Power BI カスタムビジュアルの紹介
目次
Power BIはビジネスインテリジェンス(BI)のツールとして、データ分析やレポート作成に広く利用されています。
Tableauや他のBIツールと比較して、カスタマイズ性が低いと感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Power BIのカスタムビジュアル機能を活用することで、グラフィカルなレポートのカスタマイズ性は大幅に向上します。
Power BIカスタムビジュアルとは
Power BIのカスタムビジュアルは、Microsoftが提供するAppsouceから追加できるビジュアルコンポーネントです。これらは、標準のビジュアルでは表現できない特定のニーズに応えるためにデザインされています。例えば、複雑なデータ関係を視覚化するサンキーチャートや、地理的なデータを表現するためのカスタムマップなど、多岐にわたるビジュアルが提供されています。
(参照:https://appsource.microsoft.com/ja/marketplace/apps?product=power-bi-visuals)
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◆PowerBI カスタムビジュアルでグラフィカルなレポートを作成する方法
カスタムビジュアルの活用事例
Power BIのカスタムビジュアルを活用することで、様々なデータをより直感的かつ視覚的に理解しやすい形で表現することが可能になります。ここでは、カスタムビジュアルを利用した具体的な活用事例を深掘りして説明します。
データの階層構造の視覚化
データにはしばしば階層構造が存在します。例えば、企業の組織構造、商品のカテゴリー分け、地理的な位置情報などがこれにあたります。これらの階層構造を視覚化することで、全体の構造や各要素間の関係性を一目で把握することが可能になります。
サンキーチャート
サンキーチャートは、異なるカテゴリ間の流れや関係を視覚化するのに適しています。たとえば、ある製品の生産から消費者までの流通の過程や、ウェブサイトへの訪問者の流れを示すのに用いられます。このチャートを用いることで、データの流れの大きさや方向性を明確に示すことができ、どの過程がボトルネックになっているか、どのパスが最も効率的かなど、深い分析が可能になります。
ツリーマップ
ツリーマップは、階層構造を持つデータを矩形で表現し、それぞれの矩形の面積をデータの量で表すビジュアルです。例えば、売上データを地域ごとに分析する際に、各地域の売上を面積で表現することができます。これにより、どの地域が売上に大きく貢献しているかが一目で分かります。
地理的データの視覚化
地理的なデータを視覚化することは、特に地域別のパフォーマンス分析や市場分析において重要です。カスタムマップを使用することで、標準的な地図ビジュアルよりも詳細でカスタマイズ可能な地図を作成できます。
Chicletスライサー
PowerBIを使用するエンドユーザーは分析用途が様々です。社員の数だけ分析したいキーが違うはずです。検索値を入力する事もよいですがワンクリックで分析ができればユーザーエクスペリエンスも向上するはずです。そんな時に使用すると便利なカスタムビジュアルがChicletスライサーです。下記画像のように予めデータ値を要素として保持しておく事でワンクリックで指定の分析を行う事が出来ます。
カスタムビジュアルの追加方法
Power BIでカスタムビジュアルを追加するには、Power BIサービス内で「ビジュアルの取得」オプションを選択し、MicrosoftのMarketplaceから必要なビジュアルを検索して追加します。簡単な手順で、レポートに必要なカスタムビジュアルを組み込むことができます。
まとめ:Power BIのカスタマイズ性を最大限に活用する
Power BIは、カスタムビジュアルを活用することで、そのカスタマイズ性を大幅に拡張できるツールです。この機能を利用することで、従来のBIツールでは表現できなかった独自の視覚化やインタラクティブなレポートを作成し、データ分析の精度を高め、より効果的な意思決定をサポートします。
Power BIのカスタムビジュアルを最大限に活用する例として、販売データの分析が挙げられます。従来のBIツールでは一般的なチャートやグラフで販売パフォーマンスを表示することが多いですが、Power BIのカスタムビジュアルを使用することで、地理的な販売分布を表すインタラクティブなカスタムマップや、時間経過による販売トレンドを視覚的に追跡するためのアニメーション付きラインチャートを作成できます。これにより、ユーザーは販売データの背後にあるトレンドやパターンを直感的に理解し、地域別の販売戦略を最適化したり、将来の販売予測をより正確に行うための洞察を得ることができます。このように、Power BIのカスタマイズ性を活かすことで、従来の分析方法では見過ごされがちなデータの洞察を引き出し、効果的な意思決定を支援します。
カスタムビジュアルについてより詳しく知りたい方は、PowerBI カスタムビジュアルでグラフィカルなレポートを作成する方法をご参照ください。この記事では、カスタムビジュアルの追加方法から活用事例まで、具体的な手順とともに詳しく説明しています。
Power BIのカスタムビジュアルを駆使することで、従来のビジュアルにはない新しい視点でデータを分析し、ビジネスインサイトの発見につながる可能性を広げましょう。
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