B2B Marketing Analyticsとは?設定方法や使い方を解説!
目次
- 1. B2B Marketing Analyticsとは
- 2. B2B Marketing Analyticsの有効化手順
- 3. B2B Marketing Analytics アプリケーションの作成方法
- 4. B2B Marketing Analyticsの構成要素
- 4.1 データセット
- 4.2 レンズ
- 4.3 ダッシュボード
- 5. B2B Marketing Analyticsの使い方
- 6. 標準ダッシュボード
- 6.1 Engagement ダッシュボード
- 6.2 Pipelineダッシュボード
- 6.3 Marketing Manager ダッシュボード
- 6.4 Multi-Touch Attribution ダッシュボード
- 7. まとめ
マーケティング活動の分析を行う上で、膨大な量のデータを効率的に集計・分析できているでしょうか。
Salesforceプラットフォームに基づいたB2B Marketing Analyticsというアプリケーションを使用することで、膨大な量のデータの集約・視覚化が容易になり、効率的にデータ分析を行うことができるようになります。
今回の記事では、B2B Marketing Analyticsの設定方法や使い方について解説します。
B2B Marketing Analyticsとは
B2B Marketing Analyticsとは、マーケティングデータやセールスデータをビジュアライズ化し、データ分析を行いやすくするCRMアナリティクスアプリのことです。
B2B Marketing Analyticsアプリケーションを作成し、必要な権限を付与することで、ユーザーはCRM Analytics StudioでB2B Marketing Analyticsのダッシュボードを作成できるようになります。
B2B Marketing Analyticsの有効化手順
1. Salesforceのマーケティング設定から、検索ボックスで「B2B Marketing Analytics」と検索し、「使用開始」ボタンを押下して初期設定画面を開きます。
2. Account EngagementとSalesforceとの間でデータを同期させるために、「B2B Marketing Analytics」権限セットの割り当て画面よりAccount Engagement コネクターユーザー(あるいは、B2BMA インテグレーションユーザーおよびカスタムのコネクターユーザー)に「B2B Marketing Analytics」権限セットを付与します。さらに、 B2B Marketing Analyticsアプリにアクセスが必要なセールスユーザ、マーケティングユーザーにも権限セットを付与します。
3. 設定>Analytics >始めましょう、よりCRM Analytics (Tableau CRM) を有効にします。
4. CRM Analyticsの設定より、「データ同期と接続を有効化」のチェックボックスを有効化し保存します。
設定と権限セットの準備が完了すると、ユーザーはAnalytics Studioよりアプリケーションの作成を始めることができるようになります。
B2B Marketing Analytics アプリケーションの作成方法
1. Salesforceのアプリケーションランチャーより、「Analytics Studio」を開きます。
2. 作成>アプリケーションを選択します。
3. テンプレートから開始>B2B Marketing Analyticsを選択します。
4. 「次へ」を押下し設定を続け、最後に「完了」を押下してアプリケーションの作成は完了です。
B2B Marketing Analyticsの構成要素
使い方について説明する前に、B2B Marketing Analyticsを構成する3つの主要なコンポーネントについて解説します。
データセット
特定の形式に最適化された、Analytics Studioに送信されたソースデータのコレクション。
レンズ
データセットのデータをどの観点からどのように見るか、ビューとして保存したもの。ダッシュボードを構築する際の基盤となる。
ダッシュボード
レンズがコレクションされ、チャートとして視覚化されたもの。より広い視点でデータを見ることができ、チャート間の比較も容易になります。
データセットからレンズを作成し、レンズからダッシュボードが作成されます。
B2B Marketing Analyticsの使い方
CSVファイル、Salesforceデータ、DWH等の外部接続アプリケーションからのデータ連携等により、データセットを作成します。
分析の目的に沿ったデータセットを選び、収益やクリック率などの定量的な値を、地域などの定性的な値でグループ化しレンズを作成します。
2で選んだレンズから、ダッシュボードを作成します。
標準ダッシュボード
B2B Marketing Analyticsには、4種類の標準ダッシュボードがあり、アプリケーションを作成後すぐにダッシュボードを使うことができます。
Engagement ダッシュボード
Engagementダッシュボードは、ランディングページ・リストメール・フォームを対象として、エンゲージメントの概要を視覚化することが可能です。
例えば、「リストメールエンゲージメント」フィルターを使うと、メールエンゲージメントの概要(配信済メールの総数やユニーククリック率、開封率など)を表示することができます。
Pipelineダッシュボード
Pipilineダッシュボードでは営業とマーケティングのデータを集約して表示することで、営業戦略やマーケティングコンテンツの有用性を確認することができます。営業リーダーやマーケティングリーダーに最適のダッシュボードです。
Pipilineダッシュボードでは、匿名のサイト訪問者のうち何人がプロスペクトになり、そのうち何人がMQL(マーケティング評価済みリード)およびSQL(セールス評価済みリード )となり、最終的に何件の商談が成立したか、といったようにマーケティングのライフサイクルを通じてエンドツーエンドで情報を可視化することができます。
Marketing Manager ダッシュボード
Marketing Manager ダッシュボードでは、パイプライン・キャンペーン・エンゲージメントに関連する重要なデータから、マーケティング活動が営業にどんな影響を及ぼしているかについて総合的に分析することができます。
Marketing Manager ダッシュボードからどのキャンペーンが最も成功し収益を獲得したか、何が失敗したか、そしてその要因を見極めることにより、新たにマーケティング活動を始める時にどんな施策を打ち出すべきか判断する際の材料とすることができます。
Multi-Touch Attribution ダッシュボード
Multi-Touch Attribution ダッシュボードでは、キャンペーンインフルエンスを追跡することで、キャンペーンが収益にどのような影響を与えているか確認することができます。Multi-Touch Attribution ダッシュボードを活用することで、収益性に優れたキャンペーンに投資し、成功していないキャンペーンをマーケティング戦略から落とす際の判断が容易になります。
標準ダッシュボードだけでなく、自社向けに完全にカスタムのダッシュボードを作ることもでき、より柔軟にデータ分析を行うこともできます。
まとめ
今回は、B2B Marketing Analyticsについて解説しました。
膨大なマーケティングデータの中には、分析をするまで隠れていて気が付かなかった重要な真実があるかもしれません。B2B Marketing Analyticsがマーケティングデータの分析においてかなり有用であることが分かったでしょうか。
マーケティング活動や営業活動の成果を最大限に高めるためにも、B2B Marketing Anylyticsの機能をしっかり理解し、活用できるようにしていきましょう。
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