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Marketing Cloudの拡張機能とは?データ活用を進化させるアプリ連携&ツールを解説

#Marketing Cloud #拡張機能 #アプリ連携

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Salesforce Marketing Cloudは、多機能で拡張性の高いマーケティングプラットフォームとして、多くの企業に導入されています。しかし、実務に落とし込んでいくなかで「もう少し柔軟に使えたら」と感じたことはないでしょうか。

この記事では、そうした“惜しい”感覚を抱く方に向けて、Marketing Cloudを一歩先へ進める拡張機能やアプリ連携を紹介します。

データ活用の質を上げたい方、標準機能に限界を感じている方にとって、きっとヒントになるはずです。

Marketing Cloudの活用が変わる3つの拡張アプローチ


Marketing Cloudは、導入直後のままでも高いパフォーマンスを発揮します。ただ、使い込むほどに「ここがもっと簡単だったら」「他ツールとつながれば」といった気づきが増えていくのも事実です。

そうした課題を補完するのが、拡張機能や連携アプリの存在。

ここでは、「データ活用」「業務効率化」「外部サービス連携」の3つの視点から、特に注目度の高い拡張例をピックアップしてみましょう。

データ活用を広げる拡張アプリとは

Marketing Cloudには、顧客データを収集・蓄積する優れた機能があります。とはいえ、実際のセグメント設計や施策運用で、「もう少し細かく切り分けたい」と感じるシーンは少なくありません。

その悩みに応えてくれるのが、DESelectやSalesforce CDPといった拡張アプリです。たとえばDESelectは、SQLを使わずに複雑なセグメントを組める点が大きな特長。

非エンジニアでも自分の手で細やかなリストを作成できるようになり、分析やテストのスピードも大幅に上がります。

一方、Salesforce CDPやSegmentを活用すれば、Webやアプリ上の行動データと顧客属性を紐づけた高度な施策が可能になります。単なるデータの“蓄積”から“戦略的活用”へと移行するには、こうした拡張が欠かせません。

業務効率を高めるChrome拡張機能

Marketing Cloudの実務では、細かな確認作業や繰り返しの操作が頻繁に発生します。

そのたびに手を止めて操作画面を探したり、都度SQLを走らせたり……小さなことのようでも、積み重ねると大きな負担になるものです。

そんな作業の煩雑さを解消してくれるのが、SFMC CompanionやQuery StudioといったChrome拡張。SFMC Companionを導入すれば、Data Extensionの中身を一覧表示で確認できたり、SQLを直感的に実行できたりと、手元の操作感がまるで変わります。

また、Salesforce Inspectorを組み合わせることで、オブジェクト構造の確認やデータ更新が一括で行えるようになり、開発者でなくても運用の幅が広がります。

「こんなに簡単だったのか」と驚く方も多く、導入後すぐに効果を実感できる拡張といえるでしょう。

他サービスとの連携で広がる施策の幅

Marketing Cloud単体でも多くの機能が使えますが、他サービスと連携することで、その真価はさらに際立ちます。特に、EC・チャット・メール検証などの分野では、拡張による施策展開の柔軟性が格段に上がります。

たとえば、Shopifyとの同期アプリを使えば、購買データをトリガーにしたシナリオ配信が可能に。リアルタイム性を重視するなら、WhatsAppとの連携によって顧客への即時通知も実現できます。

さらに、Litmusを使えば、さまざまな端末でのメール表示を事前にチェックでき、誤配信リスクを回避。SiteCoreとの連携を通じて、Webサイト側のパーソナライズとMarketing Cloudの連携を高いレベルで統合することも可能です。

マーケティング施策を“点”ではなく“面”で展開する──そのための土台として、外部連携は大きな力になってくれます。

拡張機能を選ぶうえで押さえるべき3つの判断基準

拡張機能や連携アプリは便利ですが、「何でも入れればよい」というわけではありません。むしろ、自社の体制や目的に合っていないものを選んでしまうと、かえって業務が複雑化してしまうリスクもあります。

ここでは、導入にあたって必ずチェックしておきたい3つの視点を整理しました。

チームのスキルレベルと導入ハードル

最初に確認すべきは、社内のスキルセットに対してその拡張機能が“扱えるかどうか”。たとえば「SQLが必要」「API連携の設定が複雑」など、専門知識が前提となるツールは、導入しても使いこなせないケースが多々あります。

その点、DESelectのようにノーコードで操作できる拡張機能であれば、マーケティング部門単独でも使い始めやすく、現場の負担を抑えられます。

社内のITリソースが限られている場合には、導入から運用までを“自走できるかどうか”を一つの基準にするとよいでしょう。

運用体制との相性(誰が扱うのか)

ツールの選定では、「導入後、誰がどこまで使うのか」という視点も非常に重要です。
たとえば、マーケティング担当者が日常的に使う機能であれば、UIや操作ステップのわかりやすさが求められます。逆に、分析専門チームや開発部門が使う機能であれば、柔軟性やカスタマイズ性が優先されるかもしれません。
また、「誰が設定し、誰がメンテナンスし、誰がレポートを見るのか」といった役割分担も含めて整理しておくことで、後々の混乱を防ぐことができます。便利そうに見えるツールでも、使い手との相性が悪ければ成果にはつながりにくいものです。

スケーラビリティとサポート体制

もうひとつ見落としがちなポイントが、導入後の“持続性”です。短期的に便利なツールでも、バージョン更新やサポートが不安定であれば、数カ月後には使い物にならなくなってしまうこともあります。

AppExchangeに登録されているか、定期的なアップデートが行われているか、ユーザー評価は安定しているかといった要素も確認しておきましょう。また、導入企業の規模や業種に偏りがある場合、自社にフィットしない可能性もあるため、事例やレビューのチェックも有効です。

長期的な視点で「この拡張機能は今後も使い続けられるか?」を見極めることが、安定した運用の鍵を握ります。

導入の失敗を防ぐために意識したい3つのポイント


どれほど便利な拡張機能やアプリでも、導入の仕方を誤れば効果が半減してしまいます。

現場でよく起こる“つまずきポイント”をあらかじめ知っておくことで、無駄な手戻りや形骸化を防ぐことができるでしょう。

ここでは、ありがちな落とし穴とその回避策を3つに分けて整理しました。

機能の重複や依存に注意する

拡張機能を増やしていくと、似たような機能を持つアプリが重なってしまうことがあります。気づかないうちに「これ、別のツールでもできたな」といった“機能かぶり”が発生しやすいのです。

また、拡張アプリに過度に依存した設計にしてしまうと、もし提供元がサービスを終了した際、大きな影響を受けかねません。

こうしたリスクを避けるには、導入前に「今ある機能で代替できるか」「標準機能との棲み分けはどうか」を冷静に見極めることが大切です。

使わない機能が多くなると形骸化する

多機能なツールを導入したものの、実際にはその一部しか使っていない──そんな状況に心当たりはないでしょうか。これは、機能が豊富すぎるがゆえに起きる“宝の持ち腐れ”の典型例です。

最初からすべての機能を使いこなそうとするのではなく、自社の課題に直結する一部の機能にフォーカスして段階的に展開していく方が、結果として活用が定着しやすくなります。

「まずはここから」という小さなスタートが、拡張機能を無理なく定着させるコツです。

社内に浸透させるためのオンボーディング

拡張機能を導入しただけでは、現場で使われるようにはなりません。むしろ、「またツールが増えた」と反発されたり、誰も使わず放置されてしまうケースも珍しくないのです。

だからこそ重要なのが、導入初期のオンボーディング施策。

簡単な操作マニュアルの共有や、少人数での使い方勉強会、定期的なフィードバックの場づくりなど、ちょっとした工夫が定着を後押しします。

拡張機能の価値をチーム全体で実感できるようになると、自然と活用の幅も広がっていきます。“入れて終わり”にしない運用の設計こそが、成功のカギを握っているのです。

まとめ

Salesforce Marketing Cloudの拡張機能やアプリ連携は、標準機能だけでは手が届きにくい部分を補完し、運用を一段と柔軟にしてくれる存在です。データ活用を強化したい方、作業効率を高めたい方、外部ツールとの連携で施策の幅を広げたい方にとって、それぞれに有効な選択肢が揃っています。

とはいえ、拡張には選び方と使い方に注意が必要です。

スキルや体制に合っているか、運用のなかで定着する仕組みを用意できるか――そうした点を押さえたうえで導入を進めれば、Marketing Cloudのポテンシャルをさらに引き出せるはずです。拡張機能は単なる「追加の便利ツール」ではなく、自社のマーケティングを進化させるための“戦略的な装備”ともいえるでしょう。

ぜひ、自社にフィットするものを見極めながら、より効果的な活用を目指してみてください。

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