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医療機関一覧表とは オープンデータの特徴や活用方法を解説

今回は「医療機関一覧表」を活用したオープンデータの特徴や活用方法を解説します。

医療機関一覧表とは

医療機関が記載されている一覧表のことを指します。
地方厚生局が公開している医療機関一覧表の他に、各地方の医師会が公開している医療機関一覧表があります。

医療機関一覧表の主な内容


医療機関一覧表の主な内容は以下の通りです。

  • 医療機関番号
  • 医療機関名称
  • 医療機関所在地
  • 電話番号
  • 勤務医数
  • 開設者氏名
  • 管理者氏名
  • 指定年月日
  • 登録理由
  • 指定期間始
  • 病床数
  • 診療科名
  • 備考
  • 医療機関一覧表の活用方法

    郵送DMを送付する

     
    医療機関一覧表には、住所が記載されています。この住所宛にDMを送付することが可能です。コロナ禍となり、医療機関における面会規制が厳しくなり、キーマンとの面会が難しくなってきた中でDM営業は有効です。ユーザーとしても、感染のリスクを冒さず新たな有益情報が得られるのは嬉しいものです。DMの最終ページに、商品問い合わせページなどを設け、FAXで簡単に申し込みできるように工夫しておくと尚良いでしょう。

    セミナーや学会の集客に活用する

    医療業界においては、コロナ禍になってからWEBを使ったセミナーや学会展示などが多く展開されるようになりました。医療機関一覧表では、管理者氏名や開設者氏名などのキーマンの情報が公開されています。この一覧表から得られた情報を基にキーマンに対しDMを送ったり、電話などを通して案内することができます。セミナーや学会経由で商品のデモンストレーション依頼、見積依頼がくることも往々にしてありますので、非常に有効な手段であると言えます。

    飛び込み先の選定として活用する

    単純に飛び込み営業をする際のターゲット先を選定する上で必要な情報を得ることができます。闇雲に飛び込むスタイルの営業よりも、ある程度の情報を持って飛び込み営業した方が、営業マンとしては、心理的な負荷が軽減されます。なにより成約率が良い方向に変わってきますので、この点も大いに活用していきたいところです。

    病院リストの精査に活用する

    特に厚生局の医療機関一覧表においては、情報の鮮度が良いため、最新の病院リストを精査する上で非常に役立ちます。というのも、コロナが理由で経営難になり「ネットにはまだ情報が記載されているがいつの間にか閉業している」施設も少なくないからです。
    一方で、医療機関一覧表のリストであれば、閉業情報を踏まえた内容になっているため、最新情報が収集できるのです。効率的に営業していく上で、正しい病院リストの情報は必須ですから、かなり有益な情報であると言えます。
     

    医師会参加施設に対してアプローチできる

    各地方の医師会が作成している医療機関一覧表であれば、医師会に参加している施設の一覧が確認できます。医師会に参加している施設同士で医師達が繋がりを持ち、情報交換することもありますので、その特性を利用し、営業に活用することは十分可能です。

    例えば同じ医師会役員の院長が経営しているクリニックが2施設(A内科クリニック、A胃腸科外科クリニック)あったとします。この状況で、「A内科クリニックに入っている●●機器をA胃腸科外科クリニックで提案する」といった手法で、横の繋がりを意識して営業展開することによって、場合によっては複数の商品を数珠つなぎのように●●機器をA胃腸科外科クリニックで導入いただくことも可能なのです。
    少ない労力で成果を最大化させるための方法として極めて有効な手段となります。

    医療機関のホームページの有無が確認できる

    各地方の医師会が作成している医療機関一覧であれば、ホームページを持っている医療機関の名称の欄にホームページのリンクが添付されています。
    医療機関によって、経営スタンスが異なるためホームページの有無はそれぞれです。このような背景があるため、医療機関のホームページを探すのは一苦労ですが、医師会の医療機関一覧を確認することでひと目でホームページがある施設を探し出すことができます。
    ホームページには施設内の医療機器の情報や院長の経歴、診療時間などといった営業に活用できる有益な情報が多く記載されている場合がありますので、この情報をいち早く収集できることは非常に有意義です。

    医療機関の正しい所在地が把握できる

    各地方の医師会が作成している医療機関一覧であれば、所在地においても最新情報が更新されていきますので、正確な住所を把握することが可能です。というのも、医療機関において建物の老朽化に伴い移転新築を計画し実施する施設も少なくないからです。移転新築においては、旧院から近場の場所を移転場所として設定する施設もあれば、旧院から離れた場所を移転先として設定する施設もあります。

    いずれにせよ、住所が変わるわけです。もし移転前の旧院の情報をずっと保有していた場合、古い情報の営業リストを元にユーザー訪問しようと足を運ぶも、既に閉業していたことがその時初めて分かるケースもあります。そうなってしまうと、せっかく時間を割いて訪問したことが無駄になってしまうのです。確実な場所でユーザーと面会するためにも正しい医療機関の所在地を把握することは非常に重要なポイントになるのです。

    勤務医数を把握することでキーマン把握に活用する

    各病院、クリニックごとで勤務医数はまちまちです。常勤医しかいない医療機関もあれば、常勤医がおらず、ほぼ非常勤医で構成された医療機関もあります。そのような場合において、キーマンが非常勤医になるケースもあります。つまり、設備投資の決定権をもった人物が非常勤医であるケースがあるのです。それを判断するために、勤務医数を把握することは有意義です。
    また、勤務医数が3人であればキーマンになり得る可能性のある人物が3人存在する、ということになるのです。このことを踏まえて営業できるか否かで成約率は大きく変わると言っても過言ではありません。キーマンを把握し、押さえることが営業マンにとって非常に重要なことであるからです。

    協業会社間で情報を共有し合い、必要な情報を収集する

    医療機関一覧表のオープンデータは各業者ごとで持っているケースがあります。
    そういった場合に、お互いに共有し合うことで足りない情報を補填することが可能です。自社でしか知り得ない情報を協業会社へ、協業会社でしか知り得ない情報を自社へ取り込むことによって、効率的に必要な情報が収集できるのです。

    まとめ


    コロナ禍で直接ユーザーと面会できないケースが増え、生の情報がなかなか収集できなくなった現在において、医療機関一覧表では最新の情報が手に入るため非常に有益です。場合によっては、直接ユーザー訪問しても知り得ない情報を知ることも可能です。

    営業マンとしては常にアンテナを張り、医療機関一覧表を上手く活用することによって、効率的な営業展開が可能となります。それによって会社の業績に貢献できる機会が増えることでしょう。ぜひ医療機関一覧表を活用し、あなたの営業マンとしての人生を豊かにしていってください。

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