医療機関リストの活用方法を紹介!入手方法も解説
目次
全国の医療機関の情報は日々更新されています。医療機関を対象に営業を行う際、地域の医療機関の特徴を分析する際などに、医療機関リストの入手は必要になってきます。
この記事では、以下のような悩みをお持ちの方に向けて、医療機関リストの中身とその活用方法について、分かりやすく解説していきます。
- 医療機関リストの掲載項目が知りたい
- 医療機関リストの活用方法が知りたい
- 最新の医療機関リストはどこで入手できる?
この記事の結論を先にお伝えします。
医療機関リストについて
全国の医療機関の情報が記載された医療機関リストは、どのような項目を保持していて、どこで入手できるのか、その詳細について解説していきます。
医療機関リストとは
医療機関リストとは、その名の通り医療機関に関する情報が集約されたデータを指します。最初に医療機関リストの背景をご説明します。
あなたが医療機関で診療を受けた際、健康保険証に記載の保険者がほとんどの医療費を負担してくれていますよね。医療機関側は患者から一部負担金を受け取り、残額は翌月にまとめて厚生労働省管轄の「社会保険診療報酬支払基金」を経由(社保の場合)して、保険者に対して請求しています。その保険者からもらう報酬で医療機関の経営は成り立っています。
「社会保険診療報酬支払基金」が医療機関から受け取った患者の診療情報は、医療機関リスト(医療機関マスタ)を含む複数のマスタ情報と照合し、適正な診療が行われたかを審査しています。審査の結果、診療内容が正しくない場合には、保険者に対する請求額が減額されたり、再請求を医療機関に依頼する仕組みになっています。
請求された患者情報に記載の「医療機関コード」は、最新の「医療機関リスト」では廃止された医療機関になっているため、正しい医療機関コードに修正する必要がある
そのため、厚生労働省は診療内容の厳正な審査を行うために、常に最新の「医療機関リスト」を保持しているのです。医療機関リストは別名「医療機関マスタ」と呼ばれています。
掲載項目
医療機関リストは「医科」「歯科」「薬局」の3種類あり、医科の医療機関リストに掲載されている主な項目は次の通りです。
■医療機関リスト
医療機関コード | 医療機関番号 | 医療機関名称 | 郵便番号 | 都道府県 | 医療機関所在地 | 電話番号 |
勤務医数 | 常勤 | 常勤医 | 常勤歯 | 常勤薬 | 非常勤 | 非常勤医 |
非常勤歯 | 非常勤薬 | 開設者氏名 | 管理者氏名 | 指定年月日 | 登録理由 | 指定期間始 |
病床数 | 診療科一覧 | 備考 | 処理日付 | 状況区分 |
入手方法
先述した通り、全国の医療機関リストは厚生労働省が常に最新化し、保有しているため、定期的に各地方厚生局の公式HPでオープンデータとして公開しています。
■HPで公開されている医療機関リスト(抜粋)
ですが、公式HPから入手する場合、次のような難点があります。
- 全国の医療機関リストが各地方厚生局のHP内の不規則な場所に存在し、該当ページを見つけるのが難しい
- 医療機関リストは上図のようにPDF、EXCEL形式となり、1医療機関の情報が複数行にまたがって表示されていたり、処理年月(いつの情報か)が先頭行にのみ表示されているため、整理や分析に向いていない
- 掲載期間を過ぎた過去分の医療機関リストは取得が不可能
以上の理由から、公式HPに存在するデータは直接の使用目的には適していません。
フロッグウェルでは、厚生労働省が公開した全国の医療機関リストを独自のプログラムを用いて、加工・分析しやすい形式に変換して提供しています。
さらにフロッグウェルで申し込むと、毎月、最新の全国の医療機関リストが提供されます。
■無料版
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医療機関リストがどんなものかサンプルが欲しいという方は、こちらからご希望のマスタを選択して送信することで、サンプルを見ることができます。
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医療機関リストの活用方法
全国の医療機関リストには、医療機関名称や所在地だけでなく、勤務医数、病床数などの多岐にわたる情報を収録しています。この章では、そんな医療機関リストの活用方法をいくつかご紹介します。
自社サービスの営業リスト
医療機関を顧客としている企業担当者において、営業リストを作成する際、マップ上から付近の医療機関を検索して1件ずつリストにおこすとなると、膨大な時間がかかってしまいます。
そこで、医療機関リストを営業リストとして使用することで、時間が短縮できるだけだなく、下記のメリットがあります。
- 最新の郵便番号、住所、電話番号が記載されているため、特に加工する必要もなく使用することが可能
- 開設者や管理者の氏名も記載されているため、どなたを通して訪問すればよいのか把握することができる
- 医療機関の開業年数から自社サービスの需要があるかどうかを判断できる
地域医療の傾向分析
厚生労働省が更新している最新の医療機関情報を元にしているため、リアルタイムの地域医療の分析に役立ちます。例えば、病床数に見合った勤務医数がいるかどうか、常勤医と非常勤医の割合などを医療機関単位、地域単位、県単位に調査することが可能になります。
また、政府が実施している団塊の世代が高齢者となる2025年に向けた取り組みである「地域医療構想」を実現するためにも、「医療機関リスト」は地域の医療提供体制を把握する重要な判断材料になります。
医療従事者の転職支援
医療従事者が転職活動をする際にも、医療機関リストは一躍買ってくれます。住所の情報から自身の希望する勤務地を絞り込むことができ、さらに病床数や勤務医数から病院の規模を把握し、自身の希望に合った医療機関をリストアップできます。
転職希望を出す医療機関が決まれば、記載されている電話番号にアポイントを取るという一連の転職活動の流れを「医療機関リスト」はサポートします。
まとめ
全国の医療機関の情報は、営業、分析、転職など様々な場面で活用できます。最後に、この記事で解説してきた内容をまとめます。
- 医療機関リストは毎月、厚生労働省が最新化し、保有している
- 医療機関リストには「医療機関番号」「医療機関名称」「住所」「電話番号」「病床数」「勤務医数」などの情報が含まれている
- 医療機関リストは「営業リスト」「地域医療の傾向分析」「医療従事者の転職活動」などに活用できる
- 「フロッグウェル株式会社」から、独自プログラムにより加工・分析がしやすい形に変換された最新の医療機関リストが毎月提供されている
フロッグウェルで入手可能な、厚生労働省が提供している最新のマスタを元に作成された「医療機関リスト」は、医療オープンデータの活用を検討されてる方にとって、有益な情報源となります。
まずは、こちらから医療機関リストのサンプルを取得し、自社サービスに生かせるか検討されてみてはいかがでしょうか。
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