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オープンデータカタログとは?利活用の方法や活用事例を解説!

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オープンデータカタログとは、「機械判読ができ二次利用が自由にできる公開されたデータ」であるオープンデータを集めて、抽出しやすくしたものです。
この記事では、オープンデータカタログの利活用の方法と活用事例を解説します。
オープンデータを活用している方、これから利用しようとしている方はぜひ参考にしてください。

オープンデータカタログとは

オープンデータとは

オープンデータとは、

  • 機械判読に適したデータ形式
  • 二次利用に制限がない
  • 無料で公開されている

という条件をみたすデータのことです。

自治体や国が持つ人口統計や地理的な情報を公にし、そのデータを自由に誰でも統計解析に使えるようになっています。
経済活性化や自治体における問題解決に役立てることを目的としています。

オープンデータの実情

政府は、2012年(平成24年)頃からオープンデータの利用を推進してきました。
地方公共団体がオープンデータに取り組んでいる割合は、2022年(令和4年)1月時点で約68%にまで広がっています。
人口カバー率で90%にあたる自治体がオープンデータに取り組んでいるということになり、多くの自治体のデータが利用できるようになっているのが実情です。

公開されているデータの内容は、最多が「行財政」の29%、続いて「司法・安全・環境」「運輸・観光」「国土・気象」「教育・文化・スポーツ」がそれぞれ9-11%で、これらを合計すると過半数を占めます。
このように多様なデータが、多くの自治体や公共機関から公開されているのです。

オープンデータカタログとは

上記のように、公開されているオープンデータは膨大で多様です。
このようなオープンデータの案内と横断的検索を目的とし、「カタログ化」したサイトが「オープンデータカタログ」です。

オープンデータカタログサイトでは、

  • 検索ボックスやカテゴリ検索による、データの検索機能
  • データの一覧表示、並べ替え
  • オープンデータの活用事例やアイデアの受付など情報交換

などを提供しています。

オープンデータカタログの特徴とメリット


オープンデータカタログには単にデータを公開する以上の利点があります。
その特徴とメリットを理解して、オープンデータカタログをぜひ役立ててみてください。

オープンデータカタログの特徴

オープンデータを公開する方法は、2通りあります。

  • 自治体などのホームページで直接公開する方法
  • オープンデータを公開するためのWebシステム(オープンデータカタログ)を運用する方法

です。

それぞれのデータには、対応する「メタ情報」が存在します。
例えば、作成日時、カテゴリーなどのタグ、説明文などです。
データと「メタ情報」をセットにしたものを「データセット」と呼びます。
「データセット」を自由に検索して取り出せるようにしたものがデータカタログです。

「メタ情報」を設定する際、グループ化や紐づけの工夫によって、目的に沿った検索が容易にできるという特徴があります。

オープンデータカタログのメリット

オープンデータカタログには4つのメリットがあります。

データを探すことが容易になる

全文検索エンジンを含んでいるため、キーワード検索で欲しいデータを検索できます。
検索結果の絞り込みもできるため、データが増えてもユーザーが元のファイルにアクセスすることが可能です。
オープンデータの図や地図も取得できます。

ファイルの中身の閲覧ができる

ファイルをダウンロードして中身を確認せず、webブラウザで確認できます。
ユーザーは必要なファイルだけダウンロードすることが可能です。

アプリケーションの開発が容易になる

登録されている、CSVやExcelのデータにWeb APIでアクセスできます。
アプリの開発などに有用なデータを、少ない負担で得られます。

データの整理が容易になる

APIを取得できるため、データの件数を把握したり、メタ情報を集めて解析をしたりする作業が容易になります。
※APIとはApplication Programming Interfaceの略。

オープンデータカタログの例

上記のように、日本政府はオープンデータの活用を推進しています。
オープンデータ基本指針に基づき、数多くの政府公的機関でオープンデータカタログが公開されています。
その例をご紹介します。

DATA.GO.JP

デジタル庁は、各省庁、自治体の公共データをまとめたデータカタログサイトを運営しています。
2020年(令和2年)3月の時点で、人口カバー率でみると約76%に到達しています。国内では最大のデータカタログです。

活用事例の検索やタグでのデータ検索、各サイトのAPIが使用可能かどうかなど、活用しやすく情報がまとめられています。
情報共有の手段や意見交換の場も提供しているため、まだ慣れていない人も使用しやすいサイトです。

e-Stat

e-Statは日本の各省庁が持つ統計データを一括して検索できるデータカタログサイトです。
地図情報と連動したり、グラフ化や時系列で比較したりできるという特徴があります。

民間企業発のオープンデータ

地方自治体や国主導のオープンデータではなく、民間企業主導のオープンデータもあります。
企業情報や人事情報を提供するビジネスを行う企業のほか、自社のサービスの利用状況をオープンデータ化して提供した民泊サービスもあります。

オープンデータの活用事例


オープンデータはすでに多くの事業に活用されています。
どんなデータを活用するとどんな解析ができるかをご紹介します。

感染症流行警告アプリ ワーンニング by 株式会社 オリズン

感染症が流行したとき、迅速に流行地域や流行レベルを把握し、早めに対策することが重要です。
このアプリでは、利用者からのかぜの症状に関する情報と、医療機関や保健所が公表する感染症情報を地図上に表示します。
もとにしている情報は「感染症発生動向調査データ」ですが、公開されるまでに1週間以上かかります。
この課題をクリアしてリアルタイムに情報を把握するため、利用者が風邪の情報を投票機能で共有できるようになりました。

milmo by 株式会社 Welmo

介護現場では、適切な施設を探すことが課題とされています。
ミルモは、厚労省、自治体の介護事業所のデータなどを使用し、さらに人員配置や食事などの情報をプラットフォーム上に集約したものです。
オープンデータを介護者に向けて集約することにより、ケアマネージャーなどに評価されるアプリへ成長しました。

オープンデータカタログを使ってデータを活用する方法


オープンデータカタログを上手に使うと、さまざまなデータを解析してビジネスに生かすことができます。
オープンデータカタログを用いてオープンデータを効果的に活用する方法をご紹介します。

オープンデータ活用のポイント

新たなサービスや商品開発、マーケティングなどを行う際、オープンデータを活用して解析することが有用です。
効果的に行うためのポイントを解説します。

解析の前に目的を明確にする

単一のデータだけで解析を完結させるのは難しいことが多いです。
自社が持つ顧客データと合わせ、複数のデータを組み合わせて初めて季節的な顧客動向、地域ごとの特色や傾向をつかむことができます。
したがって、データ解析の際には、

  • どのデータを解析に用いるか
  • データの統合

がポイントになります。

解析までの手段として

  • データを検索してダウンロード
  • その中から解析に用いるデータを決定
  • 形式をそろえ、統合する
  • 解析する

という手順を踏む必要があります。

そのためには、解析を始める前に立証したい内容を明確にし、計画的にデータを探索することが重要です。

さまざまなデータ形式を知り、適したデータを選択する

オープンデータは、データごとに形式と統合しやすさが異なります。
データ形式を問わずに公開されたデータから、データ同士がリンクしているデータまで質が様々です。
データの形式を把握したうえで、豊富なデータソースから適したデータを選択するスキルが必要になります。
オープンデータカタログは、検索機能を備えているため適したデータを探索しやすいという利点があります。
また、扱うデータのデータ形式を公開しているカタログサイトもあります。
ですから、オープンデータカタログはこうした解析に使うデータを検索するために優れた方法です。

オープンデータ活用の課題

オープンデータ活用を促進するためにはいくつかの課題があります。
今までにわかっている課題について、ご説明します。

データを見つけるのに時間がかかる

オープンデータを活用したい人がぶつかる壁として、「欲しいデータを検索するのが難しい」「データ収集に時間がかかる」というものがあります。
解決策として、検索機能に優れるオープンデータカタログを活用することが有用です。
また、公的機関によるオープンデータだけでなく、民間企業のオープンデータを活用することも助けになるでしょう。
例えば、当社では、医療機関データベースの大本であるマスタを提供しています。
医療機関(病院・クリニック等)・社会福祉施設・医薬/医療機器のメーカー・医薬/医療機器の販売会社の方は無料です。
厚生労働省のオープンデータを独自のプログラムで使用しやすい形に変換したデータです。

医科マスタ・歯科マスタ・薬局マスタを提供しており、項目も豊富です。
これらを顧客情報として活用する方法、ターゲット地域の絞り方などのアドバイスもしています。
このように民間企業から二次利用しやすいデータを得る方法もあります。

データ形式にばらつきがあり、使用しにくい

上記で説明しているように、オープンデータはデータの形式がさまざまで機械判読のしやすさにばらつきがあります。
様々な人が活用しやすいデータを構築するためには、公開する時点で、データの形式を使いやすく機械判読しやすい形式にする必要があります。

オープンデータカタログでオープンデータを活用しよう

オープンデータカタログは、オープンデータを活用する際に非常に有効です。
オープンデータを上手に利活用して、ビジネスにオープンデータを役立ててください。

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