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Tableauのダンベルチャートとは?具体的な作成手順や主な利用シーンを分かりやすく解説

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データの差異や変化を視覚的に表現してビジネスのインサイト(洞察)を深めることは、効果的なデータ分析に欠かせません。
Tableauは、直感的かつ高度なビジュアライゼーション機能を提供し、その中でも「ダンベルチャート」は2つのデータポイント間の差異を明確に示す強力なツールです。ダンベルチャートを使うことで、異なる時点のデータ比較やカテゴリ間の差異の強調、さらには目標値と実績値のギャップの明示が可能になります。
この可視化方法によってデータの変化を直感的に理解でき、意思決定の精度が向上するでしょう。

この記事では、ダンベルチャートの特徴や具体的な作成手順、主な利用シーンについてTableau初心者にも分かりやすく解説します。この記事を読んで実践することにより、データの理解が深まり、ビジネスにおける戦略的な判断をサポートできるようになるでしょう。
Tableauを利用してデータの差異を明確に可視化したいと考えている方にとって、この記事が有益なスタートラインになれば幸いです。

ダンベルチャートとは?


ダンベルチャートとは、2つのデータポイント間の差異や変化を視覚的に表現するグラフの一種です。その名の通り、ダンベル(鉄アレイ)のような形状をしており、2つの円を線で結ぶことでデータ間の距離や変化を直感的に示します。
例えばある製品の前年と今年の売上を比較する際に、各年の売上を円で示してそれらを線で結ぶことで、増減の度合いや傾向を一目で把握できるでしょう。
このように、ダンベルチャートは時系列データやカテゴリ間の比較において、変化の大きさや方向性を明確に伝えるために有効なグラフです。

特に、複数のカテゴリや複数の期間にわたるデータを同時に比較する際に、その視覚的な明瞭さから重宝されています。Tableauではダンベルチャートを簡単に作成でき、データ分析や報告資料の作成において視覚的なインパクトと理解しやすさを実現できます。その結果、データに基づく意思決定をより効果的にサポートできるようになるでしょう。

Tableauでダンベルチャートを作成する手順


それでは実際に、Tableauを使ってダンベルチャートを作成する具体的な手順をご紹介します。
なお、今回はTableauに付属している「サンプルスーパーストア」を使用し、各地域における2023年〜2024年の売上の伸びを可視化していきます。あらかじめ、Tableauにサンプルスーパーストアの「オーダー(注文)」シートを接続しておきましょう。

 Tableauにデータを接続する方法がわからないという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
    ◆Tableauにおけるデータ接続と加工方法を手順付きで解説

【手順1】年別の売上フィールドを作成する

2年間の売上差分を出すために、2023年用と2024年用の売上フィールドを作成します。

下記の計算フィールドを新しく作成しましょう。

★2023年売上
IIF(YEAR([オーダー日])=2023,[売上],0)

★2024年売上
IIF(YEAR([オーダー日])=2024,[売上],0)

【手順2】売上差のフィールドを作成する

手順1で作成した2つのフィールドをもとに、2023年〜2024年の売上差を出すフィールドを作成します。

★売上差(2023〜2024年)
[★2024年売上]-[★2023年売上]

【手順3】グラフを作成する

実際にダンベルチャートを作成していきます。

以下の操作を順に行いましょう。

・列シェルフに[メジャーバリュー]をドラッグ&ドロップし、[★2023年売上][★2024年売上]のみにする

・行シェルフに[地域]をドラッグ&ドロップする

・列シェルフに[★2023年売上]をドラッグ&ドロップする(メジャーバリューの左側に)

・列シェルフにある[メジャーバリュー]を右クリック > 二重軸 をクリックする

・[★2023年売上]の軸を右クリック > 軸の同期 をクリックする

・画面サイズを標準 > ビュー全体 に変更する

【手順4】グラフタイプを変更する

グラフタイプをガントチャート形式に変更します。

マークカードにある「合計(★2023年売上)」を開き、グラフタイプをガントチャートに変更しましょう。

また、ダンベルチャートの持ち手部分を表示させるために、[★売上差(2023〜2024年)]を「サイズ」にドラッグ&ドロップします。

必要に応じてサイズの大きさを変更しましょう。

【手順5】体裁を整える

最後に、ダンベルチャートの体裁を整えて完成です!

必要に応じて、下記の操作を順に行いましょう。

・マークカードの「メジャーバリュー」を開き、サイズを大きくする

・[メジャーネーム]を色にドラッグ&ドロップし、[★2023年売上]の色をグレーにする

・マークカードの「合計(★2023年売上)」を開き、[★売上差(2023〜2024年)]を「サイズ」にドラッグ&ドロップする。また、色を下図のように設定する

・上部のヘッダーを非表示にし、下部のタイトルを適切に変更する

以上でダンベルチャートの完成です!

ダンベルチャートを作成したことで、
・1年間で最も売上を伸ばしたのは関西地方である
・中国地方と北海道は、売上の伸びが芳しくない
・四国と東北地方に至っては、前年よりも売上が落ちてしまっている
といったインサイトが得られました。

Tableauにおけるダンベルチャートの主な利用シーン


Tableauにおけるダンベルチャートは、2つのデータポイント間の差異や変化を視覚的に表現するための有効な手法です。

ここでは、Tableauにおけるダンベルチャートの主な利用シーンを3つご紹介します。

①異なる時点のデータを比較したい時

ダンベルチャートは、異なる時点のデータを比較する際に効果的です。
例えば前年と今年の売上を比較する場合、各時点のデータポイントを線で結ぶことで増減の傾向や変化の大きさを直感的に把握できます。この手法により、時間の経過によるパフォーマンスの推移を明確に示せるようになるでしょう。

また、各データポイント間の距離が変化の度合いを示すため、どの時点で大きな変化があったのかを一目で確認できます。

②2つのカテゴリ間の差異を強調したい時

異なるカテゴリ間の差異を強調する際にも、ダンベルチャートは有用です。
例えば男性と女性の平均給与を比較する場合、各カテゴリのデータポイントを線で結ぶことで差異の大きさや方向性を視覚的に示せます。
この方法により、カテゴリ間の不均衡やギャップが明確になり、データに基づく意思決定をサポートできます。

さらに、色分けやサイズの調整を組み合わせると、差異の重要性や傾向をより強調することもできるでしょう。

③目標値と実績値のギャップを明示したい時

目標値と実績値の差異を明示するために、ダンベルチャートは効果的な手段となります。
例えば営業チームの目標売上と実際の売上を比較する際、各担当者の目標値と実績値を線で結ぶことで達成度や不足分を視覚的に表現できます。
これにより、どの担当者が目標を達成し、どの担当者が未達成であるかを一目で把握でき、今後の戦略立案やリソース配分の見直しに役立てられるでしょう。

また、ギャップの大きさに応じて色や太さを変えることで、問題の深刻度を強調することも可能です。

まとめ

この記事をとおして、Tableauでダンベルチャートを作成する方法を手順に沿って詳しく解説しました。

ダンベルチャートは、2つのデータポイント間の差異や変化を視覚的に表現でき、時系列データの比較やカテゴリ間の差異の強調、目標値と実績値のギャップの明確化に非常に役立ちます。 Tableauでのダンベルチャートの作成方法を学ぶと、より高度なデータ分析が可能となり、視覚的なインパクトを持ったプレゼンテーションが実現できるようになるでしょう。
この記事が、Tableauを活用してデータ分析をより効果的に行いたいと考えている方々にとって、役立つガイドとなれば幸いです。

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