Account Engagement(旧:Pardot)のアクティビティとは?特徴や使い方を解説
アクティビティとは、どのような意味があるのでしょうか?
アクティビティは、活動をあらわす英単語です。IT分野では、アプリケーションに対してユーザが起こす行動や業務手順などが該当します。では、Account Engagement(旧:Pardot)におけるアクティビティとは、何でしょうか。
今回は、Account Engagement(旧:Pardot)のアクティビティについて、特徴や使い方などを解説します。業務効率向上を模索中の企業のマーケティング担当者は、ヒントにしてみてください。
Account Engagement(旧:Pardot)のアクティビティとは
世界的なシェアを誇るSalesforceとシームレスに連携できるマーケティングオートメーションツールの筆頭は、Account Engagement(旧:Pardot)です。Account Engagement(旧:Pardot)では、プロスペクトなどの実行アクションをデータとして活用するアクティビティの取扱いができます。
Account Engagement(旧:Pardot)のアクティビティは、Account Engagement(旧:Pardot)のAPIからツール内に保管されているアクティビティデータをシームレスにSalesforce製品の営業支援ツール「SalesCloud」で活用する役割があります。この製品間で連携できる役割が訪問Activityです。
訪問Activityは、インターネット上で展開するWebコンテンツ(ランディングページなど)の閲覧履歴をSalesCloudやデータ可視化ツールのTableauCRMなどで活用できます。プロスペクトのアクティビティは、Webコンテンツの閲覧履歴として個人を特定した施策立案のデータとなるでしょう。
プロスペクトのアクティビティ
Account Engagement(旧:Pardot)では、プロスペクトのアクティビティをどのように活用するのでしょうか?プロスペクトのアクティビティは、追跡するデータとして有効です。プロスペクトのアクティビティは、項目により更新されます。Account Engagement(旧:Pardot)では、「最新アクティビティ」項目の更新により、何らかのアクションを条件として更新される仕組みです。
「最新アクティビティ」は、プロスペクトの実行アクションすべてで更新されるわけではありません。例外としては、アクティビティ がAccount Engagement(旧:Pardot)ユーザによるメール送信など実行アクションにより更新されない場合もあります。Account Engagement(旧:Pardot)ユーザのアクティビティで更新されないアクション項目は、次のとおりです。
Account Engagement(旧:Pardot)におけるアクティビティの特徴
Account Engagement(旧:Pardot)では、ユーザやプロスペクトのアクティビティにどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、Account Engagement(旧:Pardot)のアクティビティについて解説します。
Account Engagement(旧:Pardot)におけるアクティビティの特徴は、アクションデータを連携ツールと共有して分析できる点です。先述したTableauCRMやSalesCloudなどデータをAPI連携させることで次のようなビジネス機会を広げます。
上記の顧客データを活かした分析には、Account Engagement(旧:Pardot)の拡張機能が必要です。
B2B Marketing Analytics
Account Engagement(旧:Pardot)のAPI連携として、必要となるツールB2B Marketing Analyticsによりアクティビティデータを分析できます。B2B Marketing Analytics(以下B2BMA)は、SalesforceとAccount Engagement(旧:Pardot)のデータを共有してグラフやテーブルで分析するためのTableau CRMアプリです。
MAPlusアクティビティコネクター
B2BMA以外では、MAPlusアクティビティコネクターと連携することでAccount Engagement(旧:Pardot)に蓄積されたデータを活用してSalesCloudのレポーティングができます。MAPlusアクティビティコネクターに連携できるデータは、次のとおりです。
上記のAccount Engagement(旧:Pardot)に蓄積されたデータをアクティビティコネクターへ格納します。まさに、マーケティング部門と営業部門のデータ連携を効率化できる機能です。
Account Engagement(旧:Pardot)のアクティビティを使う方法
先述した2つのAPI連携ツールのうち、MAPlusアクティビティコネクターを使ったアクティビティ活用方法を紹介します。Account Engagement(旧:Pardot)の構造としては、マスターデータの中に「VisitorActivity」と「VisitorPageView」を含める形式です。
マスターデータから参照項目をSalesCloudのリードや取引先責任者などへ紐づける仕組みになります。さらに、IDから取引先に参照レコードできるようにバッチ処理することで、Account Engagement(旧:Pardot)のデータをSalesCloud上から参照可能にします。ここまでの設定により、Account Engagement(旧:Pardot)に蓄積されたプロスペクトのアクティビティをSalesforceのレポートとして作成が可能です。
アクティビティ情報の連携が必要な理由
それでは、Account Engagement(旧:Pardot)に蓄積されたアクティビティ情報をB2BMAやMAPlusアクティビティコネクターとの連携が必要な理由について解説します。コロナ禍を機にDX推進やリモート対応の拡大でマーケティング業務の効率化が注目されてきました。
企業のマーケティング活動では、顧客の行動データを蓄積しているだけではなく、その時点におけるデータを活用した最適な対応が求められます。つまり、アクションから次の段階へ引き上げるためのアクションです。
具体的には、Account Engagement(旧:Pardot)に蓄積されたプロスペクトのアクティビティ情報をマーケティング部門でデータ加工する前に営業部門でデータ活用できるスピード感が求められます。今回、紹介したB2BMAやMAPlusアクティビティコネクターとの連携は、部門間の壁を外したデータの可視化です。
データの可視化が必要なアクティビティ情報
可視化が必要なAccount Engagement(旧:Pardot)に蓄積されたプロスペクトのアクティビティ情報は、次のデータがあげられます。
これらAccount Engagement(旧:Pardot)に蓄積されているアクティビティ情報を営業支援ツールのSalesCloud上でレポート作成できる状態を実現します。ユーザがツール間を渡り歩くのではなく、データ自体が共有されているため、業務効率は向上するでしょう。
まとめ
今回の記事では、Account Engagement(旧:Pardot)のアクティビティについて、特徴や使い方など解説してきました。アクティビティデータを蓄積しておくだけでは、日増しに手が付けられなくなることが考えられます。Salesforce製品とシームレスに連携できる特徴を活かして、連携ツールを使ったアクティビティデータの共有が業務効率化になるでしょう。
また、MAツールとCRMの連携はWeb閲覧アクティビティから顧客データを読み解くために欠かせない取り組みです。競合他社の一歩先を目指すならば、API連携は必要ではないでしょうか。
投稿者プロフィール
- Account Engagmentの導入を支援するフロッグウェル株式会社のシニアコンサルタント。様々な業界のお客様で、Account Engagement(旧:Pardot)の導入から運用までのサポートを経験。Salesforce認定Account Engagementコンサルタントの資格保有。
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