう。変数タグの役割は、ツール内のデータを紐づけ表示させることです。Account Engagement(旧:Pardot)では、次のようなデータを表します。

  • アカウント情報
  • ユーザ情報
  • プロスペクトレコードのデータ
  • 見込み客の状態に適した個別メールを自動配信するには、複数の変数タグを使うことが考えられるでしょう。

    PMLタグとは

    PMLタグ(Account Engagement(旧:Pardot) Merge Language)とは、Account Engagement(旧:Pardot)内で使われる差し込み言語のことを指します。
    Account Engagement(旧:Pardot)の特徴である見込み客の行動変化に適したメール配信には、パーソナライズされたメッセージが必要です。メッセージをプロスペクトの状態に合わせてパーソナライズするには、PMLタグを活用してそれぞれのメールに最適なメッセージを表示させます。

    PMLタグは、プロスペクトの標準的な属性項目(企業名や担当部署など)をメールテンプレートに設定することも可能です。

    HMLタグとは


    HMLタグは、「Handlebars差し込み言語」の略称になります。HMLタグ(Handlebars Merge Language)とは、JavaScriptの概念で言うHandlebars(テンプレートエンジン)により、値を参照して表示させることが目的です。従来のPMLタグと同じくコンテンツをパーソナライズする役割があります。

    Account Engagement(旧:Pardot)におけるHMLタグを利用できるコンテンツ

    Account Engagement(旧:Pardot)では、HMLタグの仕様に変更している状況です。HMLタグを利用できるコンテンツを紹介しましょう。

    メールテンプレート:あらかじめ必要な項目を設定したメールのひな型
    リストメール:リスト内の各見込み客に向けた個別のメール送信
    1対1のメール:プロスペクトレコード1件のプロスペクトに送信する個別メール
    ダイナミックコンテンツ:見込み客に対してのキャンペーンやメッセージ向けに定義されたコンテンツ
    ランディングページ:広告やメールなどのリンク先に用意されているコンバージョン目的のページ
    フォーム:Account Engagement(旧:Pardot)ではランディングページに設置した入力フォームのこと
    ユーザ署名:ユーザの連絡情報や関連情報を含んだ署名

    Account Engagement(旧:Pardot)におけるHMLタグの利用で知っておきたいこと

    Account Engagement(旧:Pardot)におけるHMLタグを利用する際には、いくつかのポイントを理解しておくことをおすすめします。

    差し込み項目とダイナミックコンテンツの追加上限

    HMLタグの活用では、差し込み項目とダイナミックコンテンツに追加上限が設定される仕組みです。
    Account Engagement(旧:Pardot)では、メール関連のコンテンツにHMLタグを差し込む場合、最大200件までの差し込み項目が追加できます。さらに、10件までのダイナミックコンテンツの利用することが可能です。

    プロスペクトの値が空白であれば何も表示されない

    そもそも、プロスペクトの値が空白であれば、項目に何も表示されません。項目が空白状態になるのを防ぐには、HMLタグで条件付きロジックステートメントを活用します。

    条件付きロジックステートメントの活用により、代替コンテンツが作成されて項目に代替値の表示が可能です。もしくは、項目に対してデフォルト値を定義することもできます。

    HMLタグのアップグレード方法

    HMLタグのアップグレードは、既存のユーザ以外は設定が不要です。
    Account Engagement(旧:Pardot)を新規で利用する場合は、HMLタグがデフォルトで「オン」の状態に設定されています。
    従来から変数タグを変えないままAccount Engagement(旧:Pardot)を使っている場合は、アップグレードが必要です。アップグレードは、ダッシュボードから簡単に実行できます。

  • ダッシュボードに出てくる「Salesforce全体のテイラードマーケティングコンテンツを合理化します」の「開始ボタン」を選択
  • 「Handlebars差し込み言語にアップグレード」内の「HMLにアップグレード」をクリック
  • この設定でHMLタグへのアップグレードが完了します。ただし、更新が完了するとHMLタグからPML変数タグへは戻せない点には、注意しましょう。

    HMLタグとPML変数タグの2つの違いについて

    HMLタグとPMLタグには、2つの違いがあります。実際にタグを使った状況での違いを紹介しましょう。

    項目の表示の違い

    HMLタグとPMLタグは、項目の表示に明確な違いがあります。PMLタグは、英文字で表記された項目IDです。
    そのため、プロスペクトレコードに表示される項目が英数字表記になります。半角の英数字以外は禁止文字になるため、項目IDはすべて英数字表記になるのが特徴です。

    HMLタグは、デフォルト項目であれば日本語の項目名を選択可能です。そのため、日本語での項目名表示なので視覚的に判断しやすくなるメリットがあります。

    メールごとの表示変更ルールの違い

    2つのタグでは、メールごとの表示変更ルールで違いが発生します。
    PMLタグは、プロスペクトの項目の値が空白のときに、代替で表示するデフォルト値を指定する仕組みでした。ただし、設定は項目自体で行わなければなりません。そのためPMLタグでは、メールごとに表示内容を変更できない状態でした。

    HMLタグは、項目の値が空白の場合、IF文により表示する内容の指定ができます。メール内に直接HML文の条件をコーディングすれば、メールごとの差し込み値の変更が可能です。

    HMLタグの基本的な使い方


    HMLタグを使うときは、基本的に変数タグの使い方と変わらない差し込み手順になります。
    冒頭で紹介したメールやランディングページなどを作成する際に、「差し込み項目」を選択すると、差し込み項目を選ぶことが可能です。また、日本語の種別でも絞り込みができる仕組みです。

    HMLタグの囲み記号とPMLタグの囲み記号は次のようになります。

    HMLタグ→{{項目名}}
    PMLタグ→%%項目名%%

    項目を検索する方法

    HMLタグによる差し込み項目は、次の手順で検索できます。

    差し込み項目をタグ種別で選択(その他・アカウント・受信者・組織・送信者から)
    挿入する差し込み項目を選択

    HMLタグでAccount Engagement(旧:Pardot)コンテンツは、パーソナライズされるか?

    HMLタグの活用により、Account Engagement(旧:Pardot)のコンテンツのパーソナライズ性は高くなるのでしょうか?
    HMLタグを活用した場合、プロスペクトレコードのデータを項目にしてAccount Engagement(旧:Pardot)のコンテンツをパーソナライズできます。
    差し込み項目は、プロスペクトレコード内にある項目をカスタマイズして選択することが可能です。

    まとめ

    このように、HMLタグは、従来のPMLタグから差し込み機能の強化になるアップグレードです。
    今回の記事では、Account Engagement(旧:Pardot)で使うHMLタグについて、特徴部分を解説しました。

    HMLタグへのアップグレードは、ダッシュボードから簡単にできます。
    または、現在Account Engagement(旧:Pardot)の導入を検討中であれば、デフォルトでHMLタグの仕様になっているのでご安心ください。

    HMLタグは、アップグレードした場合、PMLタグに戻せないことから、今後のAccount Engagement(旧:Pardot)の追加機能は、HMLタグが主流になる判断になります。
    さらに今後のメールマーケティングの要素として、HMLタグによる項目への入力が複数の条件で決められるため、きめ細かなシナリオの設定が可能になるでしょう。

    Account Engagement(旧:Pardot)の導入につきましては、専門家のサポートが近道になります。ぜひご相談ください。

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