Account Engagement(旧:Pardot)ページアクションについて特徴や注意点を解説
目次
- 1. Account Engagement(旧:Pardot)のページアクションの概要
- 1.1 Account Engagement(旧:Pardot)のページアクションの特徴
- 1.2 ページアクションに設定できる実行処理
- 2. ページアクションの設定手順
- 3. ページアクションを使用する際の注意点
- 3.1 特定性の高いページアクションから照合される
- 3.2 完了アクションはプロスペクトのみに適用
- 3.3 ページアクションは、過去の閲覧履歴をさかのぼらない
- 3.4 匿名ビジターからプロスペクトに変換されたときの特性
- 3.5 ページアクションの通知が発動されるのはプロスペクトひとつに対して1時間に1回
- 3.6 ページアクションが認識するURL
- 3.7 ページアクションは複製を作れない
- 3.8 ページアクションの保存先を変更できない
- 4. ページアクションを使うべき状況
- 5. まとめ
「プロスペクトがWebページを閲覧したときに通知を受け取りたい」
Account Engagement(旧:Pardotでは、プロスペクトがページを閲覧した行動を起点として何らかのアクションを施せます。たとえば、自社サービスページを閲覧した見込み客をリストに追加したり、見込み客が注文ページにアクセスしたらメールで通知したりする自動設定などです。Account Engagement(旧:Pardot)では、見込み客に対しての施策で指標となります。
今回の記事では、Account Engagement(旧:Pardot)のページアクションについて、特徴や注意点などを解説します。営業部門へ確度の高い送客方法を模索中の担当者は、ぜひ参考にしてみてください。
Account Engagement(旧:Pardot)のページアクションの概要
Account Engagement(旧:Pardot)では、見込み客のページ閲覧行動をキャッチして、適切な施策を施すためのページアクション機能が用意されています。この機能は、プロスペクトのページビューを起点に発動されます。
トラッキングコードを設置してあるページに適用されたり、タグマネージャ経由でトラッキングコードが実装されていれば適用されたりする機能です。
Account Engagement(旧:Pardot)のページアクションの特徴
Account Engagement(旧:Pardot)では、ページごとに設定できる機能としてページアクションが活用できます。ページアクションの特徴は、ユーザがログインするページや非表示のページから優先的に作成される点です。ページアクションを使うと、Webサイトの特定ページを優先的に指定します。Webサイトの特定ページを指定する機能が、営業部門へ送客するプロスペクトの確度を向上するでしょう。
ページアクションに設定できる実行処理
それでは、ページアクションとして設定できる実行処理を紹介しましょう。
■追加アクション
■割り当てアクション
■変更アクション
■通知アクション
■削除アクション
■その他のアクション
ページアクションの設定手順
Account Engagement(旧:Pardot)では、トラッキングコードを設置しているページにページアクションを設定して見込み客のページ閲覧行動をキャッチします。そのためには、ページアクションの設定手順を紹介しましょう。
- 「マーケティング」を開く
- 「自動」を選択
- 「ページアクション」を選択
- 「+ページアクションを追加」を選択
- ページアクションの名前を入力
- トラッキングするページの正しいURLを入力(有効なURLかワイルドカードであること)
- 必要であればページのスコアを変更する
- 必要であればスコアリングカテゴリを選ぶ
- 必要であれば「優先ページ」を選ぶ
- 完了アクションを追加
- 完了後に「ページアクションを作成」で設定完了
ページアクションを使用する際の注意点
ページアクションを使う際は、いくつか注意すべき点があります。
特定性の高いページアクションから照合される
Account Engagement(旧:Pardot)では、特定のURLにページアクションが存在しなければ、Account Engagement(旧:Pardot)の特性上、ワイルドカードが照合されます。
完了アクションはプロスペクトのみに適用
完了アクションの設定の適用対象は、プロスペクト限定となります。プロスペクト前の段階となるサイト閲覧ユーザには、ページアクションが発動されない仕組みです。
ページアクションは、過去の閲覧履歴をさかのぼらない
ページアクションは、過去のアクション履歴をさかのぼって適用することはありません。ページのアクセスにより実行される機能です。
匿名ビジターからプロスペクトに変換されたときの特性
ページアクションでは、匿名ビジターからプロスペクトに変換されたときの特性があります。過去にページアクセスした匿名ビジターがプロスペクトに変換されたときは、ビジターセッションが変換されたプロスペクトレコードに反映される仕組みです。
ただし、プロスペクトに変換されることでページアクションレポートに表示されても、完了アクションは適用されません。この特性のページアクションは、プロスペクト監査に表示されるけれど、プロスペクトアクティビティに表示されない仕組みとなります。
ページアクションの通知が発動されるのはプロスペクトひとつに対して1時間に1回
ひとつのプロスペクトに対して、ページアクションの通知が発動されるのは1時間に1回となります。たとえば、ページアクションが設定されているページに1人のプロスペクトがページを閲覧した場合、通知設定で指定したユーザに通知が届く仕組みです。
同一のプロスペクトが通知発動されてから、1時間以内に離脱して再アクセスした場合、2回目の通知は発動されません。この仕組みに該当しないのは、1時間以内に通知を発動したページアクションを設定した他のページです。他の1時間以内に通知を発動していないページアクションを設定したページであれば、通知が発動されます。ページアクションの通知が発動される回数は、設定したページごとに1時間1回までです。
ページアクションが認識するURL
ページアクションが稼動するのは、トラッキングコードを設定したURLに対して、正確に対応します。「https://〇〇〇.com」でURLを設定した場合は、「www.」のある「https://www.〇〇〇.com」は、別のURLと認識するため、「wwwあり」と「wwwなし」で異なるページとしてページアクションの設定が必要です。
ページアクションは複製を作れない
ページアクションは、複製を作れません。Account Engagement(旧:Pardot)のほとんどの設定では、複製を作ることができる中、ページアクションは複製不可となります。1つのページに対して2つ以上の設定ができない特性も関係しているのではないでしょうか。
ページアクションの保存先を変更できない
ページアクションは、作成した設定の保存先を変更できません。ページアクションが可能されるフォルダ階層は、「マーケティング」フォルダ→「オートメーション」フォルダ→「ページアクション」フォルダ以下での保存となります。
ページアクションを使うべき状況
Account Engagement(旧:Pardot)のページアクションは、以下の状況において必要となります。
上記にあげたプロスペクトの行動に対して、ページアクションは迅速に行動を確認して、適切な施策を提供する指標となります。
ページアクションは、プロスペクトの重要な行動をページごとに解析して、スコアリングからメールナーチャリングへと連携させることが可能です。ここまでの流れを自動設定できるのがマーケティングオートメーションルールのAccount Engagement(旧:Pardot)の特徴となります。
まとめ
今回の記事では、Account Engagement(旧:Pardot)のページアクションについて、特徴や注意点など解説してきました。
ページアクションは、プロスペクトが自社製品に対してどの程度、興味関心を持っているか?購買意欲の指標として役立ちます。
優先順位付けやスコアリングに活用できるため、確度の高い見込み客を営業部門へ送客できるでしょう。