Account Engagement コネクタとは 設定のポイントを分かりやすく解説
目次
Account Engagement コネクタは、Salesforceとのデータ連携を可能にし、マーケティング活動を効率化するための機能です。
この記事では、Account Engagement コネクタの概要や設定手順、Salesforceとのデータ同期の重要性について詳しく解説します。
Salesforceを既に導入している企業はもちろん、これからマーケティングオートメーションを強化したい企業にとっても、非常に有用な機能です。この記事を参考に、効果的なコネクタ設定を行い、ビジネス成長にお役立てください。
Account Engagementコネクタとは
Account Engagementコネクタの概要
Account Engagement コネクタは、SalesforceとAccount Engagementをシームレスに連携させるためのプログラムです。このコネクタを通じて、リードや取引先、キャンペーンのデータを両プラットフォーム間で自動的に同期し、リアルタイムでデータを反映させることが可能です。
連携できる外部システムの一例
Account Engagement コネクタでは、GoogleアナリティクスやSlackなど、他の外部システムとも連携が可能です。これにより、複数のデータソースから得られるインサイトを統合し、より精度の高いマーケティング活動を実現できます。
Slack連携に関しては下記記事をご参考ください
◆Account Engagement (旧Pardot) とSlackの連携について解説!Slackでの自動通知の設定方法など
SalesforceとAccount Engagementが連携することで、リードから顧客へのコンバージョン率を向上させ、マーケティング活動のROI(投資対効果)を最大化することが可能です。
Salesforce コネクタ設定でできるようになること
Salesforce コネクタを設定することで、Account EngagementとSalesforceの間でのデータ同期が自動化されます。これにより、両プラットフォームで扱う情報が統一され、チーム全体の作業効率が飛躍的に向上します。以下では、どのようなメリットがあるのか具体例を2つご紹介します。
詳細を確認されたい方は、以下のSalesforce公式ヘルプページをご覧ください。
Salesforce コネクタ設定
プロスペクトが自動で作成される
Salesforceで新たにリードまたは取引先責任者が作成されると、その情報が自動的にAccount Engagementに反映され、プロスペクトが自動作成されます。手動でデータを移行する手間を省き、マーケティングチームがすぐに次のステップに進めるようサポートします。
プロスペクト自動作成の条件
- リードまたは取引先責任者のメールアドレスが必要: プロスペクトの作成には、リードのメールアドレスが不可欠です。
- メールアドレスが他のプロスペクトに関連付けられていないこと: 同じメールアドレスが既に他のプロスペクトに使用されている場合、重複が発生するため、自動作成は行われません
- 設定が有効になった後に作成されたリードと取引先責任者であること: 設定を有効にする以前のリードと取引先責任者には適応されません。
※見込み客の一意の識別子として、電子メール アドレスではなく CRM ID を使用することで同じメールアドレスを持つ複数の見込み客を作成することが可能になります。しかし、この設定を行うことで、コネクタ設定で活用できる設定が制限されます。
この機能は、リードの生成が頻繁に発生する大規模なマーケティングキャンペーンでも非常に有用です。手作業での入力ミスや重複登録を防ぎ、迅速にデータベースを最適化します。
Salesforceとメールアドレスが同期する
Salesforceでリードや取引先責任者のメールアドレスが変更されると、その変更はAccount Engagementにも自動的に反映されます。これにより、複数のプラットフォーム間でデータの不整合が発生するリスクを軽減し、一貫したコミュニケーションを維持できます。
メールアドレスの同期が無効になっている場合、Salesforce側で変更した情報がAccount Engagementに反映されず、データの不整合やマーケティング活動の遅れにつながる可能性があります。この設定は必ず確認し、有効にしておきましょう。
設定の詳細を確認されたい方は、以下のSalesforce公式ヘルプページをご覧ください。
メールアドレスの変更の同期方法
メールアドレスは、ほとんどのマーケティングキャンペーンの中心に位置しています。適切な同期設定を行うことで、キャンペーンのターゲティング精度を高め、効果的なメールマーケティングを展開することが可能です。特に、大規模な顧客データを管理している場合、メールアドレスの同期は必須と言えます。
Account Engagement コネクタの設定方法(Salesforceとのデータ連携方法)
Salesforceとの連携を最大限に活用するためには、正しいコネクタ設定が必要です。ここでは、設定手順を段階的に解説します。
1.[Salesforce コネクタ] ページを開く
まず、Account Engagementの管理画面にログインし、[Account Engagement管理]→[コネクタ]を選択します。ここでSalesforce コネクタの横にある歯車アイコンをクリックし、[設定を編集]を選択します。
2.コネクタ設定を確認
コネクタにて同期を行うにはインテグレーションユーザーを使用します。インテグレーションユーザーとは、Salesforce に接続してデータを同期できるユーザーのことです。
適切な権限が与えられていないユーザーでは設定変更、同期を行うことができないため、使用しているユーザーの権限を確認してください。
インテグレーションユーザーについて詳細を確認されたい方は、以下のSalesforce公式ヘルプページをご覧ください。
アカウントエンゲージメント統合ユーザー
3.同期を開始
設定内容を確認し、問題がなければ歯車アイコンをクリックし、[同期を再開]※を選択します。
※初期設定の際は、[同期を再開]ではなく、[同期を一時停止]と表示されています。
同期が開始されると、Salesforceで入力されたデータが自動的にAccount Engagementに送信され、プロスペクト情報が常に最新の状態に保たれます。この自動同期機能により、データ管理の手間を削減し、マーケティング活動のスピードを向上させることができます。
よくある質問
コネクタエラーが起こった際の対処方法
SalesforceとAccount Engagementのデータ同期中に「コネクタユーザーに推奨される権限がない」というエラーが発生することがあります。このエラーは、Salesforceで設定されたコネクタユーザーの権限が不足していることを示しています。
この問題を解決するためには、Salesforceの設定画面に移動し、該当するユーザーに必要な権限を追加する必要があります。
例
エラー表示「取引先: 次の項目への参照アクセス権が必要です : 年間売上、業種」
対策:Salesforce で [設定] → [カスタマイズ]→ [取引先]→ 項目 > [年間売上] に移動し、必要な設定を行います。
詳細を確認されたい方は、以下のSalesforce公式ヘルプページをご覧ください。
アカウントエンゲージメント Salesforce コネクタ権限の警告
Salesforceと同期するタイミング
SalesforceとAccount Engagement間のデータは、通常2〜4分ごとに同期されます。ただし、データの種類によって同期間隔が異なる場合があります。たとえば、メタデータは4時間ごとに同期されるため、新しいオブジェクトが認識されるまでに時間がかかる場合があります。
即時同期が必要な場合は、手動で同期を開始するか、Salesforceの設定を確認してください。
まとめ
Account Engagement コネクタは、Salesforceとのデータ連携をスムーズに行い、マーケティング活動を効率化するための重要な機能です。正しい設定を行うことで、プロスペクトの自動作成やデータのリアルタイムな同期が可能になります。特に、Salesforceとの連携を最大限に活用することで、営業とマーケティングの連携が強化され、ビジネス全体の成果向上に繋がります。
ぜひこの記事を参考に、Account Engagement コネクタを適切に設定し、業務の効率化を図りましょう。
<MAツール運用>
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>>Account Engagementについてはこちらのページで詳しく紹介しています。