なぜAccount Engagement(旧:Pardot)フォームハンドラーでエラーが起きるのか?よくあるミスを徹底解説
目次
Account Engagement(旧:Pardot)を使っていて既存フォームで項目が落ちているエラーに頭を抱えたことはございませんか?
「そのまま使えるから便利だと思ったけれど、エラーになってしまった」
Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―を使ってエラーを返された担当者は、少なくないでしょう。
フォームハンドラ―は、なぜエラーが起きるのでしょうか?
今回の記事では、フォームハンドラ―のよくある不具合と解決策を紹介します。フォームとフォームハンドラ―の仕組みが今ひとつつかめていない担当者は、疑問が解消されれば幸いです。
よくある4つの不具合と解決策
Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―におけるエラーの中から、よくある4つのエラーと解決策を紹介します。
項目マッピングが合わないときに起きるエラー
Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―では、項目マッピングの不一致によりエラーが起きます。フォームハンドラ―に外部項目名を入力する場合は、次の元となるフォームに記載されたHTMLソースコードと一致しなければなりません。
<input>タグ内の「name=属性値」
解決策:エラーを起こさないためには、項目の一致が必要です。次のコードは、入力が一致しているコード例となります。
HTMLコード:<label for=”first”>First Name</label> <input name=“first” type=”text” id=“first” /><br />
Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―では、<input>タグの属性値が外部項目名の入力に一致する「first」が記述されている必要があります。
必須項目の欠落によるエラー
Account Engagement(旧:Pardot)によりマークされている必須項目が登録フォームから欠けている場合は、エラーとなります。必須項目は、すべて揃っていることが必要です。
解決策:対策は、エラー時に表示される各項目のメッセージをカスタマイズします。エラーの要因となる項目をメッセージとして表示させるためには、次の編集が必要です。
1.フォームハンドラ―の編集後
2.各項目マッピングの脇にある「鉛筆イラスト」アイコンを選択
3.「詳細」タブを選択
4.「エラーメッセージ」テキストの編集
5.「変更を保存」の選択
6.フォーム項目ごとに同じ手順を実行
7.全項目完了してから「フォームハンドラ―を保存」の選択で終了
項目のデータ型における不一致でエラー
Account Engagement(旧:Pardot)では、登録データとデータ型が一致していなければ、エラーとなります。選択されたデータ型と登録データは、一致が必要です。具体的には、次のような状況でエラーが起きます。
たとえば、数値データ型の項目に位置付けられている項目を登録してエラーとなる場合です。
- ハイフンありの電話番号
- 括弧で数字を囲んだ電話番号
解決策:対策は、エラー時に表示される各項目のメッセージをカスタマイズします。
エラーの要因となる項目をメッセージとして表示させるには、次の手順で実行可能です。
1.フォームハンドラ―の編集後
2.各項目マッピングの脇にある「鉛筆イラスト」アイコンを選択
3.「詳細」タブを選択
4.「エラーメッセージ」テキストの編集
5.「変更を保存」の選択
6.フォーム項目ごとに同じ手順を実行
7.全項目完了してから「フォームハンドラ―を保存」の選択で終了
Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―の仕組みを知る
Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―のエラーは、仕組みを理解していないと、なぜ起きるのか?疑問が残る一方です。そのため、どのような特徴があるのか?解説しましょう。
Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―とは、Account Engagement(旧:Pardot)以外でつくったフォームをAccount Engagement(旧:Pardot)と連携させるための機能です。具体的には、マーケティングオートメーションツールのAccount Engagement(旧:Pardot)を導入した時点で、すでに自社Webサイトやランディングページを持っている場合が対象となります。
自社Webサイトがある場合は、すでにWebサイトで問い合わせ用のメールフォームを運用しているかもしれません。メールフォームを運用している場合は、Account Engagement(旧:Pardot)でも利用できれば新しく作成する必要がないでしょう。そのような状況において、Account Engagement(旧:Pardot)のフォームハンドラ―が外部作成のメールフォームを連携させます。
フォームハンドラ―は、HTML言語やAccount Engagement(旧:Pardot)の知識が多少あれば作成可能です。
フォームハンドラ―の作成手順
フォームハンドラ―は、次のような手順で作成します。
1.「フォームハンドラ―」の画面を開く
2.「+フォームハンドラ―を追加」をクリック
3.追加したフォームハンドラ―に名前を入力
4.フォルダー名の入力
5.キャンペーンの選択
6.「成功した場所へのデータ転送を有効化」にチェック
7.「成功した場所」の参照URLをリストから選択 ※
8.「エラー発生場所」の参照URLをリストから選択
9.「+完了アクション」を追加
10.「+フォーム項目」で新しい項目を追加
11.「フォームハンドラ―を作成」をクリックで完了
フォームハンドラ―と外部フォームは統合されます。
※「成功した場所」の設定では、Account Engagement(旧:Pardot)に登録されているプロスペクトが参照しているコンテンツのフォームと連携する場合は、「参照URL」を選びます。逆に、プロスペクトのデータをフォーム登録後に別のデータベースへ送る場合は、「特定のURL」の選択です。
フォームハンドラ―利用のタイミングとは
フォームハンドラ―を利用するタイミングは、先ほどもふれましたがフォームハンドラ―は連携した既存フォームの利用だけではありません。他には、次のようなタイミングでフォームハンドラ―が必要となります。
フォームのデザインを見直して作りなおしたいとき:EFOによる最適化が目的の場合
フォーム登録のデータを複数のデータベースで投稿するとき:データ登録先の複数指定可能なため
サードパーティ製のフォームを使いたいとき:サードパーティフォームツールがAccount Engagement(旧:Pardot)と連携可能
フォームとフォームハンドラ―の違いを知る
Account Engagement(旧:Pardot)におけるフォームハンドラ―のエラーは、Account Engagement(旧:Pardot)フォームと混同してしまっていることも考えられるでしょう。Account Engagement(旧:Pardot)フォームとフォームハンドラ―は、機能が違うためできることに違いがあります。
Account Engagement(旧:Pardot)フォームにできること
Account Engagement(旧:Pardot)フォームにできることは次のとおりです。
プログレッシブプロファイリング:プロスペクトが以前のフォームで入力した項目をもとに表示
ボット対策:スパム攻撃対策のためのボット保護
作成したときのフォーム確認:フォームビューの確認
フォームエラーデータの提供:エラーがあったデータの提供
Account Engagement(旧:Pardot)のランディングページと統合:標準でLPと統合
フォーム通過タイミングの完了アクション設定:プロスペクトのフォーム通過の完了報告
フォーム登録した際のAccount Engagement(旧:Pardot)のお礼メッセージの表示:登録後のメッセージ表示
Account Engagement(旧:Pardot)フォームハンドラーにできること
用意されているフォームではなくて、Account Engagement(旧:Pardot)フォームハンドラ―にできることは、次の機能となります。
サードパーティフォームツールとの統合:全ドメインのトラッキングが可能なツールとの統合
リードフローの維持:外部フォーム接続でプロスペクト情報を維持した見込み客獲得が可能
カスタムフロントエンド編集サポート:カスタマイズ性の高い直接的なやり取りが可能
フォーム通過タイミングの完了アクション設定:プロスペクトのフォーム通過の完了報告
まとめ
今回は、Account Engagement(旧:Pardot)におけるフォームハンドラ―のエラーについて、紹介してきました。エラーの起きる要因は、フォームとフォームハンドラ―の違いから、機能の特徴と関係しています。
フォームハンドラ―は、既存のWebサイトのフォームが活かせる機能として、カスタマイズ性も高いため、エラーも多くなるでしょう。事前にエラー項目を知っておくことで、エラーを回避しながら進められます。