フロッグウェル、カーサ・プロジェクト株式会社のSalesforce Agentforce導入をサポート 〜AIエージェントによる住宅購入者と工務店のマッチング業務を自動化〜
フロッグウェル株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：大田宏之、以下「フロッグウェル」）は、住宅業界向けコンサルティングを行うカーサ・プロジェクト株式会社（代表取締役：縣 桂一郎、以下「カーサ・プロジェクト」）に対し、Salesforceの生成AI技術「Einstein for Service」を活用したマッチングシステムの導入支援を実施しました。ビジネスプロセスを変革するAIエージェント技術の先駆的な導入事例として、注目を集めています。
導入の背景と課題
企業のDX推進が加速する中、特に人的判断を要する複雑なマッチング業務では、従来型のシステム導入だけでは限界がありました。カーサ・プロジェクトでは、住宅建設を検討するお客様からの問い合わせに対し、これまでは担当者が手作業で適切な工務店を探し、個別に連絡する業務フローが存在していました。この作業は担当者の経験や知識に依存し、時間的コストも大きく、ノウハウの継承も出来ないという課題を抱えていました。
システム導入の詳細
フロッグウェルは、これらの課題を解決するため、カーサ・プロジェクトのSalesforce環境に「Einstein for Service」を実装し、以下の機能を提供しました。
- お客様の住所情報をもとに、Salesforce上で工務店の対応エリアに応じた、最適な工務店を自動的に検索
- 過去の実績、直近の依頼数、懸案事項等を総合的に勘案し、AIが条件に合った工務店のリストを表示
- 選択した工務店に対して、システムから自動で対応依頼メールを送信
都道府県名で機械的に検索をかけても、適切な工務店の検索ができなかったところ、「Einstein for Service」を利用することで、システムが適切に解釈し最適な工務店を提案します。
Einstein for Serviceの特徴
Einstein for Serviceは、Salesforceが提供する生成AIを活用した業務支援機能です。自然言語での対話を通じて、複雑なデータ分析や検索、業務プロセスの自動化を実現します。特徴としては以下が挙げられます。
- Salesforceに蓄積されたデータに基づいた正確な回答を生成
- 複雑な条件設定やデータ抽出をコード不要で実行可能
- 業務フローの自動化と連携が容易
- Einstein Trust Layerによる高度なセキュリティとコンプライアンスへの配慮
Einstein for Serviceの導入により、専門知識がなくても誰でも高度なデータ活用が可能になり、業務効率化と顧客対応の質の向上が期待でき、さらにノウハウの共有が可能となります。
AIエージェントがもたらす業務変革の可能性
現在のビジネス環境において、AIエージェントは単なる業務効率化ツールを超え、組織の知的資産を活用した新たな価値創造の基盤となりつつあります。従来のAIが「指示された分析や予測を行う道具」であったのに対し、AIエージェントは「目的を理解し、自律的に判断・行動する協働者」として機能します。
特に注目すべき点は、AIエージェントが組織内の暗黙知を形式知化し、全社で活用できる環境を構築できることです。カーサ・プロジェクトのケースでは、熟練担当者の判断基準や知識がAIエージェントに組み込まれ、組織全体の対応力向上につながりました。
今後の展開
フロッグウェルでは、生成AIとエージェント技術を組み合わせたビジネス変革支援を戦略の中核に位置づけ、SalesforceのEinsteinやAgentforceといった最先端のAI技術を活用した業種別ソリューションの開発や、各業界の特性に合わせたAI活用を支援してまいります。お客様ごとに異なる業務プロセスや規制要件に対応した、カスタマイズ性の高いAIエージェントの構築を通じて、真に価値あるDX推進をサポートします。
フロッグウェルは、多くの企業へのシステム導入経験やデータ加工、管理経験を活かし、お客様のニーズに合わせたソリューションを提供いたします。企業様ごとにお持ちのデータ、ご要望をお伺いしたうえで、最適な生成AI活用をご提案します。
