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医療機器の充実している病院をランキングでまとめてみました!

#病床機能報告、オープンデータ、医療機器、病院マスタ

医療機器の充実している病院をランキングでまとめてみました!

今回の投稿では、MRI(磁気共鳴画像法)や、CT(コンピューター断層撮影)等の医療機器を最も保有している病院を、病床機能報告データからお調べし、公開いたします。

まず病床機能報告制度の説明をさせていただきますが、医療機能報告制度とは、医療機関の各病院の医療機能の現状と今後の方向、それから設備や人員に関しての情報(病床数、医療機器所有数等)、具体的な医療の内容(手術件数等)を、各病院・診療所が都道府県に提出する制度で、報告が義務となっています。

この病床機能報告の内容には、医療機関についての有益な情報がたくさん記載されておりますが、集計することが困難であったり、使いこなすのに適したデータ形式ではないこと等が原因となって、まだまだ活用が進んでいないのが現状といえます。

そのため、弊社でクレンジングした病床機能報告データを用いて以下、医療機器を最も保有している病院の紹介をいたします。なお、病床機能報告のデータは、作成年月日が「2016(平成28)年7月1日」、報告年度は「平成28年度」のものを使用しております。

医療機器が充実している病院:MRI保有台数

MRIは、磁気を利用し、身体の断面を撮影する装置で、磁気の強さを表すT(テスラ)が大きいほど、高画質の映像を得ることができます。

MRI保有台数:a. 3T以上

1位 京都大学医学部附属病院(5台)

国内で初めて高磁場3テスラMRI手術室システムの稼働を始めた病院でもあります。

MRI保有台数:b. 1.5T以上3T未満

1位 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院(7台)

2015年4月までに、1.5TのMRIを使用して、724件もの心臓MRI検査を行ってます。

MRI保有台数:c.  1.5T未満

1位 市立旭川病院、東京医科大学病院(3台)

d. PETMRI

PETMRIとは、診療の精度を向上させるために、MRIとPET(陽電子放出断層撮影)を組み合わせた装置です。

1位 生全会 池袋病院(9台)

他の病院の最大保有数が1台の中、9台保有しています。

医療機器が充実している病院②:CT保有台数

CTは、X線(放射線)を使用し、身体の断面を撮影する装置です。列の数が多ければ多いほど、同じ範囲をより短時間で、より細かく撮影することができます。

CT保有台数①:マルチスライス64列以上

1位 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院(7台)

1.5T以上3T未満のMRI保有数でも1位でしたが、CTの所有数でも1位となっております。岡山県の西部医療圏で2006年に初めて最新のCTを導入した病院です。

CT保有台数②:マルチスライス16列以上64列未満

1位 群馬大学医学部附属病院(7台)

核医学検査数が全国一となっている病院で、昨年度のCT診療数は約3万件にも及びます。

医療機器が充実している病院③:PETCT

1位 日本大学医学部附属板橋病院(10台)

PETCTとは、診療の精度を向上させるために、CTとPET(陽電子放出断層撮影)を組み合わせた装置です。他の病院の最大保有数が4台の中、10台保有しています。

おわりに

弊社病床機能報告データを使用することによって、日本国内の各病院単位での医療機器の台数まで調べることが可能になりますし、医療機器の細かい種別まで確認することも可能になります。

また、これらの情報を用いて、医療機器の営業に用いることも可能でありますし、都道府県単位でどの地域に医療機器が足りていないか等の分析も可能であります。

データ元自体はオープンデータではありますが、使いこなすためにはデータを加工するのは必至といえます。上記の様なランキングを作成するにあたっても、元データから行うのは容易ではありません。弊社では、病床機能報告データを営業や分析で効率的・効果的に使いこなせる様、独自のロジックを使用して、データをクレンジングさせていただいております。また、弊社病院マスタとの連携や、ご希望いただいた他の項目を追加すること等も可能です。

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