病床機能報告の使い方
病床機能報告には様々な情報が含まれていることは前回の記事でお判りいただけたと思います。
実際に自治体のホームページから施設毎の病床機能報告をご覧になりましたでしょうか?
項目が多すぎて、何をどう見て何の判断をすればいいか分からないという感想は生まれませんでしたか?
私はそう思いました。
今回患者目線ではなく、業者目線で病床機能報告の使い方を一つ紹介したいと思います。
病床機能報告を営業活動に活かす方法
私は過去、病院のリハビリ室へ運動機器やトレーニングマシンの営業をしていました。
新規の案件獲得のために飛び込み営業もしましたが、
- 「うちは運動器具やマシンを使えるほど症状の軽い患者様はいないから」
- 「うちのリハビリは、寝た状態や座った状態から立ち上がる訓練しかしていないから」
- 「うちは器具を置けるほどリハビリ室が広くないから」
- 「うちは急性期病院だから」
と断られることも少なくはありませんでした。
当時の私は、病床機能報告の存在を知りません。
しかし病床機能報告には部位別、疾病別のリハビリ実施状況や、リハビリのスタッフ数が記載されています。
そこからある程度のリハビリ室の大きさや、使用するリハビリ機器も想像できます。
もし施設訪問前に病床機能報告を見ていれば、ターゲット選定ができ、前述のような断られ方は格段に減っていたのだろうと、我ながら後悔しています。
医療関係の業者が活性化すれば、医療施設も同時に充実するはずです。医療関係の業者にも病床機能報告を有効的に使っていただきたいと願います。