TableauとMarketing Cloudのデータを連携させる方法を解説
目次
多くの企業でTableauとMarketing Cloudの導入が進む一方で、これらのツール間の連携に関してはまだ十分に理解や実践が進んでいないケースが多々存在し、その結果としてこれらの強力なツールが提供する可能性が完全には引き出されていないということが発生しています。
本記事ではTableauとMarketing Cloudのツールとしてのポテンシャルを発揮するために、両者の連携について解説します。
TableauとMarketing Cloudの概要
Tableauの概要
(公式サイトより引用:https://www.tableau.com/ja-jp/products/cloud-bi)
Tableauは、ビジュアルデータ分析ツールとして広く認識されています。このツールは複雑なデータを簡単で直感的な視覚的インターフェースに変換し、ビジネスインテリジェンス(BI)の領域で広く使用されています。ユーザーは、データを深く理解し、データ駆動型の意思決定を行うための洞察を得ることが可能です。
Marketing Cloudの概要
(公式サイトより引用:https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/overview/)
Marketing CloudはSalesforceが提供するデジタルマーケティングプラットフォームであり、マーケティング自動化、顧客ジャーニー管理、コンテンツ管理、ソーシャルメディア管理など、多岐にわたる機能を提供しています。これにより、企業は顧客との関係を深め、顧客体験を向上させることが可能となります。
TableauとMarketing Cloudの連携のメリット
TableauとMarketing Cloudの連携により、いくつかの重要なメリットが得られます。具体的には以下の点が挙げられます。
より深い洞察とデータ駆動型の意思決定
Tableauはビジュアルデータ分析ツールとして強力な機能を提供しており、Marketing Cloudから取得した豊富なデータを視覚的に解析することが可能です。これにより、データから洞察を得て意思決定を行うことが容易になります。これはマーケティング活動を最適化し、ROIを向上させるために重要です。
マーケティング戦略の効率向上
Marketing Cloudで収集したデータをTableauで分析することで、マーケティング活動のパフォーマンスを正確に測定し、さらに最適化することが可能になります。これにより、マーケティング戦略の調整とその効果の測定が容易になります。
顧客体験の向上
Marketing CloudとTableauの連携により、顧客データを深く理解し、パーソナライズされたマーケティングメッセージを提供することが可能になります。これは顧客満足度とロイヤルティの向上に寄与します。
リアルタイムの分析とアクション
TableauとMarketing Cloudを連携させることで、リアルタイムのデータ分析とそれに基づくアクションが可能になります。これは迅速なマーケティング活動の調整と最適化を可能にし、ビジネスの機動性を向上させます。
これらのメリットは、TableauとMarketing Cloudの強力な機能を組み合わせることで可能になり、ビジネスの成果に大きく寄与します。
TableauとMarketing Cloudの連携のステップバイステップガイド
手順1:必要なドライバーをインストールする
使用中のコンピューターにドライバーをインストールします。インストールについてはこちらのページを参照しながら案内に従ってインストールすると良いでしょう。既にインストール済みの方は次の②から始めてください。
手順2:コネクタをインストールする
次はコネクタのインストールです。Tableau内で「接続」を選択し、その中で「サーバーへ」の項目内接続先の中から「Salesforce Marketing Cloud」を選択します。出てくる案内に従ってコネクタをインストールします。既にインストール済みの方はコネクタにログインします。
手順3:Marketing Cloudインスタンスを構成する
次に、②でインストールしたコネクタにAPI統合を構成し適切な権限を付与していきます。注意点としてはMarketing Cloudの権限が管理者であることが挙げられますので、作業者がこれに該当するのかをしっかりと確認してから作業を行うようにしましょう。
- Marketing Cloudの管理者IDでコネクタにサインインし、「設定」→「installed Packages(インストールされたパッケージ)」へ移動します。
- 「Create a new package (新しいパッケージの作成)」を選択→「Name (名前)」の入力と「Create with enhanced functionality (強化された機能を使って作成)」を選択し、「保存」をクリック。
- 「Add Component (コンポーネントの追加)」の「Choose Your Component Type (コンポーネント タイプの選択)」の下にある「API 統合」を選択肢、「次へ」をクリック。
- 「Add Component (コンポーネントの追加)」の「Choose Your Integration Type (統合タイプの選択)」の下にある「Server-to-Server (サーバー間)」を選択し、「次へ」をクリック。
- スコープを選択します。SOAP ベース URI が入力されます。
(参照:https://help.tableau.com/current/pro/desktop/ja-jp/examples_salesforce_marketing_cloud.htm)
具体的な活用法
TableauとMarketing Cloudを連携させることで、さまざまな活用や応用が可能となります。具体的な活用方法や応用方法について紹介します。
活用例
①顧客の行動分析
TableauとMarketing Cloudを連携させることで、Marketing Cloudに保存されている顧客の行動データをTableauで視覚化し、そのパターンや傾向を詳しく分析することが可能です。この分析結果を基に、より効果的なマーケティング戦略を構築したり、既存の戦略を最適化することが可能です。
②キャンペーンのパフォーマンス分析
Marketing Cloudで行われたマーケティングキャンペーンのパフォーマンスデータをTableauで視覚化し分析することで、どのキャンペーンが最も効果的だったのか、どの部分を改善すべきなのかを理解することが可能です。
③セグメンテーションとターゲティング
Marketing CloudのデータをTableauを用いて詳細に分析することで、より精緻な顧客セグメンテーションを行い、それぞれのセグメントに対する適切なマーケティング戦略を立案することが可能です。
まとめ
本記事では、TableauとMarketing Cloudの連携について詳しく解説しました。これらのツールを連携させることで、データ分析とマーケティング活動をより効果的に進めることが可能です。具体的には、顧客行動の詳細な分析やキャンペーンのパフォーマンス分析、精緻な顧客セグメンテーションとターゲティングなどが可能となります。
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