Tableau Explorerとは 利用できる機能と活用シーンを分かりやすく解説
目次
- 1. Tableau Explorerとは何か
- 1.1 Explorerの基本的な位置づけ
- 1.2 どんな人向けのライセンスか
- 1.3 Viewer・Creatorとの関係
- 2. Explorerで利用できる主な機能
- 2.1 ダッシュボードの操作と分析
- 2.2 Web上でのデータ分析
- 2.3 コンテンツの保存と共有
- 3. Explorerでできないこと
- 3.1 データ接続の作成
- 3.2 データモデルや定義の変更
- 3.3 高度な分析や開発
- 4. Explorerが向いている業務・役割
- 4.1 営業・マーケティングマネージャー
- 4.2 事業部の分析担当
- 4.3 現場のリーダー
- 5. ライセンス設計の考え方
- 5.1 Explorerを配るべき人
- 5.2 Creatorとの役割分担
- 5.3 コストと効果のバランス
- 6. まとめ
Tableauには複数のライセンスが用意されており、どのユーザーにどのライセンスを配布すべきか迷う企業は少なくありません。
特に「Explorer」はViewerとCreatorの中間に位置するライセンスであり、役割が分かりにくいと感じる人も多いでしょう。
Viewerはダッシュボードを閲覧するためのライセンス、Creatorはデータ接続やダッシュボードを作成するためのライセンスです。一方、Explorerは既存のデータを使って分析を行うユーザーを想定したライセンスとなっています。
本記事では、Tableau Explorerの役割や利用できる機能、そしてライセンス設計の考え方について解説します。特に、マネージャーや部門リーダーがどのような役割でExplorerを活用すべきかを中心に紹介します。
Tableau Explorerとは何か

まずは、Explorerの基本的な位置づけを整理しておきましょう。
Tableauのライセンスは大きく「Creator」「Explorer」「Viewer」の3つに分かれており、それぞれ役割が異なります。
Explorerはその中でも、分析を行うビジネスユーザー向けのライセンスとして設計されています。
Explorerの基本的な位置づけ
Explorerは、Tableau CloudまたはTableau Server上でデータ分析を行うユーザー向けのライセンスです。
Creatorがデータ接続やデータモデルの設計、ダッシュボード作成を担当するのに対し、Explorerはすでに公開されたデータソースを使って分析を行う役割を担います。
例えば、Creatorが用意したデータソースやダッシュボードを利用して、
- 売上データを期間別に分析する
- 地域別の売上を比較する
- 特定の顧客層の動向を確認する
といった分析をブラウザ上で行うことができます。
つまりExplorerは、データ基盤を作る役割ではなく、そのデータを活用して分析を進める役割のユーザーに適したライセンスです。
どんな人向けのライセンスか
Explorerは、日常的にデータを分析するビジネスユーザー向けのライセンスです。
具体的には、
- 営業やマーケティングのマネージャー
- 事業部の分析担当者
- 部門のリーダー
といった、データを見て意思決定を行う立場のユーザーが対象になります。
これらのユーザーはSQLを書いたりデータ設計をしたりする必要はありませんが、ダッシュボードを閲覧するだけでは不十分な場合が多くあります。
「この数字はなぜ増えたのか」「どの地域で売上が伸びているのか」といった疑問を自分で調べたい場面も多いでしょう。
Explorerは、こうしたデータを深掘りして分析したいユーザーに最適なライセンスです。
Viewer・Creatorとの関係
Tableauのライセンスを理解するためには、3つの役割の違いを整理することが重要です。
まずViewerは、完成したダッシュボードを閲覧するためのライセンスです。
フィルター操作などはできますが、新しい分析を作成することはできません。
Explorerは、その一歩先のライセンスです。
既存のデータソースを使って新しいワークシートを作成したり、グラフを組み替えたりして、データを深く分析できます。
Creatorはさらに上位のライセンスで、データ接続やデータモデルの設計、ダッシュボード作成まで行うことができます。
このように整理すると、
Viewer:ダッシュボードを見る
Explorer:データを分析する
Creator:分析基盤を作る
という役割の違いが見えてきます。

(1)Creator,Explore,Viewerの役割の違い
ツールの使い方がわからないといって分析ができないわけではない (Viewer だって分析できるもん!) – データ可視化のアイデア帳
Explorerで利用できる主な機能

Explorerは、ビジネスユーザーがデータを深掘りして分析するための機能を備えています。
ダッシュボードの操作と分析
Explorerでは、公開されたダッシュボードを自由に操作することができます。
例えば、
- フィルターを変更する
- 期間を切り替える
- 地域や商品別にドリルダウンする
といった操作を行いながら、データの傾向を詳しく分析できます。
会議中に「この数字はなぜ増えているのか」といった疑問が出た場合でも、その場でフィルターを変更して原因を調べることが可能です。
Web上でのデータ分析
Explorerはブラウザだけで分析作業を行える点も特徴です。
Tableau Desktopをインストールする必要はなく、Webブラウザ上でワークシートを作成し、グラフや表を自由に組み替えることができます。
これにより、IT部門に依頼することなく、ビジネスユーザー自身がデータ分析を進められる環境を実現できます。

ユーザー自身でフィルター変更などをして分析が可能
コンテンツの保存と共有
Explorerで作成した分析結果は保存して共有することもできます。
例えば、
- 自分用のビューを保存する
- チームメンバーと共有する
- コメントを付けて議論する
といった形で、データを使ったコラボレーションを進めることが可能です。
これにより、組織内でデータを中心とした意思決定を行いやすくなります。
Explorerでできないこと

Explorerは便利なライセンスですが、Creatorと比べると制限もあります。
これはデータガバナンスを維持するための設計でもあります。また、ExploreではCreatorに比べて表現方法やレイアウト調整に関しても機能制限があり、デザインや構築を気軽に調整するにはCreatorのほうが向いている場合もあります。
データ接続の作成
Explorerでは、新しいデータベース接続を作成することはできません。
データベース接続やデータ統合はCreatorの役割となります。Explorerは、Creatorが準備したデータソースを利用して分析を行うことになります。
データモデルや定義の変更
Explorerでは、データモデルや指標定義を変更することもできません。
例えば、
- データソースの構造
- セマンティックレイヤーの定義
といった部分はCreatorのみが編集できます。
この仕組みによって、重要な指標定義が勝手に変更されることを防ぎ、組織としてのデータガバナンスを維持できます。
高度な分析や開発
Explorerでは、拡張機能やスクリプト連携などの高度な分析機能も利用できません。
Python連携やデータ準備などの高度な処理はCreatorの役割になります。
Explorerは、あくまで既存データを使った分析に特化したライセンスです。
Explorerが向いている業務・役割

Explorerは、データを活用して意思決定を行う立場のユーザーに特に向いています。
営業・マーケティングマネージャー
営業やマーケティングのマネージャーは、日々のKPIを確認しながらチームの状況を把握する必要があります。
Explorerを使えば、
- チームの売上推移
- 地域別の成果
- キャンペーンの効果
などをその場で分析することができます。
事業部の分析担当
事業部の分析担当者は、KPIをさまざまな切り口で分析する役割を担っています。
Explorerを使えば、Creatorが準備したデータソースを活用して仮説検証を行うことができます。
現場のリーダー
現場のリーダーにとってもExplorerは有効です。
部下の進捗状況を確認しながら、問題のある指標を見つけて迅速に対応することができます。
ライセンス設計の考え方

Tableauを導入する際、多くの企業が悩むのがライセンスの配分です。
Creatorを全員に配布する方法もありますが、現実的にはコストや運用面で課題が出てきます。
ここで重要になるのが、CreatorとExplorerの役割分担です。
Explorerを配るべき人
Explorerを配布すべきユーザーは、次のような特徴を持っています。
- 定期的にデータ分析を行う
- 数字を見て意思決定をする
- ダッシュボードを深掘りしたい
Viewerでは機能が足りないが、Creatorほどの権限は必要ないユーザーがExplorerの対象になります。
Creatorとの役割分担
多くの企業では、次のような役割分担を採用しています。
| 観点 | Creator | Explorer | Viewer |
| 運用コスト | 高い(専門人材が必要) | 中 | 低 |
| データ変更権限 | あり | なし | なし |
| セキュリティリスク | 高め(設計変更可能) | 中 | 低 |
| ガバナンス管理 | 難しい | 管理しやすい | 最も簡単 |
| 主な利用者 | データ担当者 | 分析ユーザー | 閲覧ユーザー |
このように役割を分けることで、データ基盤を安定させながら分析を広げることができます。
コストと効果のバランス
ライセンス設計では、コストと運用のバランスを考えることが重要です。
Creatorは高機能な分、ライセンス費用も高くなります。 一方でViewerだけでは分析が進まず、データ活用が停滞してしまう可能性があります。
そのため多くの企業では、
- Creator:少数(データ担当)
- Explorer:分析ユーザー
- Viewer:閲覧ユーザー
という構成を採用しています。

(2)実際のTableau公式HPに記載のコスト表
Explorerを中心にライセンスを設計することで、コストを抑えながらデータ活用を広げることが可能になります。
まとめ
Tableau Explorerは、データを分析するビジネスユーザー向けのライセンスです。
Viewerよりも自由度が高く、Creatorほどの専門知識は必要ありません。 既存のデータソースを使って分析を深めることができるため、マネージャーや分析担当者に適しています。
また、CreatorとExplorerを適切に分けることで、運用コストやデータガバナンスのバランスを取りながらBI活用を進めることができます。
Tableauを組織で活用する際は、各ユーザーの役割に合わせてライセンスを設計することが重要です。Explorerはその中でも、データ活用を広げる中心的な役割を担うライセンスと言えるでしょう。
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