Summer’26:Salesforce管理者向けの主な新機能まとめ
目次
年に3度のSalesforceメジャーアップデート、Summer’26は2026年6月中旬にリリースが予定されています。
日本では多くの環境で2026/6/14が本番リリース日のようです。
下記の流れとなるため、リリースを楽しみに待ちましょう。
- プレリリース組織のサインアップ開始
- 英語版リリースノートの公開
- Sandboxプレビューインスタンスで有効化Sandbox準備期限
- Sandboxプレビューの開始
- 本番リリース
本記事は2026年4月初稿の記事であり、
Summer’26プレリリース環境での実際の設定、動作確認を元にした内容です。
実際にSummer’26がリリースされるまでに機能内容は変更される可能性がある前提でご覧ください。

フローに関する各進化
今回のSummer’26でもフローは大きな進化をしています。
主に下記のアップデートが入っていますのでチェックしておきましょう。
- 画面フローでは
- スケジュールトリガーフローでは
- 各フローでは
・ファイルでのトリガーが可能に
・ラジオボタングループが使用可能に
・バッチサイズが指定可能に
・決定要素の日付項目で使用できる演算子が増加
フローは別記事で検証していますのでぜひご覧ください。
Summer’26:Salesforceフローの主な新機能まとめ
それではこの記事ではフロー以外の管理者向けアップデートを見ていきましょう。
新規Salesforce組織ではChatterがデフォルトで無効に
Summer ’26以降に作成されたSalesforce組織でのデフォルト有効化機能に変更が入ります。
Chatterがデフォルトで無効化状態、Slackチャンネルがデフォルトで有効化状態なるようです。
詳しくは下記にまとめています。
Summer’26:新規組織ではChatterがデフォルトで無効に
全プロファイルを閲覧できる権限を再整理
Winter’27のリリース更新で全プロファイを閲覧できるユーザが制限されます。
特にSalesforce Platformライセンスユーザーについては運用変更が入るか必要か確認してきましょう。
Winter’27:Salesforceプロファイル自体の閲覧権限制御
オブジェクトマネージャー:項目単位のアクセス権限が確認可能に
オブジェクトマネージャーの左に配置されている各種設定タブに「Field Access」が登場しています。
2026年4月時点では「Field Access」という名前ですが、
しばらくすると日本語表示となり「項目アクセス」か「項目権限」という名称に
変更になるかもしれません。
すでに実装されていた「オブジェクトアクセス」と同様に、
下記3つの観点で“その項目の権限付与状況”が一括確認できます。
- 権限セット
- 権限セットグループ
- プロファイル

アクセス権を確認したい項目をプルダウンから選択する必要がありますが、
検索はできないようなので項目数が多いオブジェクトだと
対象項目は少し見つけづらいかもしれません。

従来は各項目ページから項目レベルセキュリティをチェックしたり、
プロファイルや権限セット画面から個別にチェックの必要がありました。
今回の機能を使用することで、権限セット、権限セットグループ、プロファイルに関する項目レベルでのアクセス権を横断的に確認できるようになっています。
公開リストビューの編集権限付与がオプション使用可能に
ユーザーインターフェース設定で[Shared list view editing]という設定が登場しています。
従来は公開リストビューの編集は[公開リストビューの管理]権限が必要でした。
今回のSummer’26では[Shared list view editing]という手段が登場したことで
公開リストビューの編集権限を多少は柔軟に付与できるようになります。

◾️従来
そもそも各リストビューの共有設定は3つから選択できます。

下記2つは公開リストビューと呼ばれ、公開リストビューを作成、または編集するには
プロファイルか権限セットで[公開リストビューの管理]権限を付与することが必要でした。
- [すべてのユーザーがこのリストビューを表示できる]
- [リストビューをユーザーグループと共有]
プロファイルか権限セットで[リストビューの作成とカスタマイズ]権限だけを付与されたユーザーは
下記のリストビューとして自分専用のビューだけを作成編集できました。
・[自分のみがこのリストビューを表示できる]
◾️今回のSummer’26以降
ユーザーインターフェース設定で[Shared list view editing]をTrueにすることができるようになりました。
[リストビューの作成とカスタマイズ]権限だけを持つユーザーあれば、
自分に共有されている公開リストビューは編集できるようになります。
①[すべてのユーザーがこのリストビューを表示できる]リストビューへの影響
全ユーザーが閲覧のみならず編集も可能となるため、実質は[公開リストビューの管理]権限を
付与することと近いです。
ただ[公開リストビューの管理]ではビュー削除も可能ですが、
今回の機能ではあくまで編集に特化している違いがあります。
全ユーザーで共有している公開リストビューを自由に編集できてしまうため、
統制が取れた環境でない限りはデメリットの方が大きいかもしれません。
②[リストビューをユーザーグループと共有]リストビューへの影響
今回のアップデートの真価はこちらにありそうです。
[営業公開グループ]、[情シスロール]など一部のユーザーに共有できるこのリストビューでは
限られたユーザー間であれば、
システム管理者に依頼することなく表示項目や検索条件を編集できることはメリットとなるシーンはあるかもしれません。
いずれにせよメリットデメリットを考慮して慎重に使用したいところです。
設定画面では下記通り説明されています。
——
「リストビューの作成とカスタマイズ」権限を持つユーザーが、共有されているリストビューを編集できるようにします。このオプションを選択しない場合、ユーザーは閲覧のみのアクセス権を持ちます。
——
レポート:行レベルの数式を2項目作成可能に
各レポートで使用できる「行レベルの数式を追加」の数が1つから2つに拡張されました。
従来は1レポートにつき1数式項目しか作成が出来ませんでした。
◾️[行レベルの数式を追加]とは:
レポート内で直接数式項目を作成できる機能です。
◾️[行レベルの数式を追加]の活用シーン
オブジェクトマネージャーで新規カスタム数式として項目を作成することなく、各レコード内の値を使って任意の数式項目を作成できます。
・メリット:オブジェクトへカスタム数式項目を作成する必要がないため、特定のレポートでだけ必要な数式項目であったり、オブジェクトへの項目作成上限に抵触しそうな場合に有効な手段となります。
・デメリット:そのレポート内でしか使用できない数式項目のため、他のレポートやレコード詳細ページで必要とする項目の場合は活用しづらい存在となります。
今回は下記2数式項目を作成してみました。
①「作成日」と「最終更新日」を比較して同じであれば“一致”と表示されるようにします。
②「最終更新日」を日付時間型として作成することで、最終更新日時として“時間”も表示できるようにします。
これらの数式はそのレポートのグループ化や検索条件にも使用できるので、
1レコード上の実際の1項目として扱うことが出来ます。

キュー:ロール階層を使用してアクセス許可するか制御可能に
キューによりアクセス権を付与されたレコードのアクセス権範囲を柔軟に制御出来るようになります。
・従来
キューによりアクセス権を付与されたレコードは、そのキューメンバー+それらのメンバーのロール上位者に付与される形でした。
・今回のSummer’26以降
キュー毎の設定で「階層を使用したアクセス許可」を設定可能となりました。
この設定を適用すれば従来通りの挙動となり、
適用しなければそのキューメンバーのみにアクセス権を付与することが可能です。


・キュー作成時の「階層を使用したアクセス許可」デフォルト値
共有設定の「Grant access using hierarchies by default in new queues」で指定しておくことが可能です。

Experience Cloud:アップロード可能なファイルサイズの拡張
Experience CloudのLWRサイトにおいて、ファイルアップロード機能を使用してアップデートできるファイルサイズが最大10GBまで可能となりました。
以前の制限は2GBだったため、LWRにおけるファイルの扱いがより柔軟になります。
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